リー・クアン・ユー元シンガポール首相に追悼の意を込めて
I have been to Singapore.
私はシンガポールへ行ったことがあります。
相当前に行ったので、当時と今は激変していることでしょうが
当時でさえも、私は道民のため、
新千歳空港→関西国際空港→チャンギ国際空港(シンガポール)
と乗り継いでいったのですけど、
空港の規模が指数関数的に巨大になっていくことに
驚いたものでした。
降り立ったシンガポール。道民にとっては常夏の景色が
すべて目新しく、同時に先進国としてビルの摩天楼に眼を奪われ、
ベンツをはじめとする高級車が走り回る様子を目のあたりにして
思わず舌を巻いたことを記憶しています。
そのシンガポールを先進国へと導いたのは
他でもない、リー・クアン・ユー前首相です。
私は彼を尊敬していました。
ケンブリッジ大卒で、夫婦ともに弁護士という
エリートですが、当初資源のない小国シンガポールは
マレーシアに見放され、シンガポール人300万人が
路頭に迷う危険性を色濃く持っていました。
リー・クアン・ユー氏は次から次へと
政策を打ち立てます。とりわけ凄いと思うのは
「クリーン&クリーン」
これは文字通り、ゴミで溢れかえった街並みを
リー氏自ら先頭に立ってゴミ拾いをして綺麗にし、
かつ政治の汚職などを許さず、クリーンな政治を目指しました。
経済政策も様々施しましたが、注目すべきは
Look East
ルックイースト。(東を見ろ)
マレーシアのマハティール元首相もそうだったのですけど、
このイーストって日本の事だったんですよね。
戦後の荒廃した日本が、GDP世界二位まで登りつめるなど、
一体誰が想像できたでしょうか?
リー氏は日本の復興を研究し、自国シンガポールの
発展を目指したのです。
私がシンガポールを訪れた時は確か人口300万人くらいだったのですが
今は539万人を超えているようですね。
北海道民(543万人・H26年12月現在)も超えることでしょう。
一人あたりGDPは世界八位、アジアでは堂々一位です。
シンガポールをここまで立派に成長させた
リー・クアン・ユー元首相の手腕の高さを改めて再認識し、
ご訃報に対し深い悲しみを禁じえません。
謹んで哀悼を捧げたいと思います。
日本を手本にしてくれたから、シンガポールは成長しました。
それを見習い、弱っている日本は、これからはルックワールド。
日本国内ではなく、世界で成功している事例を研究し、
自国に取り入れていけばいいのではないでしょうか。
それが、ネット社会、グローバル化というものだと思います。
以上、北海道からでした。