代々木丈太郎の何だか良く判らないブログ

主にゲームブックについて語ります。他、北海道ネタ、ホリエモン、雑談など

無料ツールを使ってゲームブック投稿サイトへ自作ゲームブックを投稿する方法 その1

皆様おはうございます。

何故か夜中の2時半に目覚め、二度寝しようと思っても
ゲームブックの事が気になって眠れなくなってしまった筆者です。
大した記事でもないんですが、書きたくなったので
いまキーボードを叩きまくっております。

さて、前回の記事で

blog.gamebook.xyz

 

15のパラグラフで8つのマルチエンディングの

ゲームブックを比較的気軽に作成する方法を
書きました。

そして筆者の制作の例として
「桃太郎の婚活」を作っておりましたね。

その続きとなります。

 ↓こちらのプロットをですね 

f:id:oniisann:20150430013743p:plain

 

↓こんな感じで物語を作ってみました。
(プロットと若干異なっている事もあります)

1
鬼ヶ島から帰村したあなたは裕福な暮らしを
していましたが、もう立派な青年です。
フェイスブックを見るとタイムラインに
「彼女とデートしました」
「新しい家族が出来ました」
とのリア充を見せつけられ、
彼女いない歴=年齢と言う状況に
寂しさを感じていました。
おばあさんもそんなあなたを気遣い、
「婚活をしたらいんでない?」と
言い出す始末。
さて、あなたは
婚活サイトに登録する→2
渋谷にナンパしに行く→3

2
あなたは有名婚活サイトに登録しイベントに参加してみた。
男35人、女25人、計60名。女性陣は想像以上に
きれいな人が多い印象だ。(勿論それなりの方もいる)
トークを繰り返すうち、あなたは気に入った女性候補が
二人いた。
家具屋の令嬢、クミさんと言うお嬢様タイプと
お淑やかで綺麗なモデルのようなユキさんと言う方だ。
男というものも意外に現金で、クミさんの人気が高い。
競争率は6倍だ。ユキさんは3倍である。
さてあなたはどちらにアタックする?

クミさん →4
ユキさん →5

3
さてあなたはあんまり慣れていない
渋谷のセンター街に辿り着いた。
とにかく人の流れがスゴイ。
手当たり次第声掛けをするが、
ナンパテクニックが不十分なあなたの事だ。
到底すぐ成功するとは思えない。
一日中声掛けをして、一体何人の女性に無視をされた事だろう。
鬼を倒したことや、日本一であるプライドが
ズタズタに引き裂かれた。
諦めかけて今日は帰ろうと思いたつが、気になる女性を
二人見かけた。

一人は挙動不審であちこち見渡している今にも泣きそうな女性。
もう一人は一見ギャルだが、引き寄せられるような笑顔が
印象的な目が輝いている女性だ。

さてあなたはどちらに話しかける?

挙動不審な女性→6
目が輝いてるギャル→7

4
さて、クミさんを選んだあなたは
告白タイムではあなたは6人の男たちから
選ばれなくてはならない。
中にはパワフルで、格闘家としてあなたをも打ち負かせそうな
猛者のオーラを放つ男や女性経験が多そうで
遊び人風のいわゆるチャラ男もいる(って何でここにいる?)
あなたもかなりイケメンだが、この二人も相当な
イケメンだ。
クミさんは何でも「最近はお父様と喧嘩をしてしまったの……」と
精神的に病んでいた。
お嬢様も父親からの拘束が多そうで何かと苦労しているようだ。

さてあなたは
結婚を前提に付き合ってくださいと告る→8
まずは友達から始めてくださいとデートに誘う→9

5
さて、ユキさんを選んだあなたは3倍の倍率を
乗り越え無くてはならない。もちろんクミさんよりは
うまくいきそうだ。
ライバルを見ると、背が低いけれども勇ましく、
女心をつかむのが上手いタイプの男がおり、
コイツがなかなか曲者だ。

さてあなたは
結婚を前提に付き合ってくださいと告る→10
まずは友達から始めてくださいとデートに誘う→11

6
あなたは疲労困憊にも関わらず、精一杯の笑顔で
女性に話しかける。
「どうされましたか?」
「あ、はい……」
そう言うと泣きだしてしまった。
人の目が気になったので取り敢えず女性を喫茶店に誘う。
「実は、今日北海道から東京に出てきたんですけど
先ほど電車にのって、降りたらカバンが無くなって
いたんです。」
話を聞くと女性は普段家に鍵をかけなくても
安全な程の地方からやって来ており、その感覚で
いたらしい。
カバンには財布やスマホなど貴重品が全て入っており、
連絡しようにも手段がなくて途方に暮れていたそうだ。
警察に行く、と言う発想も出来ないほど落ち込んでいた。

さてあなたは
スマホを貸し、知人に連絡を取るように勧める→12
取り敢えずお金(5万ほど)を差し出す→13

7
あなたがそのギャルの側に行くと、彼女から
話しかけてきた。
「お兄さんどこから来たの? カッコイイね」
何だか上手く行き過ぎで、あなたは警戒するも
人懐こい彼女の語り口にあなたはつい引き込まれる。
「さっきから見てたよ。ナンパしてんのあれで?
チョーウケんだけどww」
「ま、まあね」
「じゃあ、あたしをナンパしなよ」
「え!?」
「嫌なの? 可愛いでしょあたし?」
これがいわゆる逆ナンか!?
暇な女子大生か? いや、こんなギャルではないはずだ。
正直あなたとしては、割と可愛いし、嫌ではない。
何となく、フィーリングで美人局とは
違うような感覚だ。ついぞあなたは彼女を
ナンパすることにした。
さてあなたはどう口説く?

「じゃ、付き合ってよ。お金に不自由はさせないよ」→14
「付き合ってもいいけど、趣味とか好きなことは何?」→15

8
あなたは清水の舞台から飛び降りる気持ちで
「結婚を前提に付き合ってください!」と深々と頭を下げた。
「ごめんなさい。まだ初対面だからいきなりそう言う方は
ちょっと苦手です」
がーん!
あなたがダメージを負っているさなか、他のライバルたちが
気の利いた決め台詞でクミさんを口説き落とす。
どうやら「お友達から始めましょう」
と言うさりげない言葉がキーだったようだ。
クミさんは猛者な男とチャラ男と言う、
女一人+男二人と言ういきものがかりの
ような組み合わせで付き合うようになり
(昔のELT、ドリカムとも言う)
あなたとは疎遠になった。
どちらとゴールインしたかもあなたには知る由もなかった。
バッドエンドです。

9
「はい、では友達からはじめてください」
良かった。取り敢えずは第一段階成功だ。
だがクミさんは猛者な男とチャラ男とも
交友関係を了承したため、クミさん一人に
あなたを含めた男3人と言う付き合いが始まった。
そのうち猛者な男は仕事で栄転となり
遠距離となって自然消滅。チャラ男は自身の
経営している会社が事業に失敗し、倒産したため
交際どころではなくなった。
ライバルが次々と脱落し、見事クミさんの
心をつかんであなたはめでたくゴールイン!
「幸せになろうね」
そう誓い合った二人だったが、一緒に暮らし始めると
価値観の違いで心を通じ合わせることが難しくなった。
いつしかモテるクミさんはドバイの金持ちの男を作って
浮気し、挙句の果てには雲隠れしてしまう。
一人残されたあなた。がっくりと項垂れるが、またやり直せる。
あなたは再度婚活サイトに登録するのだった。

10
あなたは清水の舞台から飛び降りる気持ちで
「結婚を前提に付き合ってください!」と深々と頭を下げた。
「え~!? 嬉しい。あたし、今まで男の人に
そう言われたことない!」
そう言ってユキさんは瞳をうるわせた。
あまりにも美人すぎて、男から懸念されがちだったのだろう。
全く、美人すぎるというのも良し悪しだ。
程なく二人の交際が始まり、晴れてゴールインする。
だが、粘着性のある彼女に些か辟易したあなたは
ちょっと火遊びをしてしまい、更にはその現場を
もろに見られてしまった!
鬼のようなユキさんの形相にあなたは
凍りついてしまった。
ゲームオーバーだ!

11
「友達からはじめてください」
あなたのその言葉に、ユキさんもコクリと
首を縦に振る。よかった。まずは一安心だ。
だが、背の低い男性ともユキさんは交際を始めた。
容姿的にはあなたのほうが数段上だが、
内面的には人徳や気配り、思いやりにあふれる
その男は完全にユキさんの心を鷲掴みにした。
やがてあなたはデートを断れるようになり、
いつしか彼ら二人から結婚式の案内状が届く。
ゲームオーバーだ!
落ち込んだあなたは、部下の犬猿雉を引き連れて
銀座でやけ酒、どんちゃん騒ぎをするのだった。
おしまい。

12
「それはお困りですね。良ければ
このスマホでお知り合いに
ご連絡を取られては如何ですか」
ジェントルな口調であなたは女性にそう伝える。
「いいんですか? ありがとうございます!」
深々と頭を下げ、女性はあなたからスマホを借りる。
家族と思しき人に話をしたかと思うと
「ありがとうございました。親戚に迎えに来て
もらえることになりました。」
と彼女は礼を言ってあなたのそばから立ち去った。
あなたはその女性の後ろ姿をずっと見つめていた。
そして「ああ、綺麗な人だったなあ」と
思いながら、ナンパを繰り返すのだった。
って、逃した魚は大きいんじゃないですか?
その後もナンパに成功することはなく
ゲームオーバーであることにあなたはようやく気づく。

13
「それはお困りですね。困ったときはお互い様です。
少ないですけど、あと不躾で恐縮ですけど、
これで取り敢えず美味しいものでも食べてください」
そう言うと、あなたは先ほどATMで入手していた
銀行の封筒にお金5万を入れて手渡す。
「ええ!? そんな、こ、こんなに見ず知らずの人間に……。
こ、困ります!」
「いいえ。いいんですよ。あなたが笑顔になってくれたら
それでいいです」
カッコを付けてあなたは振り向いてその場を立ち去った。
だが、わざとらしく名刺を落とす事を忘れはしなかった。
「せめてお名前を……」
遠巻きにその女性の声が聞こえる。さて、うまくいくかな?
数日後、その女性から連絡をもらい、程なく再会し、
交際が自然と(?)始まった。
無事ゴールインし、何不自由ない生活が始まった。
何しろ生活費を渡さなくても妻はお金を稼ぎだすのだ!
でもいつも「見ちゃイヤン」と言って自分の部屋に閉じこもる
妻の行動をあなたは不審に思っていた。
妻が出かけた際、部屋に入りパソコンを立ち上げる。
果たしてそこには、変なサイトのブックーマークがされた
ブラウザがあるではないか……!
「見たわねー!!」
かなりヤバイサイトを運営していることが発覚し、
その事を恥じた妻はあなたのそばから立ち去っていった。
まだ愛していたあなたは、失意に陥った。
ゲームオーバーだ!

14
「ホント? 嬉しい。じゃあLINE交換しよ♪」
あなたは何とかギャルと知り合いになれた。
そのうちデートやショッピングに付き添うようになり、
自ずと交際が始まり、遂にはゴールインした。
だが妻はあなたの財産が膨大にあることに気づいて
浪費癖が付き、贅沢をするようになった。
遂には財産は底をつき、借金を重ねても
買い物をやめなかった。
やがて離婚し、あなたは破産した。
以上、バッドエンドです。

15
「え? 何? お兄さん随分思わせぶりだねー。
じゃあさ、ちょっと話が長くなるし、いい喫茶店知ってるんだ。
そこ言って話そ(^_-)-☆」
「う、うん……」
ギャルに誘われ、あなたは路地裏の茶店にたどり着く。
ひっそりと佇んだ店舗だが、居心地の良い空間があった。
二人はそこでくつろぎながら、芳しいコーヒーを嗜む。
「あたし、カオリって言うの」
「ふうん……。いい名前だね。カオリちゃん。僕はカツオくん」
「バ、何それ~。オヤジ臭いよ」
「∑(゚д゚lll)! ……いや、桃太郎っていうんだ♪~( ̄ε ̄;)」
「ふふふ。ホント? ヒーローっぽい名前だね。じゃあ、さっきの続き。
カオリの好きなのはコレ!」
そう言ってコーヒーを啜った。
「コーヒーが好きなんだ」
「そう。カオリはね、将来こんな美味しいコーヒーを飲ませてくれる、
おしゃれで居心地のいい、お客さんを温かく迎えてくれる、
喫茶店を開くのが夢なんだ」
「え……(意外)いい夢だね」
「カオリはね、これでもフェリス女学院のJKだったんだ。」
「え? あの、たかまつななの出身校の? お嬢様じゃん!」
「うん……。そうなの。でね、パパもママも超厳しい人で、
慶應行けとか上智行けとか言うの」
「うんうん」
「でもカオリはさー、ホリエモンの本とか読んでて
『起業するならすぐやった方がいい! 大学は無駄』って思うの」
「うんうん」
「だから家出してきちゃった」
「え? 大丈夫なの?」
「チョー厳しいよ。今はシェアハウスに住んで、バイトして
喫茶店の起業の準備してってやっているんだけどなかなかねー」
あなたは3時間位話し込んだ。彼女の起業への想いは熱く、
事業計画もいきあたりばったりだが、情熱がすべての穴を
埋め合わせていた。
あなたはいつしかカオリと付き合うようになり、
喫茶店を始めていた。いくども失敗を繰り返したが
資金は十分にあったし、何よりのめり込むのが楽しかった。
遂には行列のできる店舗にまで成長し、明日には二号店開店の予定だ。
店は軌道にのった。これならカオリの両親も説得できるだろう。
近いうちに挨拶にも行かなくちゃね。
ハッピーエンド

 

まるでどっかの料理番組のように
予め用意されていたものを引っ張りだしたわけですが
筆者が15のプロットを15のパラグラフに
書き起こすのに要した時間は三、四時間位です。
プロットからひっくるめて半日くらい
その気になれば出来そうですね。
でも、その気になるまでが結構考えたり
やる気になるまでに時間を要したりするので
かなり制作日数は異なるでしょうけど
ある程度の目安にはなるかと思います。


これでゲームブックができましたが、
このままではプレイしにくいですね。

ですのでHTMLファイルにしてしまいましょう。
リンクをクリックするだけで次の
パラグラフに移動ができるので
読者には大変便利ですからね。

Window環境なら便利な無料ツールがあります。

[1]GameBookCompilerをダウンロードする

ダウンロード(ベクター)
http://www.vector.co.jp/soft/dl/winnt/writing/se499012.html

上記をダウンロードしておきます。

[2]ゲームブックのファイルに下ごしらえする。

先ほど作ったゲームブックファイルについて

  • パラグラフ番号は【1】【2】、のように【】でくくる
  • 冒頭に@RESERVE=1 と入れておく(番号固定の意味)
  • 冒頭に@B.DEFEOW=へ進む と入れておくと選択肢に自動で挿入される
  • 文字コードはSHIFT-JISでテキストファイルを保存しておく

f:id:oniisann:20150503061341p:plain

[3]GameBookCompilerを起動します

このとき、下記のように設定しておきます。

f:id:oniisann:20150503061412p:plain

  • 出力形式をHTML単一
  • 番号を強調するをチェック

テキストファイルをこの画面にドラッグ・ドロップすれば
自動的にHTMLファイルが生成されます。

f:id:oniisann:20150503061508p:plain

エラーが出たら、ログを確認して下さい。
該当のない番号へ移動を促す選択肢があった時など、知らせてくれます。
完成したHTMLファイルは番号がシャッフルされています。
スタートの1もシャッフルされては困るので、ここでは@RESERVE=1と
言う命令を入力してそれを回避しています

[4]出来上がったHTMLファイルをチェック

実際に出来上がったHTMLファイルで
リンククリックして遊んでみてください。

f:id:oniisann:20150503091723p:plain

自分の作ったゲームブックで遊ぶのも

ちょっと楽しいと思います。
もちろん推敲やバグのテストと言う
意味合いも兼ねていますけどね。

 

では次回はゲームブック投稿サイトへの
投稿方法を説明させていただくとします。
よろしくおねがいしますね。 

f:id:oniisann:20150503060033j:plain

 

さて、あなたはどうする?
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