ゲームブックの定義というか、理念をちょっと語らせて頂きます
こんにちは。
私はゲームブック投稿サイトを運営していますが
その一大イベントとして「ゲームブックコンテスト開催」を切望しており、資金を下記クラウドファンディングプラットフォームで募集しております。
ぜひとも皆様、SNS等での拡散やプロジェクトのご支援をお願い致します。
そして今回このブログ記事ではゲームブックについてちょっと語りたいと思います。
あまり偉そうなことを言うつもりはありませんが、ゲームブックの定義を筆者なりに述べたいと思います。
定義:ユーザーが選択肢を選んで進める物語
Wikipediaの『きみならどうする?』の説明に近いと思います。
ちょっと長くなりますが、以下説明お付き合いください。
1.ゲーム攻略本ではなくて
様々なゲームがスマホやDS、Wii、プレステ、XBOXなどいろいろな媒体でリリースされています。RPGも流行っているのでどうやったらクリアできるのか悩むプレーヤーも要ることでしょう。
その方々に朗報なのが「攻略本」です。これがあればあからさまなネタバレを防ぎつつゲームクリアに飛躍的に近づきます。
その攻略本の事を「ゲームブック」と呼ぶ動きがあるんですよね。
筆者もかつてはゲーマーで、良く攻略本も買ったりしたのですが、攻略本は攻略本のままでいいと思います。
攻略本と言う名称があるのですから、それをわざわざ混乱を招きかねないゲームブックと呼ぶのはちょっと悲しいですね。
2.謎解きゲームとも違って
リアル脱出ゲームや
筆者の記事でも触れましたが
謎ときイベントで使うしおりやパンフレットを「ゲームブック」と表現しているようですね。
ズーラシアでも「リアル謎解きゲームブック」と称されています。筆者はこちらはノーチェックなんですけど、このゲームブックは施設内での利用を想定されているということなので、これも謎解きゲーム、謎解きイベントと言うべきものなのではないでしょうか。
もっとも、このイベントは大変な盛り上がりを見せています。TPRGが初期のゲームブックと親和性が高かったように、このイベントゲームの盛況が新しいゲームブックへ波及して行くといいなと思います。
3.RPGじゃなくてもいい
例えば有名な火吹山の魔法使い
ファイティング・ファンタジー「火吹山の魔法使い」 (〈ファイティング・ファンタジー〉シリーズ)
- 作者: スティーブ・ジャクソン,イアン・リビングストン,浅羽莢子
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その影響は大きく、ゲームブックはRPGで、バトルシステムにはサイコロが必要で、アドベンチャーシートに記入しつつダンジョンを彷徨ってミッションクリアを目指すというのがひとつのスタイルになっています。
この流れを一番強く受け継ぎ、熱い想いで今もゲームブックを刊行しているのがFT書房さんです。
そう言う動きは本当に頭がさがる思いです。逆に言えばこのジャンルに関してFT書房さんに敵う集団は今日本にはないのではないでしょうか。
だからこそ、RPGに固執せずに、様々なカテゴリーがあっていいはずです。
漫画や小説にいろいろなカテゴリーがあるのと同様、ゲームブックと言うジャンルにもギャグ、推理、恋愛、スポ根、冒険、ホラーなど……。いろいろあっていいのではないでしょうか。
4.書籍じゃなくていい
キャンプファイヤーを利用した時にこんな作品を見つけました。
これ、動画のゲームブックです。ムービーゲームブックと言う表現が充てられていますが……。
もう、書籍じゃなくていいんですね。ブックって「物語」って訳したほうがいいかもしれないくらいです。
名が体を表していない。その辺の突っ込みはこの方に委ねたいと思います。
5.まとめ
ユーザーが選択肢を選んで物語を進める。
紙媒体は愚か、電子書籍じゃなくてもいい。もちろん漫画やイラストであってもいいでしょう。そういうことに拘る必要はないんじゃないかなあと。
一番大切なことはユーザーを楽しませること。
商品やサービスで言えば顧客満足と一緒。
ゲームブックはこうあるべきだ、これじゃあいけない、そういう事に拘泥せず、どうしたらユーザーが喜んでくれるか。その事にゲームブック愛好家たちが全力投球していけばすばらしいゲームブックコンテンツが沢山現れてくるのではないでしょうか。
ゲームブックがオワコンと呼ばれる理由もゲーム機に押され、力作が少なくなったからだと思います。
そして、商業的に儲からなくなったために出版社がゲームブックから撤退したことが大きな理由といえるでしょう。
マネタイズって重要なんですよね。
ゲームブックを小説や漫画などの一ジャンルとして世に確立される事を願ってゲームブック投稿サイトGameBook.xyzは生まれました。
ユーザーは無料でゲームブックを楽しめますし、ゲームブック作家は無料で投稿できる上、ユーザーからの感想をもらえます。
その感想をフィードバックして、ブラッシュアップしたり、長編や続編を電子書籍で出版すれば、ゲームブック作家も収益を得られる。
そう言うビジネスモデルを作れないだろうか?
GameBook.xyzの挑戦はまだまだ始まったばかりです。
以上、北海道からでした。