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Yoyogi Jotaro の何だかよく分からないブログ

主にゲームブックについて語ります。他、北海道ネタ、ホリエモン、雑談など

ゲームブックの歴史も繰り返す? ファイティング・ファンタジーとSCRAPリアル脱出ゲームの流行の仕方が似ている件

ゲームブック小話

皆さんこんにちは。

リアル脱出ゲームが盛況ですね。具体的な日にちは未定ですが、青鬼のリアル脱出ゲームが今夏出版予定です。

www.kadokawa.co.jp

リアル脱出ゲームはシリーズとして次々と出版されていますが 

人狼村からの脱出 狼を見つけないと、殺される (脱出ゲームブック)

人狼村からの脱出 狼を見つけないと、殺される (脱出ゲームブック)

 

 

ふたご島からの脱出 少年は戻りたいと思った。少女は救いたいと願った。 (脱出ゲームブック)

ふたご島からの脱出 少年は戻りたいと思った。少女は救いたいと願った。 (脱出ゲームブック)

 

 

十人の憂鬱な容疑者 素敵なパーティ、死体がふたつ (脱出ゲームブック)

十人の憂鬱な容疑者 素敵なパーティ、死体がふたつ (脱出ゲームブック)

 

 

幽霊城からの脱出 (大人の謎解き絵本)

幽霊城からの脱出 (大人の謎解き絵本)

 

  

聡明なスパイは耳がいい 謎はメロディーの中にある (CDほか付) (脱出ゲームブック)

聡明なスパイは耳がいい 謎はメロディーの中にある (CDほか付) (脱出ゲームブック)

 

 

この現象って何か似てませんか? 1社がメインストリームとなって人気ゲームブックを出版していく……。

そうです。28年前のファイティング・ファンタジーシリーズのゲームブックが出版された現象に似ていると思います。

今更書き綴る必要もないかもしれませんが、TRPGを手軽に一人でもプレイできるようにと「火吹山の魔法使い」が出版されたのは1984年。 

火吹山の魔法使い ファイティング・ファンタジー (現代教養文庫)

火吹山の魔法使い ファイティング・ファンタジー (現代教養文庫)

  • 作者: スティーブ・ジャクソン,イアン・リビングストン,浅羽莢子
  • 出版社/メーカー: 社会思想社
  • 発売日: 1984/12
  • メディア: 文庫
  • 購入: 2人 クリック: 7回
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 その後立て続けにシリーズ作品が出版されました。 

バルサスの要塞-アドベンチャーゲームブック (2)

バルサスの要塞-アドベンチャーゲームブック (2)

 

 

運命の森-アドベンチャーゲームブック (3)

運命の森-アドベンチャーゲームブック (3)

  • 作者: I・リビングストン,松坂健,イアン・リビングストン
  • 出版社/メーカー: 社会思想社
  • 発売日: 1985/07
  • メディア: 文庫
  • 購入: 1人 クリック: 4回
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さまよえる宇宙船―ファイティング・ファンタジー (4) (現代教養文庫24)

さまよえる宇宙船―ファイティング・ファンタジー (4) (現代教養文庫24)

 

 

それぞれをまとめると

SCRAPの脱出ゲームブックは(与えられた)マップを散策しながら情報を入手し、難解な謎を解いてミッションをクリアするゲームブック。

ファイティング・ファンタジーはダンジョンなどを散策し、情報入手しながらTRPGを彷彿させるような、サイコロを転がすバトルを交えてミッションをクリアすると言うゲームブック。(※さまよえる宇宙船のようにSFものでもシステムはほぼ同一)

それぞれに定着したルールが存在します。

と言うことは……。

ユーザーの中にはゲームブックってSCRAPの作品にあるように「脱出」や「謎解き」がつきものだと思う方もかなりいらっしゃるのではないでしょうか。

(ちょうどゲームブックはサイコロやアドベンチャーシートがつきものだと思っている方が多いように……。)

筆者はそれに関して危惧を抱いており、他の出版社やKDP作家さんがそれに追随しすぎると、ユーザーに早く飽きられてしまうんではないかなあと思います。

現在人気のある脱出ゲームブックも一部の熱狂的ファンがいますが、流石に似たようなものが市場にあふれると飽きられてしまいかねません。

現にファイティング・ファンタジーシリーズを出版していた社会思想社が倒産に追い込まれた原因の一つに、「ゲームブックの一時的な飽和」があげられると思います。(もちろんそれだけではありませんが)

筆者も以前の記事で書きましたが 

blog.gamebook.xyz

 ゲームブックはTRPGやサイコロ、アドベンチャーシート、謎解き、マップの有無に囚われる必要がなく、書籍の形態でなくてもいい、自由なものなのです。

 

最近荒木飛呂彦氏の漫画術を拝読しました。 

荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)

荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)

 

 「企業秘密を公に」してくれた荒木飛呂彦氏ですが、あとがきが一番大切です。

「この漫画術に書いてある通りに漫画を描いてはいけないのです」

 そうなんですね。すべて参考にはなる貴重な漫画術なのですが、その通りに実践しても市場は無反応で、とにかく作家の個性を出さないとダメなんだそうです。

これは漫画だけではなく、他の創造性を要求される作品全般に通ずるものだと思います。

 

ある作品の影響やリスペクト、オマージュを施しても良いかもしれませんが、そこから「これは今までにない!」と思えるような作品を生み出す以外に、市場から受け入れられることはない──

尊敬する荒木飛呂彦氏の本を読了し、筆者はつくづくそう感じました。

 

以上、北海道からでした。

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