代々木丈太郎の何だか良く判らないブログ

主にゲームブックについて語ります。他、北海道ネタ、ホリエモン、雑談など

Twitterゲームブック「パーフェクト・チャイルド本編第一章」クリアしたのでレビュー・感想を書きます。

Twitterの引用RTを利用したゲームブック「パーフェクト・チャイルド」略して「ぱーちゃい」ですが、本編第一章をクリアしましたので、そのレビューを書きたいと思います。

「お試しゲーム」をプレイした方も多いでしょう。本編は鉛筆・サイコロとアドベンチャーシート(ダウンロード可能)、そしてなによりマッピングが必要となります。

そのため、スマホ片手にスイスイ……とは行かず、パソコン上でやるか、テーブルの上でスマホと筆記用具片手にプレイする形になるかと思います。

(恐らく、スマホ+スマホアプリは画面切り替えに時間がとられるので、筆記用具を持ったほうがゲームはしやすいと思います)

筆者はパソコン環境(しかもディスプレイ2台)で行いました。

率直な感想は、「火吹山の魔法使い」を上回っているんじゃないの? と言うことです。

※尚、PC版はTwitterのバグというか、引用部分をクリックしても画面が進まない場合があるようです。その時はF5キーを押してリロードすると良いですよ。

 

申し訳ないんですけどねー。正直筆者はズルをしてしまいましたよ。

  • 禁断の「指セーブ」ならぬ「タブブラウザで画面維持」し、ゲームオーバーになってもやり直しを容易に
  • 運試しやバトルでのサイコロの出目は都合のいい数字が出る想定で進める

いやあ、ほんとズルいですね。申し訳ありません。

でもそうすることで負担も軽く、物語の内容自体を楽しむことが出来ます。もちろんズルをしても時間短縮という程度で、謎解き要素は残ったままなので、面白さもさほど削がれることはないのです。

(なので自己責任の上で、上記の必殺技は有効となりえます。)

このゲームブックへの誘い

さて、物語の主人公は「君」だ。大学をやめ故郷に帰った片思いの女性が、どうやら「君」に助けを求めているようなのだ。

君は覚悟を決めて、彼女の故郷である怪しげな村へと向かう。だがそこには超常現象が頻発し、変貌した魔物が巣食う恐ろしい森が待ち受けていた……。

果たして「君」は無事意中の彼女を助け出すことが出来るだろうか?

では、レビューを書いてみます。

世界観が半端ないすよ

とにかく良く出来た物語構成です。大学生の主人公「君」と意中の女性が登場する現代の物語なのですが、「君」は怪しい世界に引きこまれてしまいます。そこで現れる魔物はファンタジーの世界で現れるモンスターとは全く別で、現世でも見かけるそれですが、異様に変貌した姿で「君」の前に立ちはだかります。気味の悪さも手伝って、脱出ゲームのようなゾクゾク感を味わうことが出来ます。

そんな魔物たちを蹴散らす「君」の爽快感を読者は感じることができることでしょう。

ダンジョンが絶妙

双方向で読者は森のなかを彷徨うことが出来ますが、場合により一方通行になります。そのことがまた、ゲーム性を盛り上げてくれます。マッピングしていれば格段難しくはなく、簡単すぎることもなく、文章もわかりやすく記述されているのでどなたでもどこにいるのか、迷うことはないでしょう。

トラップ・イベントが卓越

これ凄いですね。登場人物が本当に存在感有りますよ。それは物語的にもゲーム的にもです。どちらの観点でも重要な役割を果たします。「君」の行動如何によってその後の展開にかなりの影響を及ぼしますので、慎重に行動する必要があるのですが、じつに仕掛けがよく出来ています。

イラストやUIが充実

挿絵がたまに現れるのですが、それが実に完成度の高いイラストなのですよ。恐らくフリー素材ではなくてこのゲームブックのためにわざわざ書き起こされたものではないかと思うのですが……。これは手間暇かかっています。

そして、読者が初めてバトルや、運試しというイベントに遭った際にはその説明のリンクが貼られており、大変に親切な設計です。ここは、見習いたい点ですね。

ユーザーが選択肢を自作できる

これも面白い試みです。選択肢を追加できるんですね。ツイートするだけでいいからかなり楽に選択肢を増やせそうです。ポイントはこちらの記事でも書きましたが、 

blog.gamebook.xyz

注意を守って楽しくプレイできたらいいですね。

まとめ 

クリアするためには読者は森のなかをある程度散策しなければなりませんが、ゲームオーバーになったらある程度のヒントが出るなど、親切心が抜かりのない仕上がりとなっています。

第2章は制作してる最中とのことです。これは楽しみですね。

それにしてもこれほどの大作が無料で楽しめるというのは驚愕です。素晴らしいですねえ。ラストやエンディングは有料でも売れるんじゃないですかね。Kindle版で販売してもいいのではないかと思います。

ものすごく人件費がかかっているはずです。それ相応の報酬は得るべきでしょう。

 

ぜひ、プレイしてみてください。ゲームブックを知らない人も存分に楽しめます。ゲームブックの素晴らしさも実感して頂けると思います。

 

以上、北海道からでした。

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