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Yoyogi Jotaro の何だかよく分からないブログ

主にゲームブックについて語ります。他、北海道ネタ、ホリエモン、雑談など

アドベンチャーゲーム、ゲームブック、ノベルゲーム、ビジュアルノベル、サウンドノベル──その違いについて

はい。表題の件ですが。

筆者は自身の独自研究でゲームブックを

ユーザーが選択肢を選んで進めることの出来るゲーム要素を盛り込んだ物語。

などと定義してたのですけど、それだと下記5つが該当すると思います。

  1. アドベンチャーゲーム
  2. ゲームブック
  3. ノベルゲーム
  4. ビジュアルノベル
  5. サウンドノベル

じゃあ、全部同じようなものなのか? と思い試しに雪印メグミルクのノベルゲーム『ゆきこたんの珈琲迷宮 帰ってきた名探偵』をプレイしてみました。

www.yukicocp.com

これがですね……。確かに選択肢を選んで読み進めては行くんですけど、ゲームブックとは似ても非なるものだなあという印象でした。

まあ、筆者もあんまり頭良くないのでひとつの見解、独自研究ですけどもググりまくってちょっとまとめてみたのでお付き合い下さい。

そもそもノベルゲーム、ビジュアルノベル、サウンドノベルに関して筆者はGameBook.xyzを立ち上げてしばらくしてからその存在に気づいた程で、よく分からなかった上、あんまり研究してなかったんですね。

でもよくよく調べると、まずその3つは実質上ほぼ同じような意味合いで使われることが多く、それらとゲームブックは親戚みたいに近いものなのかもしれません。

1.歴史

まずアドベンチャーゲーム。多分これが大本です。選択肢を選んで物語を進める、と言う定義を一番包括しているのがこれですね。 

 結構有名なのがこちらじゃないでしょうか。(まあこの前にもテキストアドベンチャーとかあるんですけどね)

ポートピア連続殺人事件

ポートピア連続殺人事件

 

黎明期のコンピューターから存在したゲームジャンルで、推理小説のように主人公が何をするかコマンドを選択する形で謎を解いていきます。条件を満たさないと次の展開へと 進めないところがゲームの要素と言えます。物語に分岐はありません。

それとは別に、紙媒体で存在したのがこちら。

魔法使いの丘?ソーサリー (1)

魔法使いの丘?ソーサリー (1)

 

ゲームブックです。上記コンピューターとは全く別の起源ですが「アドベンチャーゲーム」と言っていますし、選択肢を選んで謎を解いていくという点では上記と同様と言えます。エンディングは一つですが物語に分岐があります。

そしてコンピューターのアドベンチャーゲームが発展した形がこちら

かまいたちの夜

かまいたちの夜

 

 これは「サウンドノベル」の黎明期の代表格です。コンピュータならではの演出として、グラフィックはもちろん音響による演出がなされたアドベンチャーゲームとなっています。選択肢を選んで謎を解き進め、物語が分岐していきます。

2.それぞれの立ち位置

まずアドベンチャーゲームがあって、その中にゲームブック、ノベルゲーム、ビジュアルノベル、サウンドノベルが存在する形です。

そして先ほど述べたようにノベルゲーム、ビジュアルノベル、サウンドノベルはほぼ同義語で、ゲームブックとの違いは歴史で示したように「紙媒体」であったか、「コンピュータ媒体」だったかの違いです。

ゲームブックはブックと言われるとおり書籍の特徴が強く、コンピュータやスマホのアプリ形式もありますが電子書籍形式を取るものもあります。

逆にノベルゲーム、ビジュアルノベル、サウンドノベルは電子書籍形式のものはないようです。一応iBooksであればJavascriptやHTML5が使えるはずなので理論上出版できるはずですがKindleが対応していないのでアプリでしか出てこないのでしょうね。

そしてノベルゲーム、ビジュアルノベル、サウンドノベルの違いですが、

まずサウンドノベルが上記「かまいたちの夜」を制作したチュンソフトの登録商標であり、ビジュアルノベルはLeafと言うソフトメーカーが「かまいたちの夜」に影響を受けて制作した「雫」と言う18禁アダルトゲームで初めて使われた名称です。

ただ、「サウンドノベル」が登録商標されている一方で「ビジュアルノベル」はLeafの定義も曖昧で登録商標もされていないため、他のメーカーも名乗ることが出来る状態のため混沌としているようです。

そのため昔は18禁アドベンチャーゲームをビジュアルノベルと呼ばれたこともあったようですが今はむしろ全年齢対象のものをビジュアルノベルと呼ぶようです。

で、いつの間にかそれらのゲームを総称して「ノベルゲーム」と言う呼び名が出てきたようで前2者よりこちらの方が寧ろ一般化しています。

ノベルゲームと言う名前の起源はググっても分かりませんでした。

以上まとめると

f:id:oniisann:20150826095243p:plain

こんな感じですかね。

ただ、ビジュアルノベルは定義が曖昧で登録商標されていない上語感がいいせいか

2000年代中盤には、「ビジュアルノベル」という言葉が広義の枠を飛び出て使用される事態も起こっている。アスキー・メディアワークスは自身の持つ電撃文庫レーベルの作品の絵本を「ビジュアルノベル」と称して売り出している。

ビジュアルノベル - Wikipediaより

と言うように使われ方が自由すぎです。

 Googleトレンドで見る限り、最近では「ノベルゲーム」が一般的なので、3者の事を「ノベルゲーム」で一括りに扱った方が簡潔でいいかとは思います。

(いろいろなご意見があると思いますが)

さらにゲームブックも上記に述べた定義以外に「ゲーム攻略本」の意味合いとして使われることもあるようです。

Amazonのカテゴリーで同一に扱われているからなんですよね……。「ゲーム攻略本」は「ゲーム攻略本」でいいんじゃないですかね。ゲームブックはそれ以外の名称を使うとなると「アドベンチャーゲーム」となってボケてしまいますので行き場所が無くなるんですよ。

ここはひとつ、Amazonさんに「ゲームブック=上記で述べた定義のコンテンツ」で「ゲームブック」と「ゲーム攻略本」は別カテゴリーと言う扱いにしていただきたいものです。

3.ゲームブックとノベルゲームの違い

筆者の独自見解ですが、下記のような特徴の違いが有ります。 

 ゲームブックノベルゲーム
媒体 紙の書籍・電子書籍・PC&スマホ PC&スマホ
発祥 諸説あるが米国 日本
ブーム オワコン 盛況
ゲーム性 強い 弱い
セーブ機能 ない場合が多数 あり
フラグ管理 ほぼ手動 自動
挿絵 望ましい 必須
ない場合が殆ど 必須
演出 不要 必須
パラグラフの概念 必須 ほぼない
バトル・迷路・謎解き 望ましい 不要。謎解きはありかも
推理的要素 必須ではない 望ましい
内容 RPG、冒険、その他全般 推理、ホラー、恋愛、アダルト、その他
文章 必須ではない 必須
制約 画面表示方法や選択肢を選んだ展開が比較的自由 ほぼ一画面表示に限られており、実質選択肢が一つしか選べない事が多いなど比較的制約が多い

だいたいこんな感じかと思います。

似ているけど違いますね。前述の通り筆者もノベルゲーム『ゆきこたんの珈琲迷宮 帰ってきた名探偵』をプレイしてみましたが、やっぱりだいぶ感覚が違います。

そのレビューは別エントリでまとめたいと思います。

ここで特筆すべきことはオワコンか盛況かと言うことです。

ゲームブックがこれだけオワコンと叫ばれている一方でノベルゲームは何故こんなに盛り上がっているのでしょうね。

グーグルトレンドではゲームブックの方が検索されているのに……。

(ググる事自体がオワコンなのかも……。今はSNSで検索する時代?)

でもノベルゲームにはいろいろなツールがありますから、イラストと音楽さえどうにかなればゲームブック作家もそちらに転向できるような気がします。

逆に、ノベルゲーム作家の方もゲームブックに少し着目してもらえればなあ。マーケットが小さいとも考えられるけど、競争が少ないブルーオーシャンとも言えるわけで……。イラスト苦手とか描くの面倒い人とかね。いいと思うんだけども。

 

以上、北海道からでした。

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