ゲームブックが目的で春画特集の「美術手帖」をAmazonポチしたけど、予想以上に買ってよかった件
皆さん今日は。ゲームブック投稿サイトGameBook.xyzの主催者です。
一体どう言う経緯かは不明ですが↓こちらの美術手帖と言う雑誌に
「パラグラフ数62のゲームブックが掲載されている!」と言う情報を入手し、ゲームブックにしか興味のない筆者としては
「パラグラフ単価27円以上(税込)か……」
「↓こっちのゲームブックならパラグラフ単価2.5円程度だから10倍以上か……。」
七つの大罪 ゲームブック 迷いの森の冒険 (KCデラックス ラノベ文庫)
- 作者: 藤浪智之,鈴木央
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/06/17
- メディア: コミック
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と、見当違いな価格検証を経た後、結局Amazonポチして本日に至りました。
先ほど届きましたよ! (゚∀゚)キタコレ!!
エロ本!じゃなくて 春画特集の美術手帖。
何でも近頃では春画展も開催されるなど、春画芸術的価値が高まってきているようですね。今回はいろいろこの雑誌について触れたいと思います。
製本屋さん泣いちゃうよ
いえ、あのですね。最初にこの雑誌を手にした時の筆者は目ん玉飛び出しました。
春画にではなくて、雑誌の製本の仕方についてです。
これなんですよ。
何だか良くわからない?
じゃあもっと近くに寄ってみますよ。
はーい。中綴じの冊子が無線綴じされているんですね。
冊子が冊子の一ページを形成しているんです。
中綴じって、はいこんな奴です。冊子の中央ページがホチキスでとまっているタイプ。
これがわざわざ無線綴じに組み込まれているって……。
元印刷会社に居たこともあるので、これがどれほど高度な技術や手間がかかるということに相当驚きましたね。
まず、する必要あるのかなと。
普通にコレ独立した中綴じ冊子をおまけみたいに挟みこむだけでいいんじゃないかな。
作る方も大変ですし、見る方もちょっと大変ですよ。
でもそれを敢えて実現しちゃったところが卓越です。
いや、つうかどうやって製本したんだろうなあ。
中綴じや無線綴じは五右衛門さんの斬鉄剣のように断裁するから一ページだけ他より飛び出た様に仕上げるのってかなり面倒なはずなんですよ。
うーん……芸術作品として面白い、興味を惹きますね。凄いわコレ。
さらに他のページには
このように豆判と言われる江戸時代にあった原寸大の冊子が付いている凝りよう。
こちらも本体にくっついているので、もう製本屋泣かせです。
内容よりもソコにまず釘付けになりましたね。さり気ないところもスゴイです。
あと、印刷会社従業員的に言えば紙が凄くいいですよ。
芸術作品を出来る限り良い状態で表現するのにいい紙なんじゃないですかね。
適切な厚さで適したコーティングの紙を使っています。指触りも良好ですよ。
いやしかし、内容にまだ触れてないのにここまで感動する雑誌に巡り会えたのも初めてですね。
筆者は常々電子書籍を支持しているのですが、今回の紙媒体の構成としては大変素晴らしいモノを感じます。
そうですね。こう言う卓越したものなら紙媒体はまだまだ残りそうですね。
で、内容はどうなのよ?
流石にそろそろ内容に入らせて頂きます。
まずこちら。
はい。女性の方がかなり企画に参加しています。
これも凄いですね。エロ本として買っちゃダメですね。
ってかそんな人は居ないか。それ目的ならもっと適切なのありますもんね。
冒頭に登場する壇蜜さんのページはグラビアなんですが
「安心して下さい! 穿いてますよ!」
となっております。
でも物凄い色気やエロさがありますよ。表現力半端ないです。
うーんでもそれ以上に芸術性を感じますね。
筆者の個人見解ですが、壇蜜さんもう脱ぐ必要ないと思いますね。
頭のいい方ですし、読書量も多いようですからね。知性や気配りが光ってますよ。
脱ぐのはAV女優さんに任せて、もっと壇蜜さんにしか出来ないことに期待したいです。
そして春画については、春画はもちろん漫画イラストで当時の風俗などに詳しく触れ、わかりやすく学び取ることが出来るのでいい特集だと思います。
まあ、小学生にまで見せるのはちょっと無理かなとも思いますが、思春期の中学生には性教育と言う形で敢えて見せてもいいかもしれませんね。
思い悩む時期ですから。純情な子などは「どうしてボクはこんなに嫌らしいんだ」と嘆くかも。
でも嫌らしいのが普通なんだよ、そうじゃないと人類滅亡するよ、とアドバイスも出来そうです。
ろくでなし子さん登場ッ!
かつて自身の「マン中」を3Dスキャナでデータ化し、クラウドファンディングでパトロンに配布した事がわいせつ罪に当たると裁判したり逮捕されたりと大変なろくでなし子さんが春画講座に参戦しています。
ただ彼女のやっていることは「男性器は市民権を得ているのに女性器は忌み嫌われていて可哀想!」「女性器にも市民権を!」
と言うことであって、猥褻とは全く別の次元の話。
そもそも逮捕しようとしている輩も「マン中」大好きなくせに。
多くの男性にとっても憧れでもあり、多くの人類にとってもいわば「故郷」である女性器は、もっと大切に扱われるべきでしょうね。
ぞんざいな扱いをしてるから少子化になっちゃってるんじゃないのか……だんだん筆者の思考も迷走していきそうです。
確かに男性器にはお上も寛容かも。
↑これなんて某市役所内にある銅像ですが
「安心できません! フリチンですよ!」
ですよ?
いいのかなー。まるで隠す気がない。やる気スイッチどこよ?
ホントにもー。せめて女性の銅像にしてくれよー。
……。
はい。話を戻しますと辛酸なめ子さん、峰なゆかさん、ろくでなし子さんが登場している企画は春画の事をわかりやすく解説する形となっており、大変興味深い仕上がりとなっています。
男性女性問わず、面白く読めると思いますよ。
春画だけじゃないですよ
ま、あとメイン特集は春画だったんですけど、普通に芸術全般について記事が羅列しています。
思ったより文章が多くて、読書家には面白い内容になっています。
クリエイティブ系の方は、文章だけを書いている方でもインスピーレーションを貰えるんじゃないですかね。
広告も少ないですし、内容が著しく充実しているのにこの価格は非情に安いんじゃないですかね。
何というか、ネット社会に於いても、存在感のある紙媒体となっています。
まとめ
そんなこんなでゲームブック目的で買ったのですが、それ以外に大変に楽しめる一品となっております。
何か、筆者の予想外に圧倒的にお勧めです。
ゲームブックに関しては追ってレビューを書きます。
「真夜中をさまようゲームブック」と言う小説記事があるのですが、これは芥川賞をはじめとする様々な文学賞受賞者の津村記久子さんが執筆しています。
本格的な作家さんの力作ということで期待したいところですね。
以上、北海道からでした。
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