ゲームブックとミス。映画の試写会みたいなことをネットでやれば解決。投稿サイトもその役を担っています。
こんにちは
ゲームブック投稿サイトを運営している者です。
前回のエントリでバンカーズクエストを評価したばかりですが
若干の飛び先表記ミスがあるんですよね。 ミスの度合いにも依りますが、訂正(コレクション)がないと普通は読み進められないので、読者も出版社もハッピーではありません。
ではこのようなミスを防ぐにはどうしたら良いのでしょうか?
筆者なりに考えてみることにしました。
目次
ミスは起こるもの
今回「バンカーズクエスト」にミス表記があったのにもかかわらず、筆者が存分に楽しめたのは読者側からのコレクションの提示があったからです。
ゲームブック「バンカーズクエスト」 49と61の飛び先は、116ではなく121かな。 26の飛び先は、124ではなく、おそらく166。 会ったことがない女性をすでに知っているバグは、前述のミスと重なったせいで大惨事になったけど、121の文章をうまく変えれば解消できそう。
— ドロシー! (@game_book) 2015, 11月 14
おかげで助かりました。このような読者さんの存在は大変有難いものですね。(それにしてもここまで的確なコレクションは素晴らしいです。ドロシー!さんのプレイスキルの高さを感じぜずにはいられません)
つまり、お試しプレイを複数の方にやってもらったらいいんじゃないですかね。
もちろん現状でもテストプレイヤーがいて、チェックをしているはずです。
そして筆者は印刷業にいたので分かるのですが、絶対に校正を通しているはずです。
それでもスルーしてしまうことは残念ながらあるのです。
それを防ぐには何度も確認するしかありません。
ネットで矛盾点が発覚している
例えば、有名なアイドルとイケメン俳優が、お互いにブログ記事を何気なしにアップしていたら、共通の食事から両者が付き合っていることがバレたと言う事例がありました。
このように、ネットは不特定多数の人達の目に晒されるため、自ずとチェック機能が働くのです。
なので嘘とかも比較的すぐに発覚しますし、やらせとかも矛盾点が指摘され、炎上したりします。
一見ネットの危険性が指摘されそうですが、逆にこの性質を利用してやればいいんです。
つまり正式に発表する前に、ベータ版といった形で、映画の試写会みたいに限定された人達に公開しては如何でしょうか。
ゲームブックの試写会
いわゆるアーリーアダプターの方々にリーチ出来る仕組みがあればいいんです。
映画の試写会も、限定された人達に後悔することで話題性をつくり、多くの人に広めてもらう目的でやるわけです。
ゲームブックの場合はこのタイミングでミスやバグについても忌憚なく指摘してもらうようにすればいいんです。
ついでにレビューも書いてもらえれば、話題作りにも一役買うことでしょう。
(無論酷評が多ければヒットするものもヒットしなくなりますけどね……。)
電子媒体が望ましい
ベータ版を発表し、レビューやバグの指摘をしてもらい、フィードバックして正式版をリリースするという流れは、電子媒体なら非常に楽です。
読者は全てスマホで完結します。スマホなら通学通勤途中の交通機関の中や、暇を持て余した時間、寝っ転がってとかでも簡単にできます。
それが紙媒体になると、少部数を印刷機で刷るのはコスパが悪いですし、届けるのも大変だし、どこが間違っているかを指摘するのも大変だし、読むのも大変です。
したがって読者からのフィードバックを得にくい状況にも陥ります。
少なくとも電子媒体でベータ版のバグフィックスまで行い、正式版は紙媒体でもだそうと言う流れならまだ現実的ですが、出版社もいい加減電子媒体の効率性に少しは目を向けて頂きたいですね。
前述のバンカーズクエストも、電子媒体なら修正版をリリースすることは容易なことでしょう。紙媒体だと、在庫分に全てコレクションを貼るなり挟むなり、膨大な手作業が必要になります。(やったこともあるので、クラクラしてきますよ。単純作業の繰り返しって……)
紙媒体は電子版を出した後でと言う発想があってもいいくらいだと思いますけどね。
投稿サイトが役立つ
まだまだアクセス数が足りない筆者が運営しているゲームブック投稿サイトですが、実は読者からのレビューや、ミスを指摘してもらえるという点でいいだろうと思って始めたサービスです。
上記に述べたことってサイト訪問者が多ければ容易に実現し得ることなんですよ。
レビューやミスをコメント欄で読者に指摘してもらえますし。電子書籍なら個人でも出版できる時代だし。或いは物語の序盤を無料開放して、続きは有料で、と言うビジネスモデルにも応用が効くと思っています。
なので、もっともっとゲームブック投稿サイトGameBook.xyzを訪れる方が増えて頂ければなあと思います。
お待ちしております
そのためには良質なコンテンツ投稿も欠かせません。
ゲームブックを愛する方はぜひ、投稿していただければと思います。
奮ってご参加下さい。
以上、北海道からでした。