代々木丈太郎の何だか良く判らないブログ

主にゲームブックについて語ります。他、北海道ネタ、ホリエモン、雑談など

人は何故不幸になるのか。ラスボス小林幸子さんやホリエモンのTweetでちょっと考えてみた。

あけましておめでとうございます。ゲームブック投稿サイトを運営している者です。

2015年紅白に初音ミクも仮面女子も出演してなくて憤慨モノなので視聴を拒否してやりました。(あ、でもラスボス幸子は見たかったなあ……)

www.hochi.co.jp

ま、それはそうと年始めは皆さん初詣に行ったりおみくじを引いて幸運を祈ったりするものですね。

幸せばかりが続けばいいのに、人は何故不幸せになるのか。

ちょっとそれを考えてみたいと懷います。

目次

人生山あり谷あり

皆さんも年を重なればそれはいろいろお有りでしょう。

著名人の例で言えば、筆者の評論対象であるホリエモン。

horiemon.com

彼は”ヒルズ族”や”時代の寵児”と呼ばれ、一代で時価総額一兆円に迫る企業の創業者でした。球団買収、ニッポン放送買収、衆院選出馬などテレビやマスコミ、ネットを騒がせ、一挙手一投足に注目が注がれていました。

それが東芝みたいに粉飾決算で逮捕され、最高裁まで争いましたが負けて、さらに実刑が確定(!)

2年6ヶ月(仮釈放で出所しているが)長野刑務所で介護などの刑務に服しました。

六本木ヒルズから長野刑務所と言う格差に筆者は目が点となりました。(・_・;)

資産は最高で1000億程あったそうですが、ライブドア事件などを契機に目減りし、200億くらいに激減。その資産も裁判などでスッカラカンに。

ところが、ですよ。この本を読んだら 

刑務所いたけど何か質問ある? マンガ『刑務所なう。&わず。』完全版【文春e-Books】

刑務所いたけど何か質問ある? マンガ『刑務所なう。&わず。』完全版【文春e-Books】

 

何だか物凄い刑務所ライフをエンジョイしているんですねえ。大したもんです。

でも本人は「二度と入りたくない」「刑務所は自由が束縛されて苦痛」と語っています。

やはりこの時期は楽しそうには見えても、不幸と言うか、不遇の時代だったんですね。

その後

出所してからは「ホリエモンドット・コム」を立ち上げ、Twitterフォロワー数を徐々に増やし、収監中も続けていたメルマガ会員を増やし、収益をあげています。

その傍らロケット事業にも着手し、「誰でも宇宙に行ける時代」を目指しています。

当初は筆者も意外に感じたのですが、堀江氏は久留米大附設時代に簡易ロケットを打ち上げたりもしており、学生の頃から宇宙への関心が強かったそうです。

宇宙事業は彼の夢の一つなのですね。

収監の前後

ここで御大のビフォー・アフターを軽く眺めてみたいと思います。

ビフォー 

稼ぐが勝ち?ゼロから100億、ボクのやり方? 知恵の森文庫 (光文社知恵の森文庫)

稼ぐが勝ち?ゼロから100億、ボクのやり方? 知恵の森文庫 (光文社知恵の森文庫)

 

この書籍からは「如何にホリエモンがカネを稼いだか」と言うことが伺い知れます。物凄く「自分はもの凄くデキる」 「全力疾走で仕事にのめり込んでいる」と言う事が強調されております。

ホリエモンが拝金主義、守銭奴、金の亡者と呼ばれても仕方のない仕様となっております。

アフター 

ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく

ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく

 

出所後初の書きおろし。これは「カネより信用が大切」と言う事が強調されており、かなり堀江氏の印象を良くするアーキテクチャ(設計仕様)が採用されています。

まあ……少なくとも前著と同一人物が執筆しているとは到底思えません。文体もかなり違うし、こちらは好青年のイメージさえ漂います。物凄く謙虚です。

良かったんじゃない

このように、収監で相当イメージが明らかに変わっています。

本人は何も変わっていない様に言っていますが、筆者の感じる印象は180度くらい違うんじゃないかなあと思えるほどです。

いや、ま、主張そのものは変わっていないのかもしれないけれど「高飛車な態度」「オレは何でも出来るオーラ」は相当マイルドになっています。

年齢を重ねたこともあるのでしょうが、介護で年配者や体の不自由な方の下の世話までしたことで「優しくなった」のでしょう。

これは「刑務所いたけどなんか質問ある?」 でも本人が西原理恵子氏に対してそう答えています。

不幸が成長させんのね

長々とホリエモンを例に述べてきましたが、あれほど時代の寵児と呼ばれたホリエモンも、自身が変わるためには「不幸」が必要だったのでしょうね。

不幸を乗り越えることで本人も自信となるでしょうし、恐らくホリエモンの最大の弱点とも言えた「優しさ」のポイントをアップさせるためには「収監」され、「介護」と言う仕事を体験しなければ感じなかったものなんじゃないでしょうかね。

ジョブズも首になった

いまや時価総額は世界最高とも賞賛されるApple。

その共同創業者のスティーブ・ジョブズも仕事は超デキる人なわけですよね。

でも彼は自分で作った会社なのに首にされちゃうんですよ。仕事は出来るのに性格が悪いということで。

当然不幸だとスティーブ・ジョブズは思い悩んだことでしょう。

でも彼は後に

そのときはわかりませんでしたが、振り返ってみると、アップル社から追い出されたことは今までに私に起こった最高の出来事でした。

成功者と言う重みが、もう一度初心者という軽さに置き換わったのでした。

と言うように述べています。

誰がどう考えても不幸だと思えるようなことでも、自身が成長することや新たな発見を見出すためには必要な過程なんでしょうね。

いつまでも同じ状態ではない

ホリエモンには座右の銘はありません。でもあまりにも聞かれるので面倒なときは次のように答えているそうです。

諸行無常

平家物語でも有名ですね、我が世誰ぞ常ならむ、常に世の中変わります。人ももちろん例外ではありません。人間関係も変わるし、年をとるし、やがて別れたり死んでいく。

ホリエモンがライブドアを率いていた時の夢は今のAppleのように「世界一の会社をつくる事」でした。

それは収監により見果てぬ夢となりました。兵どもが夢の跡です。

でも時代は代わり、堀江氏自身が「もはや会社をやるのに、大規模である必要はない。小さいほうが小回りがきいて、変化の激しさにも適応できる」と、却って大企業ライブドアよりも現状を好んでいるようです。

そして学生時代の夢であった宇宙事業に時間や意識を注ぐことが出来るようになりました。

選挙に勝っていたり、ライブドアを経営していては出来なかった事なんじゃないでしょうかね。

ラスボスも同様

冒頭に小林幸子さんの事に触れましたが、小林幸子さんも「美空ひばりの再来」と賞賛されるほどの歌唱力を有していたのにヒット曲「おもいで酒」をリリースするまでは不遇の時代が続きました。

小さい飲食店を渡り歩いて営業を続ける日々もあったそうです。

そのような苦労を経ているので、芸能界で苦労した方々との絆が強いですし、最近は紅白は愚か芸能界でも浮上できない状況が続いていましたが、先日見事ラスボス幸子が降臨しましたね。

いろいろな試練が自らをまたゼロベースで見つめなおし、再浮上するためにはどうしたら良いか試行錯誤をするフットワークの軽さを育むのでしょうね。

それが今のニコニコ視聴者からも絶賛され、コミケやボーカロイドファンからも支持され、今回の紅白再登場と言う快挙に結びついたのでしょう。

奇しくも美空ひばりさんのように不死鳥のごとく蘇った小林幸子さん。

彼女の功績は不幸も前向きに捉えていれば復帰は出来るんだということを我々に身を持って魅せつけ、2015年を締めくくってくれたのですね。

 

あー、その時だけ紅白見ればよかった!

以上、北海道からでした。 

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