怪盗ジョーカーの「ミステリアスゲームブック」 コロコロコミック限定付録だけあってパラグラフ37でも存分に楽しめる逸品です。
こんにつわ。
ゲームブック投稿サイトの管理者です。
コロコロの付録じゃなくて、ジャンボカードダスのゲームブックについて知りたいんだけど、と言う方はお待ち下さい。
言い訳はこちらです↓
はい。
Twitterで「ゲームブック」関連の情報を集めていますと、こんなTweetを見かけました。
今月号のコロコロの付録に付いてた、怪盗ジョーカーのゲームブック、中村誠さんだった! 娘曰く「めっちゃ面白かった! 本の方も絶対買う!」とのこと! pic.twitter.com/dB59bf1Ocq
— jun1s@6/19名古屋B03ちゃがゲ (@jun1s) 2016年6月16日
これは凄いですね。
さらに情報を集めていますと、コロコロのは付録ですが、本格的なゲームブックがゲームセンターなどにある自販機で6月下旬から発売になるようです。
うーん。なるほどねえ。
紙媒体の書籍はもはやプロダクトであり、書店ルートを通さないと言う発想。
今の小売の現場では新作書籍の種類が膨大で、Amazonでもすぐに欠品してしまい、入手するのが困難で売れ数が否応なしに下がるという悪循環がありますからね。
あと余談ですが筆者が実際にコロコロを購入した書店では、元売場では陳列しておらず、派生商品しか見かけませんでした。
売り切れかと思って帰ろうとしてたまたま見かけたエンドで大量陳列されていました。
コロコロ位ダブル陳列(元売場とエンドの両方で展開すること)すれよー。
売り逃すぞー。
とりわけ目的買いのお客程元売場を探すんだから。
ま、そんなこんなで書籍販売は大変に難しい現実がありますね。
ともかくもゲームブックの書評行きたいと思います。
目次
余談ですけど1
まずですね~。
付録があるとは言えこの自傷行為は何なんでしょうかね。
もう、これ店舗でバーコード読み取れないでしょ。
すずらんテープを巻いたのは店舗側だと思いますが、仕方ないでしょうね。
ちょっと出版社側にひと工夫欲しいところです。
バーコードを右寄せか左寄せをするだけで済む話。
小売店への配慮がちょっと感じられないかな。
余談ですけど2
とにかく児童書と言う性格のためか文字がこまいですよね。
↑これ、購入前にゲームブックの付録がついているか確認するのが大変でしたよ。
これこそ謎解きゲームブックの一環なのかと思ってしまいました。
付録ですよ
今や雑誌といえばかなりの頻度でついてくる付録ですが、王道はやはり児童書です。
↑これとかね。
何ですか? 3DSを持っていないと意味ないのかな?
結局開けずじまいですが、筆者は
この付録を作るの大変だっただろうなあ
と、元印刷屋としての思考回路が否応なしに働きます。
多分人の手でこの箱を作っているでしょうね。
一つ数円といったような契約で。
AI化やロボット化が進んでいますが、付録は毎回異なるので、いちいちそれを人工的にやらせるにはコストの面で現状では合わないので多分人手でしょうね。
まだこのように箱なら良いですけど、厚紙組み立てたらロボットになるやつとかあるじゃないですか。
あれ、設計するのも実際の厚紙の商品作るのもめちゃくちゃ大変ですよ。
と同時にこの辺が電子より紙媒体が勝るところだと思いますね。
雑誌は紙で作る付録こそがプロダクトとして輝く部分です。
↑あとこれ何でしょうかねー。
デュエルとか言うそうですけどカードゲームをするのに役立つんですかね?
この辺のカードもホログラムや箔押しなどの加工が施されているので、大変手間暇かかっていることが伺えます。
肝心のゲームブックは?
本体と別の付録が上記2点しか探せられなかったんですよ。
探してもないなあ。
どうしようと途方に暮れていたら
ありましたよ。
本冊子に綴じこまれた状態で。
切り離しても小冊子の状態になるようですけど、筆者はそのまま読み進めました。
いやあしかし、毎回驚くのはこの冊子の製本の複雑さですね。
よくこれだけ大きさや種類の異なる紙を上手いこと少しの傾きもなく製本しているものだと感心します。
凄いなあ。
流石ものづくりニッポン!
この「いい仕事ぶり」を何とかして印刷の知識が皆無の方にお伝えしたいんですけど、上手く伝わっていますかね?
冊子の中に冊子が閉じこまれていたり、折りたたまれたページを綴じたりとか、相当の技術が必要なんですよ。
ああ、なかなかゲームブックの話題に辿りつけない。
レビューです
はい。
怪盗ジョーカーが地下迷宮をさまよいながらお宝ゲットする話です。
ある大きな謎をとかないとクリアできませんが、巧みにヒントが散りばめられているので非常に良心的な作りになっています。
そのヒントの出し方がさり気なくていいですね。
パラグラフは37と言うところで子供には十分に楽しめることでしょう。
難点を挙げるとすれば、あるパラグラフから5つのパラグラフに分岐するようになっているのですが、これがちょっと頂けないかな。
子供に寄るでしょうが、
毎回同じパラグラフにしか行けない……! 残り4つの場所へはどうしたら行けるの?
と悩む子が出てくると思います。
筆者も書かれている日本語からはそう判断するのが自然だと思うからです。
これはマップを用意して、5つの分岐のパラグラフ番号を書くと言う手法にした方が良かったのでは?
最近の「謎解きゲームブック」や、過去には「送り雛は瑠璃色の」もそうでしたから。
重箱の隅をつついていると言われればそうなのかもしれません。
気になる点はそれくらいで、仲間やライバルとの関わり方で色々と展開が変わるところがとても楽しめると思います。
流石コロコロコミックの付録になるだけの事はあると思います。
6月下旬に発売されるゲームブック3作にも期待がかかりますね。
まとめ
おまけとしてゲームブックが使われている例としては今回の作品のほか、
(↑ページの下にゲームブックが掲載。 )
(↑1話がまるまるゲームブックになっている。 )
(↑芥川賞作家が作成したパラグラフ62のゲームブックがある。)
上記作品が挙げられます。
このような取り組みはとても良いことだと思います。
いきなりゲームブックの新作をリリースするのに不安があるなら、まずはお試しとして有名雑誌の付録として展開し、 反響が良ければ本作をリリースという施策に出ることも出来ることでしょう。
あるいは話題や宣伝効果を狙うことも出来そうですよね。
今回のバンダイのゲームブック進出には大変期待がかかるところです。
以上、北海道からでした。