iOSやAndroid版アプリの開発環境はかつてない程容易になった。アプリリリースが望まれる
こんにつわ。
ゲームブック投稿サイトの管理者です。
ゲームブックは海外で生まれました。
まずアメリカでCYOAが出版され、次にイギリスでTRPGを独りで楽しめるファイティングファンタジーシリーズが人気となりました。
その後ゲームのコンピュータ化に伴い下火になりましたが、ゲームブックを盛り上げたいと考える人は筆者だけではありません。
世界中にゲームブックを制作するツールは140を超えます。
どんだけ皆さんゲームブックを制作して欲しいと切望しているのでしょうか。
逆に言えば
- 制作者がまだ少ない
- 展開される場所、マーケットが成熟していない
- マネタイズが上手く行っていないのが主たる原因
と言う課題が浮き彫りになってきます。
ゲームブックマーケットとして現状で存在するのは下記の通り。
- Amazon
- コミケなどをはじめとする同人市場
- iTunesやGooglePlay
ここで「3」のアプリマーケットは開発の敷居が高く、個人での参入は専門的な知識がないと難しいモノがありました。
でもその状況に一石を投じそうなチョイとしたニュースを見かけました。
その概要を報告します。
目次
Yarn降臨
Yarnとは毛糸のことです。
こんがらかっている様子がパラグラフ遷移に似ているからでしょうか?
こちらはiOSとAndroidでのアプリリリース補助ツールです。
特徴は
- プログラムの知識が不要
- マルチプラットフォーム対応
- 100%無料
機能として
- 選択肢
- 画像、アニメに対応
- BGMや効果音に対応
- CSSをカスタマイズ可能
- パラグラフ遷移に時間差を設けられる
と言うことなんですね。
なおYarnはオープンソースで提供されます。
一体Yarnの開発者は何で飯を喰うんだろうという感じですが、こんな人です。
(@ryanEppから画像引用)
何かいっつもこんな笑顔で写ってますよ。
Ryan EppさんでPhiladelphia在住。
テンプル大学でコンピューターを学んだそうな。
AmazonのKindleのエンジニアだったそうですよ。
凄いですね。
それとプロフィール紹介で彼女も紹介しているんですけど。
アメリカ人やカナダ人はパートナーをネットで紹介するの好きですね。
Day In The Life Ep. 8 // ミカエラの日常ブログ第8話
↑彼氏とのデートをアップするカナダ人YouTuberの図
別れたらどうするんだろう?
まあ、結婚までしたんならいいとは思うけど……。
↑筆者がファンになりかけていた美人YouTuberが動画で結婚報告しているのを見つけてショックを受けるの図。
まあ、筆者も既婚ですけど。
話を元に戻します。
頭脳明晰で明るい性格のRyanならマネタイズも上手くやってのけることでしょう。(根拠なし)
個別開発無用
Yarnそのものはゲームブック開発ツールではありません。
ベースとなるツールはTwineやChoiceScriptなどです。
それぞれのゲームブック開発ツールで制作した作品をiOSやAndroidでリリースする処理をしてくれるものです。
これにより、わざわざiOS用とAndroid用を別途に開発する必要がなくなります。
これは朗報ですね。
Yarnが推奨する開発ツールはTwineです。
Twine / An open-source tool for telling interactive, nonlinear stories
筆者も使ったことはないんですけど、Twineの派生ツールとしてAXMAがあります。
AXMAを利用して制作したゲームブックがこちらになります。
Dungeon Treasure – GameBook.xyz
TwineでもJavaScriptが利用できるそうなので、かなりのことが出来そうですね。
ノベルゲーム
実は日本でも開発ツールがあります。
ゲームブックと言うよりノベルゲーム用ですがティラノビルダーです。
現に雪印がリリースしたゆきこたんシリーズはこちらのツールにより書かれています。
このツールを利用してゲームブック作成しても良いでしょう。
ゲームブックも進化しよう
先日筆者は下記のエントリをしたためました。
紙や電子書籍では限られていた表現力が、アプリ版としてつくられることで時代の流行に即した洗練されたものが作られます。
オワコンと言われがちなゲームブックも、新しいものならユーザーに受け入れられることでしょう。
現に漫画ではふんわり鏡月のように閲覧回数によってネームが変わる作品や動的な処理がふんだんに取り入れられた作品がありますし
音楽ではボカロにより革命的に新しい作品が数多く作られているのは言わずもがな。
ゲームブックも進化すれば良いのです。
パラグラフ遷移やフラグ管理、バトルシステムなど、ユーザーにやらせていた作業を自動化できる点で現在はかつてない素晴らしい制作環境が整っているのです。
まとめ
これだけツール開発者がゲームブック制作に期待をかけ、環境を整えてくれました。
あとは制作する人と作品と、それを楽しむユーザーと拡散する人が繋がる場を育む必要がありますね。
大事なのはマーケットの構築です。
Yarnのお陰でiTunesとGooglePlayへのマーケットが広がりました。
筆者も様々な活動を行っていきたいと思います。
以上、北海道からでした。