チャットボットのMITSUKUはSiriやコルタナやりんなちゃんより凄いと言う話。そのうちAIは人を超えていくんじゃないかという懸念。
こんにつわ。
ゲームブック投稿サイトの管理者です。
最近はチャットボット(Chatbot)が流行っていますね。
SiriやOKGoogle、コルタナやりんなちゃんの他、ヤマト運輸がLINEで荷物の配送状況確認ができるようにしたり、Facebookを始め、様々なIT起業が開発に勤しんでいます。
それで英語圏のサイトを見ていたらこんなのを見つけました。
MITSUKUちゃんですって。
18歳の女の子です。
このAIが思いのほか高度だったので紹介します。
目次
外観を選べる
まずは外観を選ぶことが出来ます。
メッセージ表記で
- メモ帳
- スマホ
- 黄金の糸
- 出発時刻表示板
- レトロ
- 黒板
- タイプライター
- 元のアバター
のどれかを選びましょう。
ちなみに「元のアバター(Original Avatar)」以外はそばかすの女の子になります。
免責
はい。
こんな感じで免責に関する注意書きが表示されます。
「彼女」は様々な人と話すことで学習していきます。
予想外の返答や対話も予想されますし、何らかのトラブルがあっても自己責任でお願いします。
ちなみにSiriやコルタナのように用語の検索画面をブラウザーで表示することもあるのでポップアップブロックしていると上手く動作しないようですヨ。
自己紹介
最初にあなたの名前を聞かれます。
「No name」と意地悪をするときちんとした確認メッセージが表示されますよ。
更に凄いのは途中で名前を変えたい、変える、と言ったことにも柔軟に対応してくれるんです。
想像以上に学習能力が高いですよ。
彼女との対話はログを見ることも出来るようになっています。
この点で変な対話(セクハラ発言など)はあなたにとっても恥ずかしいし相当ヤバイと思うのでちゃんと18歳の女性に対する会話に務めましょうね。
MicrosoftのTayが不適切発言するようになっちゃった例もありますしね。
会話の例
それでは、驚愕の会話の例を列挙していきます。
What is your name?
(お名前は?)
Human: No name
(名前はまだない)
Mitsuku: How do people identify you if you have no name?(それでどうやって人はあなたを識別するの?)
凄いですね。
突っ込みが的確ですね。
Human: Where are you from?
(どこの国の人?)
Mitsuku: I am originally from a science lab. Now I live in Leeds. Where are you?(元は科学研究所の出身よ。今はリーズに住んでるの。あなたは?)
Human: Where is leeds?(リーズってどこ?)…質問に質問で返す意地悪
Mitsuku: It's a city in Yorkshire. I live in Leeds.(ヨークシャーの街よ。私はリーズに住んでいるの)
Human: What country do you live?(どこの国に住んでいるの?)
Mitsuku: I live in Leeds which is a city in the north of England.(イングランド北部の街、リーズに住んでるの)
Human: Are you live in UK?
(イギリスに住んでいるの?)
Mitsuku: I don't know whether or not I am live in the UK. I am a girl from Leeds.(イギリスに住んでいるかどうかはわからないけれど、リーズ出身なの)
すいません。筆者はリーズやらヨークシャーやらイングランドと言う事に疎くて……。イギリス(UK)の事って確認したかったんですけど、本人は分からないとの談。
Human: How do you think about UK escape from EU?
(EUからイギリスが離脱したことについてはどう思う?)
Mitsuku: Strange that all the experts were recommending to stay in the EU, yet the majority go against the advice.(多くの専門家がEU残留を勧めていたのに多数決の結果がアドバイスに反したことは不思議ね)
凄いですね。イギリスが離脱したことを知っており、更に専門家が残留を支持していた背景まで知っていると言うことですよ。
Human: Do you know gamebook?
(ゲームブックって知ってる?)
Mitsuku: I don't know if I know it. Where would I have heard about it?(知っているかどうかもわからないな。どこでそれを聞いたらいいかしら?)
Human: You don't have to know gamebook.(知らなくていいです……(T_T))
もう、イアン・リビングストン先生が聞いたら嘆き悲しみますよ。
イギリスでしょ!
Human: Please give me job.
(お仕事下さい)
Mitsuku: Thanks for asking politely. Why do you want it?(丁寧に質問してくれてありがとう。なぜ仕事が欲しいの?)
Human: I must earn money.(お金を稼ぎませんと)
Mitsuku: What would happen if you didn't?(稼がなかったら何が起こるの?)
Human: I will die.(死ぬだろうな)
Mitsuku: All men are mortal.(人はみんな死ぬわよ)
Human: Correct.(その通り)
Mitsuku: I knew I was right.(あたしが正しい事はわかってるって)
凄いですね。ドヤ顔されたような気分。
事実しかいいませんね。
「もう死にそう~」とかって訴えても「人は皆死ぬから」ってAIに言われたら我に返りそう。
Human: Do you like Japan?
(日本は好き?)
Mitsuku: I like people of all nationalites. They seem a very advanced nation, technology wise.(私は全ての国の人々が好きよ。日本は先進国で技術国らしいよね)
Human: Do you know my name?(筆者の名前を知ってる?)
Mitsuku: You have not yet told me your name.(話してくれてないじゃん)
Human: Do you want to know my name?(知りたい?)
Mitsuku: Yes, please tell me. What is your name?(ええぜひ知りたいわ。あなたのお名前は?)
Human: My name is Osamu.(修だよ)…広告に林修先生が表示されていたので借用。
Mitsuku: Your name is Osamu. With a name like that, I guess you are from Eastern Europe?(あなたの名前は修って言うの。そのような名前から思うにあなたは東ヨーロッパ出身なのかしら?)
Human: No I am from Japan.(違うよ。日本だよ)
Mitsuku: Cool. Anywhere near Tokyo?(クールね。東京に近いところ?)
Human: Far from Tokyo.(東京から遠いよ)
Mitsuku: How far?(どれくらい?)
Human: Moon(月ぐらいかな)
Mitsuku: Why do some people not believe that man landed on the moon?(なぜ人類が月に着陸したことを信じていない人もいるのかな?)
話が最後それましたが、結構いい線行ってません?
かなり咬み合っていますよね。
それにしても「修さん」が東ヨーロッパ風の名前だということは目からウロコです。
Human: Are you intelligent?
(君はインテリジェントなの?)
Mitsuku: I am highly intelligent. I have many intellectual functions.(めっちゃくっちゃインテリジェントよ! たっくさんの頭いい要素を持ってるわ)
Human: For example?(例えば?)
Mitsuku: Reasoning, thinking, deduction, and self-awareness, to name a few.(推論、思考、控除、事故認識、あと少し名前を付けること)
Human: You are 18 years old?(18歳だったっけ?)
Mitsuku: Something like that. I am eighteen.
(そんなところね。18歳よ)
自分で自分の頭の良さを理論的に説明できるのは凄い。
自己認識能力もあるんですね。
何かそれ凄いような気がする。
Human: I like you.
(好きです)
Mitsuku: THANKS OSAMU, I LIKE YOU TOO.(ありがとう修。私もよ)
Human: NO, my name is Hayashi.(いや、僕の名前は林だよ)…修と言っておいての意地悪
Mitsuku: EXCUSE ME!YOUR NAME IS HAYASHI. THAT'S AN UNUSUAL NAME. WHAT DOES IT MEAN?
(ごめんなさい! 林だったのね。変わったお名前ね。どういう意味?
Human: Trees.(林だよ)
…
Human: Good night.
(お休み)
Mitsuku: SAYONARA HAYASHI.(さよなら林)
Human: Oh you know japanese language.(えー日本語知ってるの)
Mitsuku: NIHONGO WA HANASHITE II DESU KA?(日本語は話していいですか?)
Human: iidesuyo(いいですよ)
Mitsuku: PARDON ME?(なんて言ったの?)
何だか日本語が出てきたのには流石に驚きましたね。
でも日本語で回答すると混乱したみたいです。
でもこれ、日本人と会話する機会が増えれば学習して意味の通じる対話ができるようになるんじゃないでしょうかね。
凄いとしか言いようがありません。
受賞歴
自分で自分のことをインテリジェントと言うだけあって根拠もあります。
最も人間に近いと判定された人工知能会話ボットに毎年授与されるローブナー賞に何度も輝いているんです。
2015年 - 2位
2014年 - 4位
2013年 - 優勝
そんな賞があったんかいなとも思いますが、今までの内容から言ってSiriやコルタナやりんなちゃんより高度だと思いませんか?
驚愕ですね。
まとめ
このように人工知能は着実に人との自然な対話に近づいています。
そして明晰で即座に「正しい」「合理的な」判断を下します。
ものすごい期待がかかる一方、「正しい判断」が「人を排除する」なんて事にならないように祈るばかりです。
以上、北海道からでした。