ゲームブックが廃れている→中古本市場は価格が高騰。涙目のあなたに朗報です。幻想迷宮書店さんの一挙手一投足に着目しましょう。
こんにつわ。
ゲームブック投稿サイトの管理者です。
ゲームブックは現在もそれなりに新作が世界中でリリースされているのにもかかわらず、本日も
ゲームブックってなんで廃れたの? https://t.co/QmILWAJQ1O pic.twitter.com/MSz15E6Hva
— 気になる速報 (@2_1ch) 2016年9月5日
と言う話題がTwitterのタイムラインを賑わせています。
↑筆者としての見解をこのエントリで述べておりますので御覧ください。
ただこのように
- ゲームブックはオワコンだ
- 廃れてしまった
- 懐かしい。またやりたい
と言う方が多いので、ある状態を引き起こしています。
目次
紙媒体のへのこだわり
ゲームブックは1980年代当時、書籍でRPGが出来ると言うことで
- コンピュータよりもコストが安い
- ファミコンの裏ワザのように、ズルも出来る
- 自分でも気楽に制作できる
と言うメリットがありました。
その想いが強烈なのか、どうしてもゲームブックはおっさんホイホイ、紙媒体に限ると言う方も多いのです。
例えばこちらの作品↓
このエントリ執筆時点でAmazonを覗くと
- Kindle 594円
- 単行本 2,739円(古本)
- 文庫本 1円(古本)
となっています。
この場合価格でのベストは文庫本。送料込で実質258円です。
ただしゲームブックはページをめくり、行ったり来たりするので書籍の状態がどのようなものかは現物を見てみないと何ともいえません。
また手元に届くのに数日要します。
なので筆者はKindle版を入手しました。
- ポチったその場でダウンロードされ、数分後にはプレイできます。
- デジタルデータなので新品、中古の区別はありません。
- パラグラフ遷移もリンククリックで移動できます。
- 保管場所にも困りません。
以上のメリットは594円-258円=336円の差額を補うものです。
Kindleか文庫かは意見が別れるところでしょう。
ここで注目すべきは単行本の2,739円という価格。
これは当初の販売価格を上回り、プレミアムになっています。
紙媒体がいい。単行本がいい。
と言う方が多いんでしょうね。
この「ツァラトゥストラの翼」にかぎらず、ゲームブックではこのように価格の高騰が目立ちます。
需要と供給
中には6万近くの商品もありますよ。
↑これ、3点出品がありますが、最低価格が59,960円と言う意味です。
中には69,800円(送料別)で販売している猛者もいました。
↑皆さんもぜひ一度Amazonで「ゲームブック」で検索して
↑価格の高い順番を選んでみてください。
ものすごい価格の高いゲームブックがずらりとヒットしますよ。
イノベーション、現る
確かに重要と供給で価格が決まるのが資本主義です。
でも少年時代に遊んだノスタルジーを再び感じる価値が数万円は高すぎです。
ゲームブックで遊んだあなたも溜息をついたのではないでしょうか?
がっかりしたあなたに朗報、非常にいい動きがあります。
幻想迷宮書店さんです。
トップはプロの出版社でゲームブックに携わった方がなさっているので、ゲームブックへの情熱や取り組みが半端ではありません。
ラインナップを見ると
悪魔に魅せられし者 ドルアーガの塔 (幻想迷宮ゲームブック)
- 作者: 鈴木直人
- 出版社/メーカー: 幻想迷宮書店
- 発売日: 2016/03/01
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る
↑日本のゲームブック最高峰とも言われるドルアーガ三部作が読めます。
↑剣や魔法ではなく吟遊詩人と言う、これまでのRPGとは一線を画するジョブで冒険に旅立つ 「展覧会の絵」も復刻。
↑ 江戸川乱歩賞を受賞したプロの作家、鳥井架南子さんが執筆した作品も読めます。このシリーズは3作ありますが、追って全て揃う見通しですよ。
あの、ブラックオニキスも!
今後の動向として、確実なところではスーパーブラックオニキスが復刻予定です。
電子版ブラックオニキス、少しずつ、少しずつ、復活に向けて進んでいます。
— 幻想迷宮書店 (@gm_kouhou) 2016年5月13日
現在、著作権の確認でブループラネット社さんに問い合わせ中。
画像はパラグラフ四四、質屋の強欲ババアのリニューアルイラストです。 pic.twitter.com/t0oR0UzyA7
↑「スーパーブラックオニキス」もこのエントリ執筆時点で文庫価格は1,736円ですね。
送料含めると2,000円近くにもなります。
幻想迷宮書店さんが販売価格をいくらにされるかは不明ですが、そこまで高騰はしないはずです。
パソコンやファミコンで「ブラックオニキスを楽しんだ!」と言う方も電子書籍でその世界観を再び味わってみてはいかがでしょうか。
まとめ
懐かしのゲームブックがKindleで復刻する幻想迷宮書店さんの取り組みは素晴らしいですね。
このように価格の点で言えば、Kindleは価格が高騰することはありません。
逆にセールで一時的に安くなることすらあるのです。
また幻想迷宮書店さんは、復刻だけではなく、新作のリリースもする予定です。
近刊情報 - 幻想迷宮書店より画像引用。
『バリアントナイト ――魔眼の騎士――』
創土社ゲームブックコンテストで大賞受賞作家・松友健先生による書きおろし。
シンプルな物語展開とテンポの良い文章で読者はのめり込んでしまうでしょう。
価格は500円と大変良心的。
販売期日は未定ですが、ぜひ動向をチェックしてみてください。
↑Twitterアカウントをお持ちの方は、フォローしておくとリリース情報をいち早くキャッチできますよ。
今後も幻想迷宮書店さんの一挙手一投足から目が離せませんね。
以上、北海道からでした。