代々木丈太郎の何だか良く判らないブログ

主にゲームブックについて語ります。他、北海道ネタ、ホリエモン、雑談など

ゲームブックが解けない!難しい!面倒臭い! と思う前に……君は「見えない選択肢」を選んでも構わない!

ゲームブックコンテンツそのものが人気を博した久々の名作「パーフェクトチャイルド」 

Twitterの引用RTを利用して、手軽に楽しめる優良で無料なゲームブックとして人気を博しており、このエントリ執筆時点で5600RTを超える勢いです。

Twitterのタイムラインをみていると、「難しい」とか「クリアできない」と言う声も聞かれます。

謎解きや、ヒント入手までネタバレしてしまうと面白くありませんが、筆者はヒントの意味合いでこちらのエントリを書きました。 

blog.gamebook.xyz

ポイントはここです。

申し訳ないんですけどねー。正直筆者はズルをしてしまいましたよ。

  • 禁断の「指セーブ」ならぬ「タブブラウザで画面維持」し、ゲームオーバーになってもやり直しを容易に
  • 運試しやバトルでのサイコロの出目は都合のいい数字が出る想定で進める

いやあ、ほんとズルいですね。申し訳ありません。

でもそうすることで負担も軽く、物語の内容自体を楽しむことが出来ます。もちろんズルをしても時間短縮という程度で、謎解き要素は残ったままなので、面白さもさほど削がれることはないのです。

(なので自己責任の上で、上記の必殺技は有効となりえます。)

そう。 

  • どうしてもクリアできない
  • サイコロ転がすの面倒臭い
  • 時間がない

 などなど、あなたを楽しさから妨げる要素があるなら上記の「見えない選択肢」を実行すれば良いんです。

もちろん、「邪道だ」とか「ルールを逸脱してる」などという意見もありことでしょう。

でも上記のズルをして、誰かに迷惑をかけることがあるでしょうか?

作者の方?

まあ、それはあるかもしれませんね。でも、作者としても全くプレイしてもらわないよりは、楽しんでもらえたほうがいいのではないでしょうか。(作者によるでしょうけどね)

ここで作者が店員さん、読者をお客さんと置き換えて、お店でのシチュエーションを例に意見を述べたいと思います。

さてここは北海道のホームセンターです。いろいろな生活必需品が売っています。冬は寒いので薪ストーブを販売してます。 

ホンマ製作所 時計2型薪ストーブ

ホンマ製作所 時計2型薪ストーブ

 

時期としては初夏。いくら北海道でも夏になればストーブは不要です。売場も限られていますし倉庫にしまおうと思ったら、一つ売れました。

さらに次の日も売れました。これは一体どうしたことでしょう?

「お客様。この時期にお買い上げいただくのは珍しいですね。差し支えなければどのようなご用途でお使いかお教え頂けないでしょうか?」

「ああ。そうですね。夏も近いですものね。いやあの、私これはストーブとしては使わないんですよ」

「え? ストーブとしてはお使いにならない?」

「そうです。この地域は山菜が良く採れます。だから採れた山菜を鍋でゆで、保存便に入れて四角い漬物樽に入れて長期保存するんですが、その時に大量の山菜を茹でるものですから普通のガスコンロじゃパワーが足りないから……この薪ストーブが重宝するんですよね」 

リス『本格的漬物容器』 漬物角樽S90型 アイボリー
 

 

銀キャップ保存びん 450 6個セット M6579

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「じゃあ、調理用にストーブをお使いになるんですね」

「はい。私だけじゃなくて、この町ではそうする人が多いと思いますよ」

お客さんも店員さんに聞かれたことを説明するのも満更でもない様子で説明してくれます。

店員さんはお客様に御礼を言うと、「これはヒントだ!」と言って夏でも薪ストーブ、鍋、角樽、保存瓶を絡めた売場を作り、「山菜用品お取扱中!」と言うPOPをつけて展開したところ、昨年度比で売上150%を達成出来ましたとさ。

以上、半分以上は筆者の体験談です。

つまり、メーカー側がストーブの用途で作っていたものを調理具として使うお客さんもいると言うことです。

これを先ほどのゲームブックに置き換えてみると、タブブラウザで画面維持することやサイコロを転がす想定で作者は制作しているのですが、必ずしも読者側はその想定で読み進めなくてもいいと言うことです。

商品、サービスといったものはそういうものです。他人に迷惑をかけたり、倫理的に著しい問題がある場合をのぞいては、ユーザー側が自由に扱っていいのです。

筆者は上記のズルを「見えない選択肢」と呼んでいます。作品の説明にそのようなたぐいのことが書かれることはまずないですが、結構こう言うズルは通のゲームブック愛好家の中にはいるし、ネットでも見つかる手法です。

筆者は店舗での経験があるため、コンシューマー側の意見をモロに聞いてきました。場合によっては殴られたり、土下座を強いられたことも有ります。

何となく「お客様は神様=絶対的な存在」と言う風潮が強かったからです。

なのでこの昨年末釧路で起きたコンビニ店員に土下座にタバコ要求といった事件の起こる経緯は容易に想像できますし、そう言う対応をした店長たちの気持ちも慮ることが出来ます。

そして、土下座を強要することって犯罪なんですね。知りませんでしたね。(私が現役店員だった頃はお客に殴られたり土下座もしたことがない店長って存在しないと思っていましたからね。

その事に気づくことができてよかったし、そう言う風潮になったことも実感しています。

これはネット通販が発達し、どなたでも小売側になる時代になったからですね。売る立場になればその気持がわかり、お客の立場になっても店員さんに過度な要求をするのは悪いと実感できる様になったことも要因の一つでしょう。

もとよりお金が絶対的な価値を持つものではなく、商品やサービスの対価としてお金を払うだけで、お客と店員の立場は平等ということですね。

なので作家さんと読者も平等です。

作家さんが一方的にルールを押し付けるべきではない、と言うのが私の主張です。

何にせよ、楽しめることが一番ですからね。

 

以上、北海道からでした。

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さて、あなたはどうする?
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