紙ペラ一枚から映画顔負けのノベルゲームの様なものまで、ゲームブックは自由でいいと思う件
ゲームブック投稿サイトを運営している者です。
先日筆者はAXMA Story Makerでミニゲームブックを作り、
最近では新たなゲームブックを書き始めています。
ようやくバトルシステムだけは出来上がったので参考までによろしければどうぞ。(下の画像をクリック)
サイコロを転がしたり計算などで煩わしかったものをある程度自動化しました。
どこかで見たような、ブラ〇クオニキスとかドラ〇エみたいな感じになっています。
さて、プレイが手軽になるのはいいのですが、上記のようなサンプルでもある程度のプログラミング的な思考や知識は必要です。
そんならいっその事アプリでゲームブックを作成した方が早んじゃないかという議論もありそうです。
今回はその辺についてちょっと触れてみたいと思います。
アプリ代表
スマホアプリで提供されている素晴らしいゲームブック作品としては筆者はまずこれをご紹介したいと思います。
純粋に選択肢を選ぶだけで、バトルシステムや謎解きは特にありません。
この作品の特徴はスマホのプッシュ機能をつかっているので、主人公タイラーとプレイヤーとの通信が、あたかも実際に成されているかのようなリアル感があります。
さまよえる宇宙飛行士の相談にのり、プレイヤーは彼を救えるだろうか?
とても楽しい高評価の作品に仕上がっています。
開発の選択肢が増える
確かに個人でもアプリ開発は可能です。
でも例えばiOSで作りたいと思えば、まずはMacが必要になりますし、iOS SDKと言う環境も必要で、これには年間8,400円ほどかかるようです。
そしてSwiftと呼ばれるAppleが開発したプログラミング言語を使いこなせるようにならないと行けない上、厳しいAppleの審査に通らなければなりません。
これは結構大変です。
なので例えば、ネット環境さえあればHTML+CSS+JavaScriptと言う形でも十分バトルシステムを作ることは可能ですし、様々なライブラリーもあり、それらに詳しい方であれば開発は容易にできる事でしょう。
願わくば、電子書籍でそれらが動作すればよいのですが、現状ではibookのみで、Kindleは未対応なので、Webでの公開に留まりそうです。
そして今回筆者が活用しているのがAXMA Story Makerです。こちらはJavaScriptよりも平易で、パラグラフ移動の命令が簡単にできるので、ゲームブックを作りやすい仕様になっています。
ま、こちらもWebでの公開に留まりますが、フラグの管理も自動でできるので、作成には大変重宝します。
以上の理由からゲームブックの開発環境が増えるという点ではより多くの方が作れるようになるので、大変望ましいんじゃないかな、と考えています。
ゲームブックなのかノベルゲームなのか
ゲームブックは当初、紙媒体の書籍として現れました。
それが時代とともに電子化され、音や画像も入れられて行くとどんどんノベルゲームに近くなっていきます。
ともすれば「だったらゲームブックの開発はやめてノベルゲームを開発したらいいのでは」と言う話も出てきそうですね。
でも筆者が考えるに、ゲームブックとノベルゲームってやっぱり違いはあるんですよ。
ノベルゲームは小説的な趣向が強く、物語を楽しむという、いわば進化した小説のような位置にいるのではと思っています。
そして音、画像、文章、演出のどれ一つとして欠かすことは出来ません。ひとりでつくるとなると、かなり多岐にまたがったセンスが必要とされます。ゲームブックが紙ペラ一枚からでも作ろうと思えば作れるのとは好対照です。
その一方でノベルゲームには
ファイティング・ファンタジー「火吹山の魔法使い」 (〈ファイティング・ファンタジー〉シリーズ)
- 作者: スティーブ・ジャクソン,イアン・リビングストン,浅羽莢子
- 出版社/メーカー: 扶桑社
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例えば火吹山の魔法使いのTRPG敵サイコロバトルなどはあんまり見かけないですよね。このようにゲーム要素が強い作品はゲームブックと言う形がいいんじゃないかなあと思っています。
まとめ
ノベルゲームは音、画像、文章、そして演出の全てを高度なレベルでつくり上げる、いわば映画を自分が体感するかのような臨場感がありますが、ゲームブックは必ずしもそのどの要素が必要と言うわけではありません。
そういう意味でゲームブックは大変に自由で、紙ペラ一枚からノベルゲームのようなものまで千差万別なものがあっていいのではないかと思います。
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