降雪時期の北海道あるある(1) 数ヶ月雪に閉ざされる北国では準備が大変です!
ゲームブック投稿サイトを運営している者です。筆者は北海道に住んでおります。
先日初雪となり、いよいよ大変な季節がやってきたなあと寒さ以外に身震いを感じたのですが首都圏や西日本にお住まいの方は、北国で暮らすと言う事がどんなものか想像しにくいかとお察しします。
クリスマスの頃に雪が降って「ホワイトクリスマスだぁ」と表情が綻ぶ方もいらっしゃることでしょう
でも北海道ではそんな悠長なことは言っていられません。
「うわああああああああああああああああ!」って感じなんです。
その様子をお伝えしたいと思います。
まずは庭木の冬囲い
観光地として有名な兼六園でも冬期に実施されています。
はい。雪の重みで木が押しつぶれたりしないように、支柱をたて、藁で各枝を引っ張るように何本も吊っている状態にすることを「冬囲い」の一種、「雪吊り」と呼んでいます。
これは名だたる名勝での話ですが、土地の広い北海道では庭付き個人宅も別に珍しくはないので、各家庭でこのような雪囲いを各自で行うのです!
面倒くさ!
使われる道具としては
↑ネットではやたらと高価格のもの・果樹用のものしか検索出来なかったんですけど、ホームセンターなどで雪吊り支柱は廉価版があります。まずこのような雪吊り支柱を地面に突き立てるんですね。
で、写真でおわかりかと思いますが縄を利用します。
そして雪吊り支柱の最上部には、藁を利用して帽子のように編みあげたものをかぶせます。見栄えを良くするためですね。兼六園の写真でもそうなっています。
ああ……。ネットを検索しましたけど、あんまり売っているところがありませんねえ。個人のブログなどで見かけることは出来ましたが、著作権の兼ね合いで引用はやめております。
文章だけの説明で済みません。とにかく雪吊りは大変です。それをやらないと雪害で木が損傷してしまいますからね。ホント大変ですよ。
家の雪囲いも面倒くさい
冬囲いと似たような言葉で雪囲いというのもあります。ほぼ同義語でそんなに区別しないでもいいと思います。
問題なのは、囲うのは木々だけじゃなくて、家もやんなきゃならないと言うところですよ。
豪雪地帯だと数メートル降り積もりますからね。当然一階の家屋の窓なんて、雪害の餌食ですよ。
どうするのか? と言えば一般的なのはこのような金具で防ぎます。
はい。このようないくつも連なった十手のような金具を二つ、窓の両サイドに釘などで打ち付けます。
そしてその横に、貫と呼ばれる長い板を差し込みます。
窓を全て覆うように板を全ての十手部分に通します。
こんな感じで雪から窓ガラスを守ります。
当然日差しが悪くなりますが、どのみち雪に覆われるので実質被害はありません。春になり、雪が溶けるまでこんな感じで豪雪を乗り切るのです。
最近では木材の代わりに、ポリカーボネート素材を利用した商品もあります。
まあ、そんなこんなで、除雪以外に雪というものは住民を悩ませるものなのです。豪雪地帯に転勤となった方はぜひご周知置きを。
以上北海道からでした。