今は昔。チェーンストアでは、セルフサービスイズベターサービスと言われておりましたとさ。煩わしくないけど気をつけましょう。
こんにちは。ゲームブック投稿サイトを運営している者です。
筆者はもと小売業なので、今回は小売ネタです。
小売業の中でも数店舗以上となり、大体11店舗以上の規模になるとチェーンストアと呼ばれるようになります。
そのチェーンストアではセルフサービスがメインです。
ではなぜセルフサービスを実施するのか?
デパートのように対面販売で、絶対に店員さんがお客さんに声をかけるというシステムですと、人件費がかかりますね。
その人件費を削減するために敢えてセルフサービスにしているというのは皆さんも良く理解できることと思いますが、それだけではありません。
答えはセルフサービスはベターサービスだからです。
チェーンストアの業態には数種類あります。
まずGMS。ゼネラルマネジメントストア、いわゆる大型スーパーで、イオンやイトーヨーカドーの様な店舗のことを指します。
テナントは別として、ジャスコなどでは売場にお客がいても取り立てて店員が寄ってくることはありません。寧ろ商品の所在を聞きたくて店員さんの姿を探すくらいじゃないでしょうか?
次スーパー。正式にはスーパーマーケットと言いますが、主に食料品を売る業態のお店です。これは販売力があります。食べ物は暮らしに毎日必要な商品ですからね。自ずと人気が高まります。
ドラッグストアやホームセンターもご存知でしょう。この辺は近頃は一部食品も扱うようになり、若干スーパーと競合してきています。
そして今一番強い形態としては、みなさんも良くご利用なさるコンビニですね。
正式名称コンビニエンスストア。日本で最初のコンビニはセブンイレブン豊洲店だ! と間違った情報もありますが、正解は北海道発のセイコーマート。
セイコーマートの事をご存じない方は多いと思います。殆どが北海道なので。でもその評価は高いんです。
北海道最強 あのセブンの上を行く「最強コンビニ」とは? | 企業戦略 | 東洋経済オンライン - http://t.co/SwFhDsHzvi
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2015, 5月 3
顧客満足度で1位。それに対しあのホリエモンも「北海道最強」 と高評価。
(道民としてちょっと嬉しいです)
さて上記に述べた業態の店舗は全てセルフサービスです。
特徴としては
- 店員側からの接客はなし
- 商品を取り、レジに運ぶのはお客
- 煩わしい会話は不要
と言うような印象でしょうか。
でも実はもっとお客側にはメリットがあります
自分で好きなモノを好きな時間をかけて自分の判断で選べます。
店員に話しかけられ、不要なものまで勧められて買ってしまうというようなこともありません。
商品購入の際に必要な情報はプライスカード、またはPOPと呼ばれるものに表示してあり、それらが店員の役割を果たしています。
あと客はほぼ無意識でしょうが、店舗側はワンウェイコントロール(一方通行の意)と言う手法で、できるだけくまなく歩かせ、買い漏れのないような売場レイアウトを展開しています。
売上を高めるためには1点でも多く商品をお客に手にとって貰う必要があります。
なのでユニクロとかはオープンセールの時、積極的に買い物かごをお客に手渡すのです。
で、例えばコンビニのレジの側には思わず手に取りたくなる新商品とか、単価が安いチロルチョコとか置いてありますね。もちろんお店の思惑ですよ。
或いはホームセンターや百均の1レジには良く乾電池が陳列されています。
電池は利益率が高い上に商品回転率の高い優秀な商品なんです。だからお客さんがよく通るレジに置くんです。消耗品ですし、リモコンやスマホの緊急充電でよく使われますよね。
分かりましたかね?
店員が話しかけてこない代わりに、お客を店の思惑通りに歩かせて、なるべく商品を手にとってもらえるような工夫を随時行っているですよ、セルフサービスって。
とくにお腹が空いている状態でスーパーなんて行くともう、絶望的ですね。
まんまとお店の策に陥りますよ。
ぜひともスーパーは満腹時に行くように心がけて下さい。
以上、北海道からでした。