ゲームブック関連のkickstarterは今までに35のプロジェクトが立ち上がり、7つが失敗、3つが継続中で25が成功! 7割以上の成功率!
こんにちは。ゲームブック投稿サイトを運営している者です。
※イラストはキックスケーターです。
このブログでもKickstarterがゲームブックのリメイクや開発で非情に力になっていると綴ってきましたが、試しに「gamebook」と言うキーワードで見ると35のプロジェクトが立ち上がっていました。
これは量として多いですね。
日本でもクラウドファンディングサイトはいくつかありますが、最大手のキャンプファイヤーで一件成功例があるのみです。
しかもこれ、動画版のゲームブックなんですよね。
Kickstarterでは紙媒体や電子書籍、PC・スマホのアプリ版などいろいろあります。
それについて報告します。
目次
最高額のプロジェクト
以前のエントリで触れましたが
↑この「Trial of the Clone」がヤバイんですよ。
170万円集めたかった所、1468万円も集まったんですから(3月9日のレート換算)
ゲームブックを新たに書き起こして、ペーパーバックやハードカバーの紙書籍、電子書籍やアプリを作りたいというものでした。
上記エントリを書いたあとに気づいたんですけど、アプリ版は朗読機能があり、声優はウィル・ウィトンと言う映画スタンド・バイ・ミーにも出た日本でもWikipediaで紹介されるほど知名度のある人が担当なんですよ。(筆者がオッサン呼ばわりした人です。スイマセン)
やっぱり1468万円もお金があると強いですね。
Mr.Jamie Thomson
特徴的なプロジェクトはこちら
日本では翻訳されてないので知らない人ばかりだと思いますけど、英語圏では比較的人気のあるゲームブックです。
Ninja! (Way of the Tiger gamebook Book 0) (English Edition)
- 作者: David Walters
- 出版社/メーカー: Posse Publishing
- 発売日: 2014/01/03
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
↑ま、こんな感じのぶっ飛んだゲームブックです。
Kickstarterの動画も、陽気なおじさんが忍者に扮して楽しそうに訴えていますが……。
でも実はそのおじさん、上記のゲームブックシリーズの作家であり、会社の創業者らしく、言ってみればイアン・リビングストン先生みたいなモンですね。
現にイアン・リビングストン先生にフォローされてますし、ファイティング・ファンタジープロジェクトやTin Man Games、inkleや、textadventures.co.ukの開発者もフォローしてます。
凄い偉い人なんですねえ。そんな事とはつゆ知らず、筆者の英語アカウントの
フォロワーになって頂いていますね。恐縮です。
ま、話を戻しますが、Kickstarterのこのプロジェクトは豪華版の書籍を出すという目論見で、一万ドルの目標に対し4万5千ドルでサクセス。
このエントリ執筆時点のレートで510万円くらいですよ。いいですね。
その他のプロジェクト
あとこちらのプロジェクトも興味深いですよ。
これも先ほどのJamie Thomson氏が出ていますね。
この「Fabled Lands」と言う作品も日本語訳はされていないので、日本で知る人は殆どいないでしょう。筆者も今知りました。
Wikipediaによるとこのシリーズは1990年代半ばにリリースされました。
今回ハードカバーで、新たにイラストを描き起こしてのコレクター用のゲームブックを作りたいという思いでKickstarterのキャンペーンを展開したそうです。
このゲームの特徴は、昔遊んだゲーマーもそのアドベンチャーシートを持ちだしてプレイしてもいいそうです!
さらに、明確なスタートポイントも、ゴールのポイントもないそうなんですね……。
マップが与えられ、どこの場所にいてもいいし、移動も可能でシリーズ間であれば本から本へと移動も可能という……。
かなりゲームブックとしては斬新なアイデアだと思います。
んーつまりCYOAよりずっとTRPGよりなのかな、と思いますね。
あとこちら
こちらのプロジェクトはリプリント、再印刷を目指して見事ゴールですね。
結構ゲームブックはコアなファンのためにコレクター仕様の、ハードカバーにしてみたり、凄いイラストを描き起こしたり、そういう付加価値を付けての提供が多いみたいですね。
↑で、こちらはフランス発のプロジェクト。
過去の名作のコレクターバージョンを作りたいと言う願いも見事ゴール。英語版とフランス版どちらとも提供されています。
2000ユーロの目標で4,654ユーロ達成。25万円の目標が58万円達成です。
正直少額ですね。先に挙げた1400万とか聞いた後ですから尚更ですね。
失敗、キャンセルもある
失敗例はまずこちら。
↑こちらは新規のゲームブックで、バトルシステムをカードゲームにしようというもの。書籍ではなくてアプリ版での提供です。
いいアイディアだと思うのですが、思うようにお金は集まらなかったのですね。
残念。でもこれに懲りず、また新しい企画をリリースしてもらいたいものです。
↑あとこちらのプロジェクトは途中でキャンセルしています。
これもコレクターズ版を作りたかったようですね。
キャンセルした理由がストレスと家族問題だそうです。心臓に負担がかかってるそうです。
お金が集まるのもスローペースだったことと、家族問題が原因でストレスになったのかなあって言ってますね。
休んで医者にも診てもらう必要があるということで、大変ですね。
こちらもフランス発のプロジェクトです。
まとめ
Kickstarterでゲームブックのプロジェクトは結構ありますが、コレクターズ用の豪華版を出すという取り組みが多いですね。
でも一番最初に挙げたTrial of the Cloneは新作です。
それが一番お金が集まったプロジェクトなので、今後は新作プロジェクトにも期待したいところです。
あと願わくは、ビデオゲームばかりじゃなくて、ゲームブックでも日本の作品がプロジェクトとして出てきて欲しいところです。
以上、北海道からでした。