「火吐山の魔術師」 - FT書房さんにFT新聞で掲載して頂いた拙作ゲームブックをGameBook.xyzで公開いたします。(無料)
こんにつわ。
ゲームブック投稿サイトの管理者です。
その管理者が自作ゲームブックを投稿するというのも間抜けなんですけども(-_-;)
それなりに頑張って作った作品なので晒してみたいと思います。
タイトルは
火吐山の魔術師
ってもう、どの作品のパクリなのかは一目瞭然ですね。
で、密かに「魔術師」と言う表現を使っており
- 作者: ハービー・ブレナン,フーゴ・ハル,真崎義博
- 出版社/メーカー: 創土社
- 発売日: 2004/11/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 3人 クリック: 59回
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↑こっちまでをもパクっているのか?
と思わせぶりなところも必見です。
まあ、お暇でしたらどうか遊んでやって下さい。
以下、制作秘話です。
目次
杉本ヨハネさんのTweet
当然筆者は「ゲームブック」と言うキーワードで検索したりするわけですよ。
そんな矢先、FT書房の杉本さんがこんなTweetをしていました。
FT書房では400人近いゲームブックファンに毎日メルマガをお届けしています。
— 杉本=ヨハネ (@sugimotojohn) 2015年10月19日
そこで25〜35パラグラフのミニゲームブックを週1で出しています……発表したいという方を、常時募集しています。
気軽に声をかけてください。
へえ~。募集もしてたんだ。
筆者はもちろんFT書房さんの発行するFT新聞を購読していました。
毎日のようにメルマガが届き、週一でミニゲームブックが届くという太っ腹の企画。
ゲームブックファンには大変に嬉しい存在です。
そのFT書房さんがミニゲームブックを募集しているとは……。
筆者もゲームブック投稿サイトを運営していますが、一作家として投稿してみるのもいいかなあと思い作品を描き下ろしてみることにしました。
ただですねー。FT書房さんは長年ファンタジーの世界観のゲームブックを長年作り続けている実績があります。
そしてゲームブックのみならず、ボードゲームやTRPGなどの作品もリリースしている強者なんですよ。
筆者と違って高偏差値の頭脳集団ですし、果たして自分の作品が通じるものか大変に不安だったので、
没になったら自分のサイトで公開しちゃおう
と言う保険をかけて応募してみることにしました。
YDO
作品を書くのに大変苦労することがあります。
それは
やる気になること
だれもがやる気になれば受験やその他、爆発するものがあると思いますが、なかなかやる気になるのは大変です。
YDKと言うとっかの学習塾のコピーが耳につくように、やればできるものなんですよね。
でも
やって出来なかったらどうしよう
と言うプレッシャーをうまい言い訳にして、なかなかやる気でないんですよね。
筆者の長男が鉄棒の練習をサボったことがあり、その理由がこれでした。
やる気なくて出来なかった。
大真面目に答えた割にはカミさんから大目玉を食らってましたよ。
圧倒的当然ですけどね。
なので、
没になったら自分のサイトで公開すればいい
と言う開き直りを糧に、日にちはかかりましたが何とか認(したた)めることが出来ました。
でも没になるだろうなあと思いましたね。
かなりパロディばかり盛り込んじゃいましたからね。
ちょっと原作を冒涜しているんじゃないか、と言う物言いがつくかなと心配でした。
なので予め自分のサイトにはアップしちゃったんですよ。
それが去年の12月でしたかね。
準備ができたところでFT書房さんにメールを送信したら意外にも採用して頂いて…。
驚きましたね。
ああ。まさに自分もYDK(失礼。YDO、やればできるおっさん)だな、と。
編集の強力なバックアップ
FT新聞としてリリースされるのに1ヶ月以上ありました。
そして2週間ほど前から校正のやりとりをして頂きました。
この時の編集の方の的確なアドバイスやご指摘が大変うれしかったですね。
ものすごく勉強になりましたし、作業自体がとても楽しかったんですよ。
執筆作業は孤独との戦いです。
自分の書いている文章が果たして読者に喜んでもらえるのかという葛藤が常につきまといます。
それが、
ここは俺に任せて先にいけ!
と言ってもらえるような錯覚に陥るほど、強固なバックアップをして頂けました。
なので今回ゲームブック投稿サイトで掲載する作品は敢えて編集さんのバックアップ無しのバージョンとなっております。
編集さんの強固なバックアップで物凄く良くなっているバージョンはFT新聞さんでリリースされたものとなります。
以前FT新聞掲載版で遊んでいただいた方には編集の良さがお分かり頂けるはずです。
バックナンバーが入手出来るのかはちょっとわかりません。
申し訳ありませんがFT書房さんに問い合わせてみてください。
まとめ
そんな訳で「火吐山の魔術師」を今度はGameBook.xyzで公開致します。
無料ですので、お気軽に遊んでやって下さい。
Prologue
漸くたどり着いた。火吐山の麓にある町、「銀杏谷(いちょうだに)」
君はこの地に赴く前、とある老人から警告を受けた。
「余程向こう見ずなものでない限り、火吐山へ旅立つ事などしないはずだ!」
噂……
火吐山には悪の魔法使いが潜んでいるという。人々から宝を巻き上げ、山のダンジョンの奥底に隠したと。
多くの勇者が悪の魔法使いから宝を奪還すべく、今日も危険を顧みず冒険へと旅立つ。
火吐山にはモンスターが潜み、とりわけ悪の魔法使いが君臨するダンジョンにはミノタウロスが待ち構えていると。
死と隣り合わせの困難を乗り越えたものだけがなし得る偉業、それが魔法使いザゴーリ征伐だ。
君も腕に覚えのある勇者だ。その噂を聞きつけてはるばるこの町まで来た。
民には笑顔が溢れ、町は活気に満ちている。平和そのものだ。
これから旅立つ嵐の前の静けさなのかと思わずにはいられなかった。
長旅でいささか歩き疲れた君は草原にどっかと座り込む。一息つき、ふと前方を眺める。
大地に雄大に遠くそびえ立つ火吐山。山頂は雲を冠とし、様子伺うことが出来ない。
あのどこかにザゴーリが、自ら築き上げた迷宮で密かに悪事を働いているのだろうか。