数々の困難を乗り越え、素晴らしい売場を維持しているとあるショッピングセンター内の書店に脱帽した話
こんにつわ。
ゲームブック投稿サイトの管理者です。
以前このようなエントリで触れましたとおり、
リアル書店って存続や経営が非常に厳しい状態だと思います。
Amazonや楽天などネット通販の台頭や、電子書籍に押されている上、出版不況などトリプルパンチが聞いています。
細かいことを言えば経済の低迷、少子高齢化などで構造的にも本が売りづらい環境が出来きてしまっています。
ところが先日立ち寄ったショッピングセンター内の書店で驚いたことがあるのでお伝えします。
小売店経験者から見て非常に素晴らしいと思えたからです。
目次
単品大量陳列
よく食品スーパーなどで
- 毎日の必需品
- 認知度が高い商品
- 売れ筋商品
- 単価が低い
と言う様な商品であれば、ひと種類の商品が山積みされている売場を見かけると思います。
例えばカップ麺やポテトチップスなどを見かけません?
沢山並べても余ることもなく、在庫金額もそんなに高くないので展開しやすいのです。
このような陳列を単品大量陳列とも呼びますが、迫力や訴求力が増すので、お客さんが気軽に手を触れやすいんです。
お客さんにしてみれば購買を意図してなかった商品を購入する機会が高まるので、店舗側では一つの有効な陳列方法とされています。
それが書籍になると、文庫本でも一冊五、六百円はします。
山積みをやりたくとも在庫金額の上で大変なんですよ。
でも筆者が立ち寄った書店はところどころそう言う陳列をしているんですね。
これは凄いことなんですよ。
コンビニでタバコを見た?
さらに最近は商品の種類が異様に増えているので、単品だけを陳列すること自体が過去よりもずっと難しくなってきています。
一番わかり易いのはコンビニのタバコ。
筆者が学生時代バイトをしていた時はタバコなんて60種類くらいだったと思います。
それが今では200種類を超えていますからね。
この前何気にタバコを買うお客さんと店員さんとのやり取りを見てびっくりしたんですよね。
これは商品1種類あたりの売れ数は少ないから、種類を増やすことで全体の売上を保つというメーカーの戦略です。
タバコにかぎらず、あらゆる商品で同等の戦略が取られ、書籍においても例外ではありません。
現在出版社がなんとか売上を激減させずに済んでいるのは、書籍の種類を増やしているからです。
新作がたちどころに溢れてしまい、リアル店舗では売場面積が限られているため、何種類も置く羽目になります。
その様な状況にもかかわらず、売れ筋商品を単品大量陳列するのは凄い!
眼から鱗でしたね。
壁面も書籍を並べる
前述の書店の取り組みはそれだけではありません。
壁面にも書籍の面をみせて並べています。
(イメージ図です)
こんな感じで全壁面に商品が並べられています。
とても見栄えがよく、お客さんとしても
これが話題の書籍なんだな
と無意識に実感できます。
これも在庫管理上大変なはずです。
よく維持できているなあと感心します。
恐らく書籍は返本がかなり融通が聞くのだとは思いますが、言うは易く行うは難しです。
まとめ
リアル店舗も売場をどう維持するか。
お客にどのような価値を提供するか。
それにより明暗が別れるんだなあということを目の当たりにしました。
とにかく前述した書店には脱帽です。
素晴らしい店舗でした。
以上、北海道からでした。