海外のゲームブックは紙や電子の書籍ではなく、アプリで提供するのが流行。名称も取り組みも様々でブームの兆しすらありますよ。
こんにつわ。
ゲームブック投稿サイトの管理者です。
本日は海外のゲームブックの状況をいろいろお伝えします。
日本で話題にするゲームブックですけど、英語では何と言うかご存じですか?
Gamebook?
はい。正しくもありますが不十分です。
いろいろネットやTwitterをさまよっていると、こんな記述を見かけます。
- Choose Your Own Adventure (CYOA)
- Textadventure
- Interactive Fiction (IF)
- Gamebook
では個々にに触れていきます。
目次
Choose Your Own Adventure (CYOA)
Eighth Grade Witch (Choose Your Own Nightmare)
- 作者: C. E. Simpson,Gabhor Utomo
- 出版社/メーカー: Chooseco
- 発売日: 2014/10
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
アメリカで1979年にリリースされた10歳から14歳向けのシリーズです。
1980年代から90年代にかけて累計250万部売れたベストセラー。
そのためGamebookと言う名称よりCYOAの方がアメリカでは好まれるようです。
ただしこれは登録商標のため、他社が名乗ることができず、
Choose Your Own Choice
などの変則系も見られます。
現在でも販売が続いています。
Textadventure、Interactive Fiction (IF)
こちらは筆者には区別がつかないですね。
Interactive Fictionは省略してIFと呼ばれることがあります。
これは「もし別の道を選んだら」と言うような意味合いにかけているのかなとも思います。
TextadventureのWikipediaの項目はなく、Interactive Fictionの一種で、テキスト(文字)だけで読み進めるアドベンチャーゲームと取れるんですが、イラストが入っているものもあり、区別がつきません。
また両者の特徴として、選択肢を選ぶのではなくて、チャットボットのようにコマンドを入力するタイプのアドベンチャーゲームを主に指します。
選択肢を選ぶタイプがGamebookと言う感じです。
ところがですね、TextadventureやInteractive Fictionと称されていても普通に選択肢を選ぶタイプのものもあるんですよね。
なので両者は
- テキストだけでもいいし、イラストや画像があってもいい
- コマンド入力でもいいし、選択肢を選ぶタイプでもいい
と言うかなり曖昧なものとなっています。
この辺はアメリカ人のアバウトなところが反映されているかと思います。
例えばアメリカではゲームの代名詞としてNintendoと言いいます。
(日本では接着剤のことをセメダインでもボンドと言うようなもんです)
で、湾岸戦争が起きた時は
ゲームのような戦争
を指す意味で
Nintendo War
と呼んでいました。
任天堂もはた迷惑ですね。
Gamebook
ゲームブックはCYOAの様に選択肢を選んで読み進めるアドベンチャーゲームで、年齢制限もありませんし、RPGの様にバトル要素を盛り込んでもいい仕様です。
恐らくTextadventureやInteractive FictionはGamebookの様にバトル要素を含むことはまれかと思います。
カオス状態
以上の名称が入り乱れて登場する感じです。
ある意味上記の名称は殆ど同じような文脈で現れます。
とりわけTwitterでは多くのツイッタラーからの注目を浴びたいと言う思惑もあって、複数のハッシュタグをつけているTweetも多いです。
そこからほぼ同じような意味合いで使われるようになっているものと推測されます。
日本でも
- ノベルゲーム
- サウンドノベル
- ビジュアルノベル
と、同じジャンルのアドベンチャーゲームを別の名称で呼ぶのに似ていますね。
現在のはやり
Delight Games
先日筆者のエントリでも触れましたが
↑Delight Gamesと言うアプリが流行っています。
これは
- iOS
- Android
- Kindle
などのスマホ上で様々なゲームブック作品を読むことが出来るというもの。
漫画の試し読みのように、第一話は無料で読めて、続編が読みたいユーザーは課金をすることで閲覧可能になります。
このようにアプリで多数の作品を読む、と言う動きが海外で流行りつつあります。
Yarn
Yarnは日本語で毛糸のことです。
このこんがらがるイメージの毛糸を解きほぐして物語のミッションをクリアするという意味合いで名付けられた(と筆者が推測する)このアプリ。
このアプリの特徴は、ユーザーは作品を読むことも勿論出来るんですけど、作成することも出来るんですね。
現段階では無料作品ばかりですが、人気作品は課金制にしてもいいかもしれません。
Yarn - iOS Preview from Poeko Inc. on Vimeo.
この方法はいいですね。
筆者もゲームブック投稿サイトを運営していますが、現在はスマホでネットを閲覧する人がほとんどです。
勿論スマホに対応させてますが、スマホアプリのほうがユーザーは操作がやりやすいですからね。
Palm Tree Interactive
これは現在準備中のサイトです。
こちらもゲームブックをスマホアプリで提供するようです。
色々知りたいと思うのですが、やたらとメルアドを聞きたがるのでウザイですよ。
スマホでサイトを見ていると
このボタンを押すなよ
と言う表示が。
ダチョウ倶楽部かよー。
そんな振りをされて押さない訳にはいかないじゃないですか。
↑押したら
あんたがいないと俺たち成し遂げられないのさ!
もーしゃあないな。
流通しゃあなリストでもある筆者はメルアド入力しました。
その後何かニューズレターが来ることでしょう。
皆さんは注意してくださいね。
本当に納得できたら登録するようにして下さい。
WEZI story-mode
↓何かこのサイトなんですけどね
(恐らく)人気の「XEZI」と言うゲームのスピンオフとしてゲームブックを製作中のようです。
↑iPhoneとか
↑AppleWatchでも動作するゲームブックを開発中のようです。
9月22日にリリースされるようですので、注目してみたいと思います。
Silent Street
↓こちらのゲームブックはかなり凝っています。
Silent Streets from Fun on Vimeo.
動画をご覧になりました?
はやりのPokemonGoの様に町を歩くといいようですね。
事件現場に向かい、聞き込みをして情報収集。
アイテムをゲットするシーンでは銃の携帯も。
かなりヤバイゲームです。
↑あとこのサイトではテストプレイヤーを募集しているようで
- 有益なフィードバックを残せば10ドル
- フリープレイテストの参加すれば50ドル
貰えるみたいですよ(未確認)
ゲームをプレイしてアルバイトみたいなことができそうですね。
自己責任でどうぞ。
まとめ
そんな感じでゲームブックは海外ではスマホアプリで盛り上がっています。
中には
- ゲームブック制作を促したり
- 押すなよ押すなよと言ってみたり
- アルバイト料をくれそうな企画があったり
いろいろ面白そうなことをやってますね。
これは日本でも面白いことが出来ることを示唆してるのかもしれません。
筆者もゲームブック投稿サイトの管理者としていろいろ考えてみたいと思います。
以上、北海道からでした。