サポート終了した10年前のVistaデスクトップをSSDとメモリを差し替えてLinux Mintインストールして快適なメインマシンにした話
こんにちは。
さあみなさん、選択肢を創りましょう。
ゲームブック投稿サイトの管理者です。
今回のテーマはWindows Vistaマシンの有効活用について。
筆者もこんなPCが手元にあります。
富士通 FMV-DESKPOWER LX55Y/D FMVLX55YD
- 出版社/メーカー: 富士通
- 発売日: 2007/12/21
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ご承知のように、2017年4月11日でVistaのサポートが終了しました。
このPCはインターネットにつなげると、あらゆる脅威に対して非常にリスクが高くなります。
だからと言ってネットに繋がないでいても動作がめちゃくちゃ重く、Office系のプログラムですら待機時間が長くてまともに使っていられません。
そこで今回は部品交換と、OSをLinux Mintに変えてみたいと思います。
果たしてまともに使い物になるのでしょうか?
目次
下ごしらえ
Linux Mintという選択
今回Windows Vistaの代わりにLinux、それもMintと呼ばれるディストリビューションを選んだのはちょっと理由がありまして。
現状ではUbuntuというLinuxもかなりの人気があり、現に筆者は一度ノートパソコンにインストールしてみたことがありました。
ところが筆者の環境ではUbuntuが不安定で、Chromeすらインストールできない状態でしたので、今回はやめたのです。
MintもUbuntuから派生したディストリビューションなので、共通する項目も多く、Ubuntuで動けばMintでも動作するということが期待できます。
Mintファンもかなり多い様子だったので、選択しました。
DVDメディアの作成。
Linux Mintをインストールするには、DVDメディアを作る必要があります。
↑上記サイトでCinnamon 64-bit isoファイルをダウンロードし、WindowsのライティングソフトでisoイメージをDVDに焼きました。
このメディアは便利で、インストールしなくとも、DVDの読み込みでLinuxを試用できるのです。
HDDをSSDに
パソコンのあらゆるデータはハードディスク(HDD)に保存し、そこから読み書きしてWindowsを起動させたり、Officeを動かしたり、ブラウザでインターネットができる仕組みです。
ところがHDDは読み書きに時間がかかり、よくHDDのランプが点滅したり、時にはずっと点灯したまま、という挙動も見かけられます。
これはデータを読み書きする際に、針がディスクの所定の位置に耐えず移動させている仕組みなので、やむを得ないのです。
そこで開発されたのが、ソリッドステートドライブ(SSD)です。
WD SSD 内蔵SSD 2.5インチ 120GB WD Green SATA3.0 6G / 3年保証 / WDS120G1G0A
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これは言わばメモリがHDDと同等の役目を果たす機器。
データの読み書きが早く、衝撃にも強いというメリットがあります。
現状ではまだHDDよりも単価は高いですが、徐々に下落傾向が続いています。
今回上記商品をPCのHDDと入れ替えます。
で、デスクトップパソコンのHDDは3.5インチなのですが、SSDは2.5インチなので、パソコンに装着できるよう変換ブラケットも頼みました。
オウルテック 2.5インチHDD/SSD用→3.5インチサイズ変換ブラケット ネジセット付き ブラック OWL-BRKT04(B)
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↑パソコンの背面下部左右にひとつずつネジが。
これを外すとHDDが出てきました。
↓3.5インチHDDを外し、ブラケットをつけた2.5インチのSSDをつけます。
交換が終わったら元に戻します。
メモリを交換
メモリも2GBしかなかったので、倍の4GBにすることにしました。
Komputerbay 4GB 2X 2GB DDR2 667MHz PC2-5300 PC2-5400 DDR2 667 (200 PIN) SODIMM ラップトップ コンピューターメモリ
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同時に大量のデータを処理する作業を強いる場合、例えば多くの画像を加工するとか、動画を閲覧するときにはメモリが多いほうがパソコンの動作が軽くなります。
いっぺんに取り扱えるデータが増えるからですが、もし逼迫した場合はHDDがフル回転して、その埋め合わせをしようとするのでさらにパソコンの挙動が遅くなるわけです。
ターゲットのパソコンは1GBのメモリが2枚、2つのスロットに刺さっています。
その2枚を2GBのものにそれぞれ差し替えます。
ターゲットのパソコン上部にネジがあるので、そのどちらとも外すと
色を付けた部分にメモリが2枚あるのがわかります。
左右にある白い固定を左右に開くと外れ、メモリを切り欠きに合わせて押し込むと入ります。
Linux Mintインストール
それでは電源を入れてLinux Mintをインストールしましょう。
電源オンにした後、すぐにF2キーを連打すると↑この画面に。
そこで詳細>起動デバイスの優先順位を選択
DVDドライブに先ほど制作したLinux Mintのディスクを入れます。
起動デバイスの再優先がHDD0となっていたので、CD/DVDに変更、保存して再起動です。
こんな感じでLinuxの読み込みが始まります。
この間DVDドライブはものすごく激しく小刻みにアクセスしますので心の準備をしておいてください。
↑無事起動しました。
ここでインストール無しに試用ができるわけですが、今回はこのままインストールします。
↑画面左にある、DVDのアイコンをダブルクリックしてインストーラーを起動します。
↑いろいろな質問に応えるとあとはファイルのコピーが始まります。
しばらく待つと、インストール完了です。
動作確認
↑ご覧の通り。
メモリは4GB相当の3.8GBで認識。
SSDも快調です。
当初はFireFoxが入っていますが、Chromeもインストールすることができました。
動画再生
YouTubeを再生してみました。
↑例えばミクさんの動画は720HDならほぼ通常再生できるレベル。
これはネットの回線速度にも左右されるので、妥協できる範囲だと思います。
GIMPの起動
実は筆者のWindows10ノートで、CreatorsUpdateまであたっているPCではGIMPの起動が遅く、10秒以上はかかります。
ところが今回のパソコンではものの数秒で立ち上がるので、大変満足してます。
画像処理もいっぺんにしなければ全然大丈夫でした。
Webブラウジング
今回一番満足できたのがこちらで、現在制作しているゲームブックはDraw.ioというクラウドのフローチャート作成ツールを使ってパラグラフ遷移を作り、Squiffyと呼ばれるゲームブック作成ツールに落とし込んでいます。
Flowchart Maker & Online Diagram Software
これがWindows10の無線ネットワーク環境では動作が重い上にネット回線が途切れてまともに動かなくなりました。
ところが今回のVista改造マシンでは、ネットが有線ということもあり、実に安定して動くのです。
というわけでメインマシンがこちらに変わりました。
まとめ
そんな感じでサポートの終了したVistaでも、やりようによってはまだまだあなたのパートナーマシンとして立派に動作してくれるのです。
以上、北海道からでした。