こんにちは。
さあみなさん、選択肢を創りましょう。
ゲームブック投稿サイトの管理者です。
風のうわさには聞いておりましたが、とてもおもしろいゲームブックがあるという…。
はい。
こちらです。
一見絵も文章も落書き的に自由度の高い作品ですが、非常に面白く、小売店に入荷してもすぐ売り切れるそうです。
現にネットの販売サイトを探し回っても、”SOLD OUT”の表記が目立ち、今回ようやく入手できたので印象などを報告します。
外観
まずですねー。
こう見えて筆者も印刷業界に居たのでまじまじと眺めますよ、印刷物は。
↓こういうベタと呼ばれる単一色で塗られているものを印刷するのって濃淡や白点など気になるものですが、原画がそれを許容する優しい仕様なのも泣かせますね。(←いや、嫌味くさいですね。済みません済みません)
↑画像じゃ伝わらないんですけど、ラミネート加工してあります。
要するにつるつるしていて、光沢を放ち、ちょっと位お茶こぼしても何のその、長期保存に適した加工が施されているというわけなんです。
RPGで言うところの、ナイフとか安い盾とか。
冒頭の装備なんかでは決してありません。
何だかいきなりエクスカリバーくらいゲットした気分に浸れますよ。(言い過ぎ)
あと、ポイントはここですよ。
↑背表紙あるんですぜ?
A4で16ページのペラペラのフリーペーパなどとはわけが違います。
↑そして目次はこんな感じで。
いい紙使っているんですよね。
それなりにキロ数の重い、厚い紙を使っているので裏がほとんど透けません。
この辺は印刷会社や製作者の熱い想いを感じますね。
物語の冒頭
最初のページだけご紹介しましょう。
↑先ほど紹介した登場人物と合わせてこの見開きを読んでもらえればお察しの通りです。
大学生センゴクケンタ(通称:ケンタッキー)はバイト先のオーナーらしき人物にお使いでコーヒー豆の買い付けを頼まれ、リタ島国に行くと言う内容です。
ただコーヒー豆を買い付けに行くだけのはずが、途中からどんどん話が大きくなってついには生死を賭けた大騒ぎ。
果たしてケンタッキーは見事クエストを達成し、無事に生還できるでしょうか。
印象や感想
子供の落書きの様な自由奔放な絵と字体に惑わされてはいけない。
世界観とストーリーは思いの外完成度が高いのです。
途中幾重にも仕掛けられているトラップや分岐は容赦なしにデッドエンドに通ずる仕様になっています。
まあ、最も紙媒体なので「指セーブ」をやりたい放題なので長時間拘束されることもないので現代にあった物語の分量と言えるでしょう。
登場人物がことの他多く、様々な人間模様や、それぞれの立場の想いが交錯し、読み応えがある内容となっています。
ただ、こういう絵面なので正直かなり無機的な感じがします。
擬態音もふんだんに使われていますが、こういう感じの迫力には欠けますね。
そこがちょっと惜しいところでもあります。
紙媒体と言う点
まあ……。
このブログで何度も指摘しているので一応エントリの一つをご紹介します。
紙媒体の良さ(いわゆる指セーブが出来る)はもちろんありますが、電子媒体でもリリースして頂きたいところです。
近年では配達が大変ということでしょっちゅうニュースにもなっていますね。
配達員始めた僕からの切実な思い。 pic.twitter.com/r6RHkiEBGs
— 下さん@配達員のおじさん (@shimosan0410) 2017年11月15日
年末でお歳暮やらクリスマスプレゼントやらで多忙の配達員さんの事を思えば、電子媒体は時代の流れだと思います。
少子高齢化でどこも人手不足ですからね。
電子媒体を期待
あと筆者は北海道ということもあり、入手が少し大変でした。
日にちがかかることも去ることながら、送料も必要ですからね。
この作品の漫画のコマはすべて同一の大きさで展開されているので、スマホなどとも相性はいいはずです。
多分Kindle版でもレイアウトにそんなに苦労しなくともリリースできると思います。
そうすれば時間も送料もかからず、さらには世界中どこに居てもネットにつながるKindle対応の端末さえあればゲット出来ますよね。
別にKindleに拘泥しなくても良いのですが、電子媒体でリリースして頂けないですかね?
多分noteなどでも展開できそう。
実際かっぴーさんなど「左利きのエレン」や「フェイスブックポリス(現SNSポリス)」でヒット飛ばしてますよね。
まとめ
そんな感じで読み応えのある漫画のゲームブック。
お勧めしたいのですが、どういう販路があるのかよくわからず、筆者が購入したサイトだけのご紹介だとちょっと不平等感があるので、お手数ですがググって下さいまし。
タイトルは「ケンタッキーのぼうけん4」
作者は「ヤマモトケイスケ」先生です。
よろしくどうぞ!
以上、北海道からでした。