川崎殺傷事件や池袋暴走事故で犯罪や高齢者の交通事故が増えているイメージだけどホントかな?
こんにちは。
ゲームブックのサイトを管理しているものです。
その割にはまたまたゲームブックと無関係のテーマで恐縮です。
記者)
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) 2019年5月28日
川崎市で発生した刺傷事件について受け止めをお願いします。
安倍総理)
大変痛ましい事件であり、幼い子どもたちが被害にあったことに、強い憤りを覚えます。
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族の皆様に心からお悔やみを申し上げます。 pic.twitter.com/WtOKSxOVUU
ともかくも5月28日の川崎の事件はとても悲惨で犯人を許しがたい事件。
犯人に厳しい意見が噴出する中で、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)創業者のひろゆき氏が10年前に触れた、いわゆる「無敵の人※」には何かしら救いの手を差し伸べるべきだという意見も散見されました。
※無敵の人…家族や親戚、友人・知人など身よりもなく、社会的に自他ともに認められておらず、無職であったり貧しい。そのため失うものなど何もないので殺人などに走る人。
また4月19日に起きた池袋の車両暴走事故も連日のように報道され
殺人事件が増えている
また車の暴走事故だ
という印象を受けることでしょう。
でも本当にそうでしょうか?
すこしググるだけで肩透かしを食うと思いますよ。
目次
事件
凶悪犯罪から痴漢などの犯罪全般について。
犯罪として認知された件数をまとめたグラフがあります。
平成14年までは増え続けていましたが、その後下降し92万件にまで減っています。
ここで犯罪種類別に見てみますよ。
分類別にみても平成22年と比べ平成29年では知能犯以外は下がっています。
- 凶悪犯 7,624 → 4,840
- 粗暴犯 63,813 → 60,099
- 窃盗犯 1,229,059 → 655,498
- 知能犯 44,544 → 47,009
- 風俗犯 10,938 → 9,699
- その他の刑法犯 248,041 → 137,897
殺人・強盗・放火・強姦は凶悪犯に該当。
川崎殺傷事件は凶悪犯です。
凶悪犯は平成22年と比べ63.5%にまで減っているのです。
交通事故
では交通事故はどうでしょう?
同様に警察庁のサイトから白書のデータを見てみます。
第2節 平成29年中の道路交通事故の状況|平成30年交通安全白書(全文) - 内閣府より
平成16年までどんどん増加傾向でしたが、ピークを経て今はかなり減っています。
これにはさらに高齢者との対比のグラフもありまして。
第2節 平成29年中の道路交通事故の状況|平成30年交通安全白書(全文) - 内閣府より
平成19年からここ10年くらいは減少傾向なんですよね。
連日のように報道されるので、年配者がアクセルとブレーキ踏み間違えて暴走、或いは逆走して事故を起こしまくっているという印象を受けますけど、実情は違うようですよ。
当然無事故が一番いいですが、減少に転じているなら望ましいといえるのでは?
自殺
では自殺はどうでしょう?
首都圏に来ると連日のように人身事故で交通機関が止まりますので本当に自殺者多いなあという印象を受けます。
一時期は3万4千人以上が年間に自殺すると問題視されましたが、今は2万人ちょっと。
これも望ましいと言える傾向です。
以上のグラフから、日本は平成後期に犯罪や交通事故、自殺者数が減り続けており、社会的には望ましい傾向にあると言えそうです。
ググりましょう
インターネットが普及していない時代はマスコミによる報道や図書館や役所とかに行って資料を調べないと以上の情報にたどり着くのが困難でした。
でも今はスマホ一つで瞬時に分かってしまえるのですから、少しは世の報道に疑いを持ったほうがいいでしょう。
滋賀県大津市で散歩中の保育園児が亡くなった交通事故で、マスコミがこぞって保育園の運営方法を追求するようなひどい報道がなされました。
残念ながら報道の質はあまり高いとは言えません。
それどころか悪質であったり、被害者に対して酷い扱いをしているのが現状です。
まとめ
そんな感じで本当は平和なのに連日悲惨な事件・事故が起こっているかのように報道するマスコミには気をつけてください。
そしてこれだけ日本の犯罪や事故を減らし続けている警察機関や行政の努力をもう少し評価してもいいと思うのです。
税金は払うのは嫌ですけども、その税金が彼らの給料にも充てられていると考えれば苦じゃなくなるのでは?
以上、道民より東京からでした。