売場として良くない、季節外れ商品の陳列。何故してはいけないかを考える。
こんにちは。ゲームブック投稿サイトを運営している者です。
今年もあと一ヶ月と十日ほどで終わりますね。
この頃になると街中クリスマスムードに包まれます。札幌などもホワイトイルミネーションが装飾されます。
(注:写真はぱくたそより。札幌ホワイトイルミネーションの写真じゃありません)
イルミネーションは雪まつりのシーズン前には撤去されます。雪まつりの雪像も惜しまれながらシーズンが終われば重機で壊されます。
イベント会場ならわかりますが、店舗の売場でもシーズン色の強い商品は撤去されます。
売場面積が限られていると言うことが一番の理由ですが、それ以外の面もあるのだなあを染み染みと感じたことがあります。
それについて書いてみたいと思います。
目次
今は昔
今でこそ大型ショッピングセンターの競合がコンビニであったりネットショップと言うように異業種格闘戦のような小売業の戦いが繰り広げられていますが、昔は同業他社だけがライバルでした。
なので小売店に務める筆者は休みの日など競合店に行って視察を兼ねて買い物をしたりしたものでした。
で、余談ですけど明らかに私服で売場を見ているだけなのに一般客に「店員さんですか?」と尋ねられたことが何度かあります。
妙な動きをしていたんでしょうかねえ? これは不思議です。同僚も「店員と間違えられた」と言っていましたから。
さて話を戻します。筆者はそれなりに勝ち組企業にいたんですよ。となれば競合は負けて潰れてしまうお店もあるんですね。
筆者は何度かそういう経験をしています。別にただ会社の辞令で赴任地に赴き、仕事を一生懸命やってただけなんですけど、競合は潰れていきました。
売場を見た
で、とある競合が閉店セールをするとチラシで知った筆者は、特にいつもどおりの感覚で店舗に行ってみたんですよね。
すると驚愕の商品が並んでいました。
確か季節は夏だったはずなんですけど、クリスマスツリーが陳列されていたんですね。
(※写真はイメージです)
これはビックリしましたねえ。売れるのか? と。
でもすぐに納得しましたね。もう後がありません。とにかく売場の商品、倉庫の商品、全てかき集めて二束三文でも現金化しないと、潰れてしまうのですからなりふり構っていられないのです。
季節外れの商品を陳列するということはこういうことなのだと実感しました。
つまり廃業が決まったとお客さんを含め自他共露わにすることだと。
売れるかどうかもわからないけどやるしかないと。
それがどれほど苦痛かは筆者は痛いほど分かりました。
無意識に腕を汲んでまざまざと売場を眺めておりましたが、すれ違った店員さんに凄い睨まれてしまいました。
恐らくその店員さんも筆者の店舗に視察に来ており、筆者が競合店の従業員だということを知っていたのでしょうね。
逆の立場だったらどれほど怒り心頭に感じることか。
とても悪いことをしてしまったと反省し、足早に売場を去りました。
まとめ
小売業の店員は売場で売上や利益が決まるので、売場づくりに余念がありません。
全く売れないと分かれば、その商品を倉庫にしまって来季を待つか、花火など劣化の激しい商品は廃棄するはずです。
それほど売場づくりに尽力しているのに、季節外れの商品を陳列する屈辱。
何気ない売場にもいろいろな事情やドラマ、想いが込められていると言うのを思うばかりです。
クリスマスが近づくと、筆者はどうしてもこの事を思い返してしまいます。
湿っぽい話になっちゃいましたけど、ホワイトイルミネーションにはぜひお越しください!
以上、北海道からでした。