ゲームブックは紙媒体だとダメなのか? 作り方しだいでは素晴らしい作品があります。筆者のお勧めをご紹介します。
こんにつわ。
ゲームブック投稿サイトの管理者です。
前回のエントリでは煽りました。
まるでゲームブックは紙で作っちゃダメみたいに。
イケハヤさんの真似ですから。
批判とか覚悟してたんですけど全然反応なかったですね。
イケハヤさんにも@Tweetしたけどスルーされるし。
全くの不発で終わって残念です。
じゃあ今度は
「紙でゲームブックを作ったらダメなのか?」
「最近の紙媒体のゲームブックでいい作品はないのか?」
と言う議論を展開したいと思います。
「矛盾してるじゃん!」と突っ込みたい方は続きをお読み下さい。
目次
ディベートって大事
矛盾じゃありませんよ。ディベートって言うやつです。
日本ではまず教育されることはありませんが、相手の立場になり、自分の意見と真逆のことを考えるって大事です。
そうしたら有利な戦術を考えることができたり、あるいは自分の弱点が見えてきたり、全く新しいイノベーションを生むヒントにさえなります。
アメリカでは普通に教育されるようです。
で、日本でも一部英語のサークルなどでやったりしますね。
筆者も二人制の英語によるディベートをやりました。
結局鳴かず飛ばずで賞などとれませんでしたが、自分が二年生のとき、一年のJDとチームを組み、三年生二人の国立大学のチームを相手に勝利出来たことはありましたよん。
紙媒体はあらゆる所でDIO様
あと筆者は印刷・小売・ネット通販、すべての職務経験があります。
なのでゲームブックを
- 紙で印刷
- 製本
- 店頭で売ったり
- ネットで売ったり
と言う流れがすべての過程で無駄無理ムラがあるということを熟知しています。
そもそも印刷の前の段階でも紙を仕入れるとか、印刷する時色見本と照らしあわせて色合せをするとか、枚葉機なら片面印刷後乾かさなきゃならないとか、製本する時見開きはめっちゃ大変とか……。
小売では在庫切れを起こさないように、過剰にならないように仕入れなきゃならないし。店頭なら陳列ですよ。どこにどう陳列するか悩みどころです。
ネット通販なら注文確認して梱包して宛名印刷して運送会社に頼んで発送って……。
とにかく無駄なんですって……!(すいません)
ま、あと堀江貴文氏はこのようなTweetもしています。
だよな。商売重視で紙限定に拘るクソ宝島社の経営陣。さっさと滅びろ
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2016年3月21日
RT @t_kohyama: ホリエモン@takapon_jpの「堀江貴文という生き方」すごく読みたいけど,残念ながらkindle版は発売していないみたい。アメリカからだと手に入れるの大変。。。
本題に入ってもらおう
はい。失礼しました。
おすすめ作品は下記2点。
銀行員ゲームブック バンカーズクエスト (SHINKIGENSHA GAME BOOK)
- 作者: 高平鳴海,ビッグ錠
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2015/11/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
(※美術手帖の企画で『真夜中をさまようゲームブック』がある)
どちらの作品も
- マッピング不要
- アドベンチャーシート不要(簡単なメモ推奨)
- 複雑なフラグ管理をしていない
- パラグラフ入りイラスト地図すらない
- 人生を疑似体験できる
- 人間模様が素晴らしい
- 情景・心理描写が卓越
と言う特徴があります。
煩雑なバトルシステムやアドベンチャーシート記入から解放されています。
読み物としての完成度が高く、ゲーム性もかなり高いです。
エンディングも多岐にわたり、いろいろな結末を読むのが楽しみな作りです。
とにかくユーザーが気楽に読み進めることが出来るのが最大の特徴です。
詳細は各々レビューを書いていますので御覧ください。
紙の良いところ
レイアウトがいい
まず電子書籍はイラストを挿入するのが苦手です。
これはレイアウトを固定できないためです。
端末が様々ですから難しいんですよ。
画像データにすれば固定できるんでしょうけどスマホの小さい画面で固定されたテキスト読むのは辛いですよね。
やっぱりテキスト文字の大小はユーザーが調整できるようにしたい。
その点紙媒体なら編集者側で思い通りに表現できます。
めくりやすい
現状の電子書籍が1ドット単位でのスムーズスクロールしてくれればいいんですけど、ページ単位ですよね。
それでページを行ったり来たりすると、多少レイアウトというか文字の組み方が変わることがあります。
その変わる挙動が不自然ですし見づらいですよね。
その点紙媒体はペラペラめくりやすいです。
待ちがない
電子書籍で読む場合はロードに時間をとられることがしばしばです。
なので「ちょっとあのページを見たい」といった時にストレス無く閲覧できるのは紙のほうです。
紙も目的のページまで到達するには時間や手間がとられるはずですが、電子書籍よりはストレスを感じないですよね?
人間が自分でたどり着こうとしているか、コンピュータ任せで待つしかないという感覚がそう思わせるのでしょう。
所有できる
あとはその存在感でしょう。
メリットであるとともにデメリットとも言えます。
かさ張りますからね。
筆者は片付けるのが大の苦手なのでモノはないほうがいいです。
コンマリさんとかミニマリスト支持派です。
そうでない方は所有する喜びを感じることでしょう。
まとめ
以上のことから、作り方によっては紙媒体で十分素晴らしいゲームブックは作成できますし、紙本来のもつ良さもあります。
いずれにせよ、ちきりんさんは本を読む人が増えていると分析しています。
紙だろうが電子だろうが、折角書籍が多様化して読者が増えているのですから、ゲームブック市場もそれにあやかって広げていきたいものですね。
以上、北海道からでした。