ゲームブックを電子化にするメリットを制作者側からの視点で述べてみる。~(4)不特定多数の制作者が選択肢・物語を追加する~
こんにつは。
ゲームブック投稿サイトの管理者です。
近頃は特集として制作側からのゲームブックを電子化にするメリットを書いております。
ゲームブックの最大の価値は制作する過程にあると考えています。
勿論読み進めることでも素晴らしい体感が出来ますが、制作すると頭を鍛えるのにイイんですよ。(筆者談)
ところが高度なゲームブックの作成には、下記の様なスキルが必要で
- 物語やプロットの作成能力
- パラグラフ遷移の管理能力
- フラグ管理や条件判断を作る能力
- ゲームバランスを取る能力
- バトルシステムや迷路、謎解きなどイベント作成能力
と言ったように、それなりに敷居が高いものですよね。
だけどTwitterのタイムラインなどで、
ゲームブックを作りたい!
と言うTweetは日頃よく見られる光景です。
ゲームブックまるまる1本作るのは無理でも、とあるゲームブックのシーンで
別の選択肢はないの?
主人公や登場人物にこう言う行動をさせたい!
など思いをよせる時もあるのではないでしょうか。
その辺のところについて、ゲームブックが電子化(IT化)することによっての可能性を探っていきたいと思います。
目次
ジミー・ウェールズから募金を頼まれたかい?
ネットを彷徨い、わからないことをググっていると、検索の上位に君臨するのがWikipediaです。
誰もが無料で使える百科事典。
ゲームブックでググっても筆者のサイトやブログは足元にも及ばず、ウィキペたんに椅子取りゲームのごとく1位を奪われてしまいます。
たまに創始者ジミー・ウェールズ氏から、
募金して下さい
と頼まれますが。
筆者としても1位の座を陣取られておきながらお金を出すのもなぁ~と言う思いに負けて、毎日のように閲覧し、お世話になっているのにもかかわらず募金未経験です。
募金はまあ、そのうち。
考えておきます……。
皆んなで記事を書いている
ご承知のように、Wikipediaには管理団体はありますが、記事はボランティアによって書かれています。
しかも誰もが書くことが出来ます。
先日アンジャッシュ渡部さんと佐々木希さんがご結婚を発表されたときなど、TVで発表された数分後には記事が書き換えられるほど凄まじいアップデートシステムを備えております。
ま、誤記入も多いんですけどね。
某元議員が号泣会見なさったときの記事も今は削除されています。
これによりWikipediaの質が保たれております。
応用編:ゲームブック版Wiki
ここでゲームブックを思い出して下さい。
前述の
別の選択肢はないの?
主人公や登場人物にこう言う行動をさせたい!
と言う追加の項目を、Wikipediaの様に書き足していけばいいと言う事ですよ。
例えばTwitter版のゲームブック、パーフェクトチャイルドでも
【パーフェクト・チャイルド】
— パーフェクト・チャイルド (@perchi912) 2015年7月21日
これはTwitterを使ったアドベンチャーゲームである。
君はこのツイートの下に表示される当アカウント【perchi912】が行った返信に記載されたリンクを辿ることで、ゲームを進めることができる。 pic.twitter.com/lhOQteUbgA
公式サイトにて、選択肢を追加しても良いと言う仕様になっています。
このようなアイデアはよく見かけられることです。
二次創作・素人のパワー
著作権の問題を一度置いておきます。
それを踏まえた上で、ネットには様々な二次創作品が溢れています。
例えばサザ〇さんのタ〇ちゃんを主人公とした
〇ラちゃん神になる
と言うYouTube動画はこのエントリ執筆時点で12,297,478再生です。
ドラ〇もん最終回なども評判になりましたね。
このようにいろいろな方が制作に携わると、原作者でも思い付かない爆発的に面白いストーリーが出来上がるのです。
↑例えば写真撮影に関しても、素人だからこそゼロベースから生まれるイノベーションがあるのです。
桃太郎に西遊記
それでは著作権を踏まえた上で話を進めましょう。
つまり著作権フリーの物語を膨らませればいいのです。
簡単なのはおとぎ話。
現にauがCMで三太郎を登場させています。
ドラゴンボールも西遊記を意識しており、主人公の名前は孫悟空ですよね。
世界観や登場人物などに一定の決まりごとや設定を用意する必要はありますが、あとは自ずと広がっていきます。
初音ミクでお分かりの通り、百人のクリエイターがいれば、百種類のミクさんが出来上がりますからね。
創作意欲が刺激されるとヤバイですよ~。
まとめ
今までゲームブックは物語作成過程においてせいぜい二人でしか作られていませんでした。
それがWikipediaの様に不特定多数の人々が制作に加わり、有機的に毎日のように選択肢が増えたりプロットが追加される様子を想像するのは、ゾクゾクするほど痛快な事ですね。
世界観や主要キャラの設定が良ければとてつもない壮大なゲームブックが完成することでしょう。
以上、北海道からでした。