こんにちは。
あるいはこんばんは。
ゲームブック総合サイトの管理者です。
ともかくも、コロナの野郎はホント許せませね。
コロナ禍さえなければこの様な事件も未発だったと思われます。
これについてはピーチ社、マスク拒否客双方について賛否両論の展開。
堀江貴文氏も航空法に乗っ取り合法性を認めつつも
ピーチ社の対応に苦言を呈しています。
まあそれも、コロナ禍さえなければピーチ社もマスク拒否客も揉めなかったわけで、現時点では乗客124名がものすごくいい迷惑を被ったと言うところが一番のこの事件の被害じゃないかなと思います。
このトラブルで、関西空港に着いたときは、2時間15分遅れ
2時間15分×124人=279時間=11日と15時間……。
それだけの延べ日数が費やされてしまったわけですからね。
今後裁判などでピーチ社が損害賠償請求する(まともにやったら1000万程度になる可能性があるようです)と、ますますマスク拒否客にとってつらい状況になりますね。
一体この事件誰得なんだか。
今回はどちらが悪いということではなくて、ゲームブック的に、選択肢を確認しながら時系列で事の顛末を追ってみたいと思います。
論点1:マスク
でまあ、揉めたとされるマスクですけど、結論から言うと降ろされる最後までマスク拒否客はマスクつけていませんでした。
離陸前にマスク拒否客に提示されていた選択肢が2つあるのです。
A:マスクを付ける(なければピーチ社から提供される)
B:席を移動する(人が少ない席があった様子)
で、このマスク拒否客はどちらも選択せず、新たに自分で選択肢を創りました。
C:搭乗時にマスク着用云々の話がないのでマスクはつけない。搭乗チケットがあり、その席についているから移動の必要もない。
まあ、いささか気難しい感じはしますが、筋は通っているかもしれませんね。
CAも困り果てたようですけど、結局このC案を飲み、他のお客を移動させるなどして何とか離陸にまではこぎつけたようです。
論点2:他の客からのクレーム
どうやらマスク拒否客に対して、別のお客が「なぜマスクを付けないのか」と文句を言ったようなんですね。
これが事実ならマスク拒否客と文句つけた客双方に問題が有ると思われます。
その文句をつけた客をマスク警察と称していますが永江一石さんのツイートを御覧ください。
ま、そうですよね。
まずそもそもそのマスク警察も
A:黙って航路を楽しむ
B:マスク拒否客に文句を言う
との2択でBを選んじゃったってのがかなり問題なような気がします。
で、ピーチには客対客の場合は宥めるか、それも駄目であればどちらも降ろすと言う選択肢が考えられます。
A:マスク拒否客、マスク警察、どちらも緊急着陸で降ろす
B:宥めて双方落ち着かせ、目的地まで飛ぶ(永江一石さんの言う通り「マスクはピーチは強制ではありません。不安ならほうの席をご案内します」などとマスク警察を宥める)
ところが、なぜかどちらの選択肢も選ばずに、CAおよび機長は
C:マスク拒否客を緊急着陸で新潟空港に降ろす
という強硬手段に出ます。
論点3:新潟空港緊急着陸
これはかなりのリスクだと思うのですよね。
先程書いたとおり、乗客124人の損失があります。
緊急着陸による燃料やら諸々経費だけでも1000万くらいになるみたいですし。
それより到着時間が2時間以上遅れると、LCCなんだから、その機体はまた折り返し他の便になると思うんですよ。
その便にも影響を与えてしまうんじゃないかと。
となるとまた新たな乗客約120名も遅れちゃうし、その機体がすべての運行スケジュールが終わるまでその遅延を繰り返しちゃうわけですからね。
今回論点は客同士のトラブル。
ネットの情報をまとめると
マスク拒否客が他の客(マスク警察)から大声で文句を受け
↓
それに対してマスク拒否客が怒り
↓
CAにマスク警察に謝らせることを要求し続けた
↓
CAの業務に支障が出た
↓
機長判断で新潟空港に緊急着陸
↓
マスク拒否客は自力で新潟空港から関西へ移動する羽目に
↓
機体は本来関空が目的地で2時間15分遅延で到着
マスク拒否客の選択肢
航路の数時間マスクつけるくらい、多くの方にとっては造作もないことかもしれません。
しかし人によってはつけるのが大変むずかしい場合があります。
ここではマスク拒否客にはマスクを付けると言う選択肢がなかった前提で考えます。
で、マスクを付けない、席を移動しない要求は通せたのだからあとはマスク警察との闘いです。
A:理不尽だがマスク警察を無視する
B:我慢ならない、CA、マスク警察に謝罪させろ
で、マスク拒否客はBを選んでしまったので、新潟空港と言う関空と全く異なる場所に降ろされてしまいます。
場合によっては1000万くらいの損害賠償が起こされるかもしれません。
それに加えて、実はマスク拒否客は一つ、恐らく生涯に渡って失う選択肢があります。
今後の飛行機でピーチを選ぶ
ということが出来なくなると思います。
バニラとピーチが合併してLCCひとつ減っちゃったわけですからね。
行き先によりますけど、ピーチじゃないと無い、と言う場合大変に困ることになると思います。
あとはネットやテレビで叩かれていますからね。
マスク拒否客にとってはものすごい損失だと思います。
誰得なの
まさに勝者なしですね。
ピーチも堀江貴文氏や永江一石さんを始めとする著名人からの非難を浴びていますし。
マスク警察も2時間15分と言うロスがある上これだけのトラブルを発生させた原因を作った張本人の一人ですからね。
これがまたネットで晒されたりしたらかなり人生に影響が出ちゃうんじゃないですかね。
喧嘩ふっかけなきゃ良かったのに。
マスク拒否客は言わずもがな。
実は三者利益を得る選択肢ってのもあって
黙ってる
のが一番良かったんですよ。
沈黙は金なり。
マスクって咳・くしゃみ・話すときの泡沫を防ぐものです。
だから揉め事起こしてお互い話しあうのが一番のリスクなんです。
咳もくしゃみもないなら、黙ってればマスクする必要無いんですね。
CAもマスクしない客がいても黙ってればよかった。
強制力ないんだから。
マスク警察も黙ってればよかった。
普通に飛行機飛んでたんだから。
マスク拒否客もマスク警察に文句言われても黙ってればよかった。
そう言うコトなんですよ。
まとめ
乗客同士のトラブルは出来る限りうっちゃって宥め、目的地で客同士で揉めてもらったほうが航空会社は被害が最小限にできるという事が分かりました。
どれだけ理不尽でも航空会社と揉めると、緊急着陸して目的地と大いに異なる場所に降ろされるという事が世に知れる機会となったと思います。
で、気難しい客に客の立場で文句を言うのもまた自らにトラブルが降って来るのですね。
とりわけ飛行機と言う閉じられた時空間では、すべてを穏便に済ませたほうが良さそうですね。
今回の事件では、ピーチ(CA、機長)、マスク警察、マスク拒否客、それぞれに実は事を収める選択肢があったことが分かります。
そしてどう振る舞ったら損害がでないか(=利益がでるか)を考えるのにゲームブック的思考が大変役に立つのです。
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