独創的なインターフェースの紙媒体ゲームブック「meanwhile」よく作ったと元印刷屋も驚嘆

ゲームブックレビュー

こんにちは。

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ゲームブック総合サイトの管理者です。

さて今回は紙媒体でしか表現出来ないUIのゲームブック、「meanwhile」の話題。

海外ゲームブックなのですが、幻想迷宮書店さんの「絶対に読みたいゲームブック40選」に掲載されていたので欲しくなって買いました。

その存在そのものは以前GameBook.xyzに作品掲載を承諾して頂いたこともあるカスガさんのTwitterを閲覧して知っていました。

なので時系列を整理しますと、カスガさんのTweetで存在を知り、幻想迷宮書店さんの書籍でオモロそうだからやっぱり買おうとなって手配していたのでした。

どうやらこの書籍、Amazonで買うとイギリスから送られてくるようなんですね。

そのためめっちゃ日にちがかかります。

筆者は8月23日に注文し、届いたのは9月12日。

20日間くらいかかりました。

でも送料無料(!)だったんですお。

びっくりしましたね。

ま、恐らく船便だったのでしょう。

商品の確認

届いた商品がこちらになります。

ん?

ちょ待てよ!

↑こんなんじゃなかったっけ?

でもmeanwhileって書いては居ますよね。

色が違うしデザインも全く異なる。

よくよく見ると、筆者の手元に届いた作品の表紙には10TH ANNIVERSARY EDITIONと。

表紙が10周年を記念して新たに書き起こした、ということなんでしょうね。

…………。

正直以前のやつのほうが良かったなあ💦

まーでも。

10年も販売が継続していることに敬意を評するといたしますか。

裏表紙

あんまり触れられることが無いと思いますので、裏表紙も掲載しておきます。

以前のバージョン

今のバージョン

余談ですけど、USドルとカナダドル、そしてUKポンドの希望小売価格が印字されているんですよね。

  • 16.99USドル
  • 21.99カナダドル
  • 11.99UKポンド

このエントリ執筆時点でUSドル換算なら1,800円くらい。

筆者の購入価格も日本円で1,860円なので、妥当なお値段でした。

最大の特徴

幻想迷宮書店さんのmeanwhileの記述では言語化しにくい旨が記されていましたけどそのとおりです。

イラスト、漫画ならちょっと分かりますかね?

ご覧の通り、各ページには予め付箋がついたような出っ張りが所々にあります。

読者は漫画の一コマ一コマをパラグラフを渡り歩くように読み進めます。

辿れるコマはパイプのような形状のものが描かれており、それ以外は移動することが出来ません。

パイプはページを縦横無尽に張り巡らされており指でつたいながらコマを読み進めます。

パイプが分岐しているところがあります。

そこが、運命の分かれ道。

どれを選ぶかでゲームクリア、ハッピーエンドを迎えるか、破滅を迎えるかにかかってくるのです。

よくぞ作った

筆者も印刷屋に居たことがあるのですよ。

断裁がめちゃめちゃ大変だと思いますよ。

製本も大変でしょうけどよく作ったなと。

そしてこの本をデザイン、発想ができたとしても実現するのは非常に困難なので、出版社も印刷会社もホント、音を上げずによく頑張りましたね。

それだけでも拍手を贈りたいと思います。

UIとして面白い

パイプを辿ってページを繰るのが楽しいでしょうね。

とりわけ絵本として、少年少女には堪らないのではないでしょうか。

こんなTweetを見かけましたが。

そうですね。

デジタルネイティブ世代には、このようなアナログが新鮮で興味を持ってくれるんじゃないでしょうかね。

恐らく紙媒体の書籍は情報伝達の部分では電子には勝てないと思います。

でもこの様に「体験」ということになると、とてもおもしろい仕掛けを施すことができるんじゃないかなと思います。

まとめ

ゲームブックそのものと、紙媒体の可能性をどちらも提示してくれたmeanwhile。

Amazonでの★のレビューも好評で、10年も出版が続いているのも頷けます。

これを日本語訳で出すとなると、まず日本でこの断裁・製本技術がある工場があるかどうかって問題もはらんでいますが、ぜひとも期待したいですね。

このエントリ執筆時点では、まだ注文は可能みたいですので、英語の勉強を兼ねても良いかもしれません。

ぜひ遊んでみて下さい。

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