青鬼からの脱出-謎解きゲームブックで、初出の謎解きが解けなくて詰んでいるのにレビューを書けるのか試してみます

ゲームブックレビュー

はい、こんにちは。

ゲームブック評論家と自称していますが実は謎解きゲームブックは苦手です。

すべての謎を解けない事が多いのです。

Amazonポチでゲットした青鬼からの脱出なんて (プレミアムついてて高い…💦)

恐らく読者が一番初めに到達すると思われる謎解きでいきなり解けず、他の選択肢は全て見終わったので実質詰んだ状態なのですが、それにもかかわらずレビューを書いてみたいと思います。

さあ、果たして書けるものなのか。ま、御覧ください。

新レーベル・カドカワBOOKS

はい。こちらです。書籍のカバーはAmazonページでは気付きませんでしたが、ラミネートが施されており、ちょっと位飲み物をこぼしても大丈夫そうです。

さらによく見るとKADOKAWAの新たなレーベルの様で「カドカワBOOKS」と言う名の記念すべき創刊ラインナップの一つで、「WEB発の才能が集結したレーベル」と動画CMでは謳っています。

ふーん。興味深い取り組みですね。

堀江貴文氏も言及していますが、WEBやアプリで可能なことを敢えてプリミティブな媒体にしても売れる事例がかなりあるそうです。

実際後で触れますが、青鬼はWEBのフリーゲームが原作で、紙媒体のゲームブックとして出版するよりはWEBアプリ版などで出したほうが余程ユーザーは楽だったと思うのですが、「紙媒体の方がいい!」と思う層やユーザーがいるので、それを狙って今回の創刊になったのではないでしょうかね。

作者の方はカーレに行ったことがある

さあ、ページをめくりたまえ、でお馴染みのファイティング・ファンタジーやソーサリーシリーズ。実際このゲームブックの表紙をめくると、裏に作者の方の略歴が。

へえ~。ソーサリーシリーズ「城塞都市カーレ」が初めてのゲームブックだったんですねえ。

カーレはソーサリー4部作のうちの2巻目ではありますが、難易度はかなり高かったように覚えています。

筆者などは結局ヴィックに会えずじまいで。一体どこをほっつき歩いていたんだか。

まあ、ネタバレと言うわけでもないのでちょっと扉ページのメッセージを載せておきます。

なかなか怖いですね。フォントといい、文字の大小といい、カタカナ混載で、これから館に足を踏み入れようとしているのに警告ですよ。

まるでどっかのRPGみたいですね。ビースト DO NOT ENTER! ビースト

実際に本文を読んでみると館の不気味で恐ろしい様子が次々と顕になり、怖いもの見たさの好奇心を煽られ、筆者はしょっちゅうゲームオーバーになりました。

アドベンチャーシートとマップ

謎解きゲームブックでは必須のマップとアドベンチャーシートがついています。

ビニール袋に入っているので丁寧に取り出しますと……。

え……! 何? これ。意味もなく数えてみるとフラグ管理が55個もある。

更には登場人物の生存番号なるものもあるので併せて59!

約60個のパラメータの管理を読者がしなくちゃならないってこと?

で、↑これがマップ(表面)で

↑これがマップ(裏面)

図面は指示があってから初めてパラグラフ番号が書ける仕組み。

さらに、番号が変わることもあるそうで今までの謎解きゲームブック+αと言う感じです。

正直これに直接書き込むのは抵抗がある方も多いのでは?

取り敢えずはコンビニでコピーが手軽でしょうね。

筆者はパソコンを前にしてプレイするのでエクセル(正確にはOpenOfficeのCalc)で自分でシートやマップを作って書き込んで進めることにしました。

作るのも手が込んでいますが、やる方もちょっと大変ですね。

でもやる前は煩雑で億劫かと思いきや、いざ始めてみるとそんなに苦労はしない感じがします。

楽しみながら読み進めているので、マップやシートに書き込んでいく作業はさほど苦ではないですね。

ま、でもアプリで自動で行ったほうが楽は楽なので、この辺は意見が別れることでしょう。

指セーブは必至

禁断の技、元いたパラグラフに戻る指セーブですが、このゲームブックは行ったり来たりするので指セーブは卑怯性が皆無で、むしろ推奨されるほどと思われます。

ただ、筆者は指セーブだと、ページ記載のどのパラグラフにいたかわからんくなったりしたので付箋を利用したほうがより確実で便利だとおもいますね。

あと謎解きゲームブック「人狼」にはあった、リターン記号がありません。 

↑この記事で触れた

↑こう言うやつです。 

 ちょっと不便かなとも思いますが、これはつけることが出来ない作り方をしているということでしょう。

よりパラグラフ遷移が複雑なのかもしれません。ますます付箋の利用が必須となってきます。

そしてやっぱりパラグラフ14「14へ行け」でした。

でも理不尽な終わり方はしておらず、前兆も明記してあるので筆者も心の準備をして選択しました。

納得の行く(?)ゲームオーバーです。(ちなみにゲームオーバーパラグラフは14のみではなく無数に存在)

青鬼と言うテーマの性質上、簡単に何度もゲームオーバーになりますが、ゲームオーバーになってもコンティニューが容易にできるので(それこそ指セーブで別の選択肢を選び直したり、アイテムやフラグをそのままにするなど)謎解き以外のストーリーは七転び八起きで確実に進めることが出来ます。

紙媒体ならではの特徴

ページをめくっている最中にイラストがチラホラ見えて、何となくの展開を想像してしまいます。

ただ正確に把握出来るものではないですから、映画の予告編みたいに楽しみながら筆者は読み進めました。

これは紙特有の性質なのでいいんじゃないでしょうか。電子版だとなかなかこうは行きません。

詰んだ状態でどうするの?

恥ずかしくも冒頭で述べた通り、最初に出会った謎解きが筆者には解けず、それ以上先へは進めず詰んだ状態になっております。

謎解きゲームブックにありがちな袋小路は、謎解きが解けないと実質本当のゲームオーバーになってしまうことです。

さあ、これは困りましたね。何度考えても拉致があかないので昼寝しました。

でも朗報が!

こちらの謎解きゲームブックは二つの新たな取組をしており、一つは特設サイトに行けばヒントを貰える。らしいです。(未確認)これは良い取り組みですね。

ある意味ネタバレを主催者側が敢えて提供しているわけですが、筆者のようにつまずいて悶々としている人にはこう言うサービスはありがたいです。

ここは1ヒント50円とか有料にしてもいいかもしれませんし、まとめて攻略本みたいな形の書籍を出版するのもアリでしょうね。

それであればますますノーヒントでクリアすることの価値が高まりますし、「ヒントを貰うなんて邪道だ」と思う方やレベルの高い読者は優越感に浸れるでしょうし、あらゆるレベルの方々のモチベーションが上がると思うのですがどうでしょうかね?

常に挑戦する謎解きゲームブック

そしてもう一つの取り組みは謎解きゲームブックで初のマルチエンディング

いいですね。読者にしてみれば別の方向から新たなエンディングを模索するという楽しみが増えますよ。

このゲームブックを作成したスタッフさんはSCRAPさんと言う謎解きゲームブックと言うジャンルを確立した企画集団さんと関わりの深いのメンバーですが、このように謎解きゲームブックも常に変化を取り入れ、進化させていく行動力が素晴らしいと思います。 

新しいことには賛否両論だったりしますが、ずっと同じままではやがて飽きられてしまいます。

批判を恐れず挑戦し続けているSCRAPさんやそのスタッフさん達には頭がさがる思いです。

ゲームブックの新ジャンルを開拓してもらい、今でもゲームブックは健在だという事を世に知らしめてくれたのではないでしょうか。

まとめ 

さて、筆者は特設サイトのヒントが表示されるようになったら再度このゲームブックに挑戦したいと思います。

以上の通り万が一自力で謎が解けなくてもヒントが公開予定ですし、青鬼ファン・ゲームブックファンはもちろん、ゲーム好き・ホラー好きの方にはお勧めです。 

※この記事は2015年10月に認めたものを修正してアップロードしました。

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