こんにちは。
あるいはこんばんは。
ゲームブック総合サイトの管理者です。
先日、Kindleでゲームブックをリリースしました。
Kindle Unlimited対応、プライム会員の方は無料で読めますのでぜひポチして下さい。
さて今回のテーマはゲームブックと言うフォーマットも広義と狭義があるという話です。
広義のゲームブック
これは往年のゲームブック正統派、熱心に活動を繰り広げているFT書房さんの定義お借りしましょう。
ズバリ分岐小説です。
読者である主人公が目の当たりにしている場面=パラグラフ或いはセクションで主人公の取り得る行動として選択肢が提示されています。
その選択により、場面が良いもの、或いは悪いものへと変貌していきハッピーエンドへ繋がるか、バッドエンドを迎えるかの分かれ目になっています。
狭義のゲームブック
では狭義のゲームブックに行きましょう。
これは恐らくゲームブックを良く知っている方や馴染みのある方でもあまり意識してないかなと思います。
それはTRPGの販促媒体、或いは書籍で1人でファンタジーのロールプレイングゲームが出来るコンテンツ、と言うもの。
火吹山の魔法使いもスティーブジャクソン氏、イアンリビングストーン氏の両名によって、TRPGの面白さを世に伝えたい、1人で気楽に楽しめるように出来たらいいだろうとの思いから世にリリースされたものです。
歴史というのは重要なもので、ノベルゲームではなぜホラーやギャルゲー(エロゲー)が多いのかと言う点でも明白。
世界初のノベルゲームが弟切草と言うホラゲであったこと。
別のメーカーがエロゲ版弟切草を作ろうと「雫」と言う作品を黎明期にリリースしたからですね。
なろうが「無職転生」と設定が似通った作品ばかり目につくのと似たような現象です。
なのでゲームブックと言えばTRPG要素であるサイコロや鉛筆、冒険記録用紙が必要と言う作品が多いのもその影響だと思います。
選択肢を選び続ける小説は、狭義のゲームブックの他に「君ならどうする」シリーズや「にゃんたんのゲームブック」(以下にゃんたん)シリーズ、あとはベーマガの企画にあった「ペーパーアドベンチャー」(以下ペーアド)が挙げられます。
「君ならどうする?」は児童用の分岐小説で、TRPG要素は含みません。サイコロや筆記道具が要らないのか普通です。(多分。筆者は未読なのでネットの情報のみで判断してます。違ったら御免なさい)
にゃんたんはゲームブックという名称がついていますがTRPG要素はなく、代わりになぞなぞや迷路、クイズなどが代わりに盛り込まれています。
筆者が傾倒していたのはペーアドです。
紙面が制約されていたので心理描写や情景描写が必要最低限で、一般にはTRPG要素も無いことが殆ど。
筆者も執筆したことがあり、体力やら金銭などのパラメータが増える、減るなどの描写をしますが、実質雰囲気だけで読者は管理しなくてもゲーム進行に全く影響しないと言う作り方をしていましたねぇ。
シンプルで、言わば狭義のゲームブックが純文学ならペーアドはラノベやケータイ小説のような位置付けの様に思って頂いて差し支え無いかなと思います。
サイコロ・筆記用具
ゲームブックは大別してサイコロ・筆記用具が必要と言うものと、不要のものと2種類あります。
その差は前述の通りTRPGか否かということが大きいと思います。
筆者はTRPGを一度もやったことがありません。
そのためゲームブックにサイコロ・筆記用具は必要条件ではないと言う立場です。
でも火吹山を嗜んだりしておりますので、勿論作品に内包していても良いと思います。
ゲームブックなんですから、AであってもBであってもいいじゃないですか。
たまたま筆者はTRPGに慣れ親しむ機会がなかっただけって話です。
ここ近年5,6年ではSCRAPさんの脱出ゲームブックがお流行りでした。
これも分岐小説に脱出ゲーム要素を加味したものです。
分岐小説はTRPGやクイズなぞなぞ迷路、謎解き脱出などの要素を容易に盛り込むことが可能で、イベントを一人で楽しむのに適した媒体とも言えるでしょう。
まとめ
そんな感じでゲームブックが話題に乗るときは、それが広義か狭義かを改めて区別しておくとより深くゲームブックの事を上手く伝えられるのかな、と思います。
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