こんにちは。
あるいはこんばんは。
ゲームブック総合サイトの管理者です。
なぜその様なサイトを管理しているのか。
その辺のところをつらつらと認(した)ためてみたいと思います。
選択肢という価値
語彙力がなくて頭の中にある思考を言語化、文章化するのが困難でありますが、筆者が世に広めたいのは選択肢の素晴らしさ。
簡単に言えば今できることは何かを考え出す能力。
例えばですよ。
2014年に韓国で起きた痛ましい旅客船沈没事故。
修学旅行生が大勢いるなか、沈み始めた館内では「動かないで、あと10分で救助隊が来る」とアナウンスが続いたそうです。
ところが結局救助隊が来るのは遅れ、一刻も早く逃げたほうが助かったのではないかとも言われています。
責任者の船長は自分の身分を「ただの船員」と偽って我先にと逃亡。
結果犠牲者は300人以上にものぼっています。
生徒たちの間では「早く逃げたほうがいいんじゃないか」と判断するものも居たそうです。
確かに逃げても生存がどうであったか今となってはわかりませんが、行動していたほうが良かったのではないか。
正にそのことこそ、筆者の言うところの「選択肢」
自分のアタマで考えて行動することです。
あらゆる人生の場面でそのことは大変重要と考えており、如何に充実した、場面によっては生死をも左右するのが選択肢を創ることにほかなりません。
生活に溶け込む選択肢
一方で、世の中は選択肢で溢れています。
自分はいま選択肢を選んでいるということをわざわざ意識しなくてもいいほどです。
- 目覚めて
- 起きたらトイレに行くか洗顔するか
- 体調が悪ければ会社や学校を休むか否か
- 交通機関をつかうか、どういう経路で行くか
- 自動車を使うか一つ駅前で降りて健康のため歩くか
- 何気なくテレビを見るときもどのチャンネルを観るのか
- 昼食は? 弁当か食堂かコンビニかダイエットで食べないか
あまりにも身近すぎて、暮らしの中に選択肢は溶け込んでいるので実感することがない。
敢えて、選択肢を創る、ということが重要だなということに気づき、さらには惰性の中で人生を劇的に変えることができるのも選択肢だなと思い立つように成りました。
創ることが大事
豊かな人生を送るために選択肢を創ることが大事。
それはわかったと。
じゃあどうしたら人はその様な思考形式に近づいて行けるだろうか?
一つの仮説として、選択肢を選び続ける物語というのはどうだろう?
とりわけその様な作品の素晴らしいところは、情報不足や経験不足でバッドエンドを繰り返しても、試行錯誤を積み上げることでより良い選択肢を選び、ついにはハッピーエンドを迎えることが出来る。
その様な体験を擬似的に得ることが出来るのでは?
選択肢を含む物語は幸いにも結構あります。
まず候補に上がるのはゲームブックだろうし、CYOA、ペーパーアドベンチャーと言うのもありました。
PCによるアドベンチャーゲームもあるし、日本が生みの親、サウンドノベル・ビジュアルノベル・ノベルゲームと言う手もあるではないですか。
最近では猫も杓子もYouTubeで盛り上がる機運もあり、動画に選択肢を含めることも容易になりました。
あらゆるプラットフォームは存在はしているのです。
ゲームブックという単語
日本ではあらゆるキーワードの中で、選択肢を含む物語の検索上位に来るのはゲームブックです。
それでゲームブック投稿サイト、GameBook.xyzを2015年にリリースしたのですけど、筆者自身も研究を重ねるうちにいろいろなことを学びました。
ゲームブックは選択肢を含む物語の他に、ゲーム攻略本を混同して使われたり。
ブックという表現からフェイスブックの意味合いに引きずられたり。
必ずしも純粋な分岐小説としてのゲームブックとして扱われているわけではないと。
更に言うと、筆者はかつてゲームブックの定義を選択肢を含む物語としたこともありましたけども。
そもそも言葉というものはあらゆる概念の中でかなり民主的なものです。
例えば紙幣はただの紙ペラなのに、その額面の価値があると認識されますよね、ジンバブエドルみたいなものを除けば。
ドル紙幣がすでに金本位制ではなくなっているのにも関わらず、100ドル紙幣なら100ドル。
万券なら1万円の価値があると世界中の人が思っています。
皆がそう思っているので、そうなっているのです。
それと同じで、ゲームブックといえばサイコロを転がすもんだと。
戦士や魔法使いを操って、ファンタジーの世界でバトルをするものだよと。
アドベンチャーシートやダンジョンマップに現ステータスを書き込みながら読み進めるのが楽しいよと。
歴史というものは重要で、1980年代にリリースされた火吹山の魔法使いの影響が色濃く残っているものなのですよね。
で、多くの人がそう思っている。
いい悪いではなく、そう言う性質のもの。
一個人が言葉を定義するという方が間違いだよなと、試行錯誤の後にたどり着きました。
筆者が選択肢を含む物語で初めてお金を稼いだのは、BASICマガジン(愛称:ベーマガ)で掲載されていた「ペーパーアドベンチャー」だなと。
CYOAが児童用であることを除けば、ほぼCYOAと同じものです。
作成コスト
筆者としては必ずしもゲームブックではなくとも、選択肢を含む物語を広めることに貢献できればいいなというのが本心です。
ただ上記に述べてきたように、ゲームブックが分岐小説として優れた媒体の一つであるというのは疑いようもない事実。
そのためゲームブックの再興を理念に掲げるFT書房さんをリスペクトし、寄稿もさせて頂きましたし、少々のお手伝いをさせて頂こうかとも考えています。
また、微力ながら幻想迷宮書店さんにも協力をさせていただいております。
新作が来年元旦に出ますね。
ぜひ皆様Kindle Unlimitedで無料になると思われますので入手してください。
その上で、作成コストが一番安い選択肢を含む物語は、サイコロも不要、バトルシステムも不要、あらゆるジャンルを網羅できるペーパーアドベンチャーを電子媒体で投稿できるサイトがいいんじゃないかと今に至って休みながらも活動しております。
ノベルゲーム・ビジュアルノベル・サウンドノベルはほぼ同義語なので、ノベルゲームという表現で以下文を続けさせて頂きます。
(サウンドノベルが初めて制作されたノベルゲームで、スパイク・チュンソフトの登録商標なので使われないことが多い、ビジュアルノベルはアクアプラスのブランドリーフで、サウンドノベルでR18ゲームを制作したさいにその名称が使われ、R18以外の名称としてノベルゲームという名称が使われるようになった経緯がある。ただ最近はビジュアルノベルでもR18ではない場合も多く、海外ではVisual Novelが一般的な名称)
ノベルゲームは素晴らしい作品も多くありますが、制作コストが非常に高い媒体です。
- 背景
- キャラクターの立ち絵
- BGM
- 効果音
- 演出
- 会話・地の文などのテキスト
上記すべてをバランス良く構成するのためには非常に多くの労力が必要となります。
コスパの高い選択肢を含む物語は、と考えて、CYOAやペーパーアドベンチャーの類がいいかなと思います。
今目指しているところ
ゲームブック新作・旧作再出版に関してはFT書房さんや幻想迷宮書店さんの両雄が牽引してくれています。
ノベルゲーム全般はシキモクMKさんが率いるノベルゲームコレクションが圧倒的。
筆者などがいちいちお手伝いするのも憚るほどのご活躍をされています。
むしろ筆者がゲームブックでやりたいことの殆どをノベルゲームでなさっているという感じです。
なので筆者のやりたいこと……。
その一つはゲームブックのマーケットを創りたいと言うこと。
現実問題としてKindleなど電子書籍は必ずしもゲームブックの表現方法として適しているとは思いませんが、それなり充分でもあります。
とりわけ幻想迷宮書店さんの作品、パラグラフ単位でページが区切られているんですよね。
またパラグラフ末端には▲記号で、次ページまでパラグラフが跨っているかどうか分かりやすい。
パラグラフジャンプも、巻末に各パラグラフへの直リンクも設置してあります。
この辺は編集者として有能な酒井さんの賜物だろうなと推測しています。
CYOAなら充分な仕様。
これがバトルシステムやアドベンチャーシートを書き込むとなるとちょいと煩わしい、と言うのは、残念ながら否めませんね。
そのへんを加味した上で、Kindleはマーケットとしては非常に良い側面を持っています。
KindleUnlimitedの扱いになることも多いので、販売しやすい。
つまりKindleでリリースしやすい環境であったり、Kindleゲームブックの情報発信であったり、ここを見ればKindleのゲームブックを選びやすいということであったり、このサイトに登録すればKindleゲームブックの周知、プロモーション出来る。
さらにに言えば、ゲームブック投稿でKindleと互換性を持たせたいなと。
試験的に作品を作り投稿し、改善点や要望を読者から集められるサイトが出来ないかなと考えています。
もう一つはゲームブック作家に、作品リリース以外で収益を得られる方法はないかなと。
コーヒー飲料のジョージアで、画像入りのCYOAを利用したプロモーションが行われたことがありました。
つまり少ないかもですがCYOAを利用したプロモーション需要が企業などにあるのではないか。
または企業が欲するアンケートやFAQシステムをCYOAの仕組みを使って提供できないか。
簡単に言うと、CYOAに特化したココナラ、ランサーズ、クラウドワークスみたいなサービスが作れないかなと。
その辺のところを考えています。
まとめ
そんな感じで、ゲームブック投稿のみならず、様々なサービス展開を考えています。
他面白いアイデアなどありましたら、コメント頂けると幸いです。
宜しくお願いします。
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