こんにちは。
あるいはこんばんは。
ゲームブック総合サイトの管理者です。
前回書いたエントリが好評でしたので、引き続いてレインジャーズフィールド2のレビューを書こうと思っていましたが、海外発ゲームブックで緊急ニュースを入手したので優先してこれを書いております。
2015年にiOS版でリリースされ、瞬く間に世界中で人気となり、アップルウォッチで唯一プレイする価値のあるゲームと称されたデジタルゲームブック、Linelineの新作がこの数ヶ月の間にリリースされる予定です。
Lifelineとは
海外ではゲームブックのことをインタラクティブフィクションと称されることも多く、それには紙媒体もデジタルも格段区別はされていません。
日本ではゲームブックと表現するほうが塩梅がいいのかデジタルゲームブックと称してディベロッパーからリリースされていました。
実際にプレイすると常に二択で読み進めていくので、ゲームブックと呼ぶのに相応しいゲームになっています。
いろいろシリーズがありますが、恐らく人気シリーズの宇宙飛行士訓練生のタイラーが主人公の物語になるのではないかと筆者は予想しています。
プレイヤーはあたかもチャットアプリで会話するかのように、トラブルに巻き込まれた主人公と連絡を取り合って、ハッピーエンドまで誘導してあげると言うアドベンチャーゲーム。
当然死亡などのバッドエンドや、いいんだか悪いんだか分からないマルチエンディングとなっています。
詳しくは過去エントリも御覧ください。
主人公との会話
ゲームのUXとしては前述しましたとおりあたかも登場人物とチャットアプリで会話をしているかのような感覚に浸れるところです。
これが凄くリアルで、例えば主人公タイラーが分かれ道があってどちらがいいかと訊ねてくるような場面があります。
プレイヤーが二択のうちどちらかで答えると、タイラーが「その道を歩くのにしばらく時間がかかるから、一息ついたらまた連絡するね」と言い残してしばらく音信不通になるのです。
つまりプレイヤーは待たされるわけ。
で、リアルに時間が経過して忘れたころにLINEやTwitterの様に通知が届くんですよ、タイラーから。
そしてまた会話を再開するという流れを幾度となく繰り返します。
このような演出が本当にタイラーという架空の人物がリアルに存在しているかのような錯覚を覚えるのですね。
これが非常に重要なようでして。
実は筆者もこのようにチャットアプリで会話しているかのようなゲームブックのツールを作ってみて、数名にゲームを作ってもらったり、自分でも作成をしてみました。
そのツールには上記の演出を盛り込まず、すぐに登場人物から返答が来る仕様にしていたのですが、それだとやっぱりつまんないんですよね。
コンテンツそのものが面白くなかった可能性も高いのですが、それ以上に常に登場人物との会話だけで場面を進めるので情景描写などが殆ど出来ないのですよ。
小説などの醍醐味である地の文を無くしてしまったコンテンツなので、やっぱり音信不通の演出って大事なんだなあと痛感しました。
何が起こった?
人気だったLifelineシリーズは、WhiteOut2という作品が近日リリース、とPR動画があったのにも関わらず、いつのまにかリリースされない状態になっていました。
ディベロッパーは3Minutes Gamesと言う、Appleのディベロッパー紹介ページでも取り上げられたスタートアップです。
乗りに乗っていたというのに、突然大手ゲームメーカーのBigFishGamesに吸収され、「もうスマホアプリはリリースしない」とアナウンスをしていました。
変わりにと言ってはなんですが、7つあった作品をSteamでもリリースが決まり、WindowsやMacでも楽しめるようにはなりました。
しかしWhiteOut2が頓挫し、今後は新たな作品がリリースされないと言う状況にファンはがっくりと肩を落としました。
筆者もその一人でした。
宇宙飛行士のタイラーはその後無事だったのか?
魔法少女アリカも目的は達成できたのか?
その他の登場人物たちの運命は?
Twitterアカウント
Lifelineの公式Tweetアカウントはずっと更新されずにいたのに、今年の5月2日になってTweetされていることに先程気づきました。
そこで慌てて情報を収集し、このエントリを認めております。
自己紹介文を引用しますと英語原文は下記の通り。
Lifeline games are real-time “texting adventures” played on your iPhone, Apple Watch, or Android device. We are back, and making more Lifelines as we speak.
https://twitter.com/lifelinegame
私達は戻ってきます、そしてこうしている間にもたくさんのLifelineを作っています。
ほうほう。
すごいですね。
どうやら資金繰りなどで困っていたところをBigFishGamesに助けてもらって、ようやく新作リリースの目処がたったと言うところでしょうか。
公式サイト
URLが以前のとは異なっていて、ドメインが.gamesになっています。
Lifelineシリーズの作品の概要が載っています。
iOSとAndroidの各アプリのリンクがあり、既存作品であればここから購入できます。
また3Minutes Gamesのスタッフ紹介が3名分顔写真付きで記述されています。
重要人物がDave Justusで、彼こそがLifelineのストーリー作者なのです。
筆者の質問リプにも返信してくれる気さくな人柄で、独特な言い回しを得意としていました。
You can’t read it with dry faceと言うような、一見なんのこっちゃと思える文章。
乾いた顔でそれを読むことができない、意訳して涙なしには読めないよ、と言う意味なのでしょうね。
数年待ったけど、エヴァンゲリオンの完結編を思えばあっという間です。
さて、鬼滅のアニメ2期とLifeline新作リリースはどっちが先でしょうかね~。
動画
公式Twitterからたどり着いたのがこの動画。
どこの誰だか分かりませんし、果たして3Minutes Gamesの関係者かどうかもわからないので困惑です。
ここで
- 「あなたの感想ですよね」とか
- 「あなたが3Minutes Gamesの関係者って言うデータあるんですか」とか
- 「なんだろう、嘘つくのやめてもらっていいですか」
って言うひろゆきワードは飲み込んでおきましょう。
数ヶ月以内にLifelineの新作出すよ!
物凄く楽しみだ!
と訴えているのでヨシ! としましょう。
さらには質問をコメント欄に書き込んでおけば関係者に伝えておくよってことなので、筆者も「日本語に対応しますか?」って言うことだけは質問しておきました。
回答が楽しみだ、と思ったら1週間前に締め切って質問をリスト化してDaveや3Minutes Gamesに送ったわ、って記述がありますね。
うーむ。
残念でした。
でもそのリストの質問に答える動画の発表であったり、何らかの告知がなされるかと思うので、楽しみにしていましょう。
まとめ
そんな感じでゲームブックって何度も衰退をしつつも復活するもんだなあと感心しています。
正式にLifelineの新作がリリースされたらプレイしてみたいと思います。
皆様も是非、楽しんでみてください。
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