こんにちは。
ゲームブック投稿サイトの管理者です。
『七つの大罪ゲームブック迷いの森の冒険』をプレイしたときの様子を書いてみました。
一応グッドエンドには辿り着いたのでレビューを書かせて頂きます。
多分Amazonとかでは画像がないと思うので、裏も載っけて置きます。
筆者は書籍を読むときはカバーや帯があると常に外します。読み進めるときに邪魔ですから。ゲームブックであれば尚更ですよね。
カバーを外すと何気ないヒントが載っていたりするのですが、今回特にそれはありませんでした。😅
ゲームシステムはシンプルです。
冒険の途中アイテムを入手したり、謎解きがありますがバトルシステムはありません。サイコロを転がす必要がないのは楽ですね。
冒険記録紙──いわゆるアドベンチャーシートは付属でページが割かれてますが、メモでもいいでしょう。文中には「記憶でもいい」とルールが記されています。煩雑ではない所がいいですね。
筆者は勿論ここに書き込むようなことはしません。今はPC版のGMailを利用することが多いですね。自動保存機能とクラウドのためスマホでも読み込めるため超便利だからです。
物語を読み進めて比較的すぐにマップにたどり着きます。
最近流行りの傾向です。これは過去記事にも書きましたが
脱出ゲームブックでも採用されているシステムです。
マップで行きたい場所に番号が示されており、その番号へ行けば目的地にいとも簡単にたどり着きます。ダンジョンを散策する必要も、マッピングをする必要もないのです。
マッピング自体も楽しいと言う方もいると思いますが、筆者が考えるに予め番号付きのマップを用意してもらったほうが手軽でいいと思います。
週刊少年マガジンで連載している漫画が元になっているだけあって、内容的には小学生高学年から高校向きと言えます。でも、大の大人が読んでも物凄く楽しい作品となっています。
14へ行けは健在。そしてコンティニューもやりやすい仕様となっています。
作中まるでソーサリーシリーズの『王たちの冠』を彷彿させるトラップがあります。それを二回り位上回っているくらい凝っている作りだと思います。スゴク良く出来ているんじゃないかな、と思います。
筆者が少し気になったのは冗長的な(選択の余地のない)パラグラフがあること。それが何回も続くことがあるんですよね。
物語に膨らみを持たせるための演出なのか、ページ割りで切れがいいので敢えてそうしているのか不明ですが、これを好まない読者もいることでしょう。
また願わくば電子書籍版を出して欲しいなと思います。スマホで片手でスイスイ読み進めることも可能になるでしょう。欲しいと思った時にすぐに入手できるし。電子書籍で出版しない理由がわからないです。
謎解きそのものの難易度は簡単な方。でもトラップが巧妙で見事騙されました。作品の構成もかなり手が混んおり、真のエンディングに辿り着くのは大変だと思います。
筆者もグッドエンディングにはたどりきましたが、袋とじとなっている『真なる結末』には到達しておりませんし、未だその手がかりですら分からないままです。
登場人物も敵味方脇役含め、魅力的で個性豊かな尖った人達ばかりです。ストーリーも面白く、文章も軽快で読むだけでも十分楽しめることでしょう。
ゲームブックの要である、小説的な没頭感とゲームバランスの両立が高いレベルで仕上がっていると言えます。
筆者は漫画版やアニメ版の『七つの大罪』を見たことがありません。
七つの大罪の世界観を全く知らずにプレイしたわけですが、偏見なくゲームブックとして完成度の高い作品です。非情に楽しめましたし、真のエンディング目指してまたプレイしようと思っています。
このような素晴らしい作品を出版してくださった、作者である藤浪智之さん、原作の鈴木央さん、講談社さん、その他この作品制作に携わったすべての人に感謝をお伝えしたいと思います。
ゲームブックはオワコンと言われることが多いのですが、この作品にめぐりあえて筆者は本当にホッとしています。
ゲームブックは生きている
それを実感したからです。
実際ゲームブックは何度も14へ来てしまったのでしょう。
でもまた一からやり直せる。
それがゲームブックだったはずです。
何度ゲームオーバーになっても、寧ろやりこめばやり込むほど全容が明らかになっていき、のめり込み、夢中になれるジャンルであったはずです。
このような素晴らしい作品を見習い、この作品に負けないような作品が輩出されることを願って、ゲームブック投稿サイトを運営していきたいと思います。
たとえ、14へ行くことがあっても、です。
長文失礼しました。
ひとこと言いたいのは『七つの大罪ゲームブックは買いだ!』と言うことです。
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