最近のゲームブックは謎解き系が多いのですが、その契機となった作品を紹介しましょう。
こちらのゲームブックの特徴は
「実際に読者が謎を解きながら選択肢を選んで物語を進めるアドベンチャーゲーム要素を含んだ小説」
と言うことです。
「人狼」と言う堀江貴文も今夢中になっているイベントゲームを取り扱っている上、既存のゲームブックにパズルや謎解きを盛り込んでおり、大人気の商品となっております。
Amazonのレビューも大絶賛です。
では、早速作品を見て行きましょう……。
付録が盛りだくさん!
Kindle版はなし。書籍版のみの媒体となっとりますが
付録が沢山ついています。
↑物語は日付が重要な要素となっており、読者は探偵として人狼村に乗り込みます。
その捜査シート5日分です。
指示があり次第開いて読みます。
↑捜査シートはこんな感じ。
途中ゲームオーバーになって最初からやり直す場合も踏まえ、コピーやパソコンのエクセルなどを利用すると良いでしょう。
↑捜査シートを裏返すとその日の新聞となっています。
貴重な情報が盛り込まれており、謎解きに重要な手がかりとなります。
↑はい、字が小さくて見えないですが物語の舞台となる人狼村「ウクメル村」のマップです。
建物や施設や場所に番号が割り当てられており、読者はその番号のページを読めばその場所に行って捜査ができるような仕組みになっています。
この工夫は今までのゲームブックにはなかった発想で私は大変に感服しました。
↑マップを裏返すと容疑者リスト。
この16人の中から一人、人狼を推理して見つけ出すのがこのゲームのゴールです。
↑巻末に袋とじで「昔の新聞」が!
指示があるまで読むことは許されませんがこの情報が物語の謎を解く鍵になることは間違いないでしょう。
このように付録がたくさんついており、読者はメモをしたり推理をしたり、新聞や聞き込み調査をする上でかなり煩雑な作業を伴うのですがこれがまたおもしろい!
何か推理小説を自分の考えで読み進めていき、手がかりを集めて謎が少しずつ解けていく展開が今までにない爽快感があります。
ゾクゾクしますよ。
やってみた感想
世界観が素晴らしい
考古学者からの手紙での依頼を受け、「名探偵」である読者は人狼村に乗り込み、捜査にあたります。文章も小説の様に情景描写がなされていますがしつこくなくサクサク読み進められます。
パズルが難解
パズル制作に8名の方が関わっているようでとても練りに練られた謎解きが幾重にも待ち受けています。
これがなかなか大変ですが、乗り越えられた時の喜びはひとしおでしょう。
Amazonのレビューを見ても「解くのに2年かかった」と言う方もおり、じっくりと取り組むのが良さそうです。
ゲームブックシステムが斬新
マップが与えられており、その番号へ赴く事ができ、
さらには矢印マークで直前の番号(パラグラフ)まで戻るのが用意となっています。
既存のゲームブックは選択肢をひたすら選んで元に戻るということが稀なので(一部ダンジョンを放浪する場合などを除く)推理小説・捜査を容易にしています。
まさにエポックメイキングな作品でゲームブックのイノベーションと言えるでしょう。
で、クリアできたの?
スミマセン。筆者は2日目に行くことすら出来ていません。
でも、のんびりと気が向いた時にプレイを楽しもうと思っています。
クリアできなくて悩んでいても、別の日に「あ! もしかして!」と気づくことがあることでしょう。
そうやって地道にクリアするのがこの難しいゲームブックを楽しむ醍醐味であると思います。
↑見事5日目まで物語を進め、「コイツが人狼だァ!」と推理が出来た時には上記サイトへアクセスして捜査シートに記入した数字を指示通りに入力し、推理があっていればゲームクリアでエンディングを見ることができるそうです。
みなさんもプレイしてみてくださいね。
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