こんにちは。
選択肢を含む物語の可能性を広めたいと考えている者です。
今回は最近閉鎖したWebサービスについて触れたいと思います。
そのサイトの特徴は下記の通り。
- 電子媒体で提供されるゲームブックを「eゲームブック」と定義
- 無料・有料ツールにて作品を作成
- ユーザー同士で作品を投稿したり売買できる
これが反響が皆無でして…。
1年ほど試しにやってみましたがダメでしたので自分の反省と今後の傾向と対策を練るためにこのエントリをしたためております…。
まあ、単なる自己満足的忘備録ですね。
ゲームブックの意義
筆者は「選択肢を含む物語」の有用性を実感しています。
俯瞰的に世界観や物語の深さを味わったり、窮地に陥ったときに別の方法はないかと模索する思考回路を醸造したり、試行錯誤でより良い結果を求めたり。
新たなコンテンツとしても教育的効果としても「選択肢を含む物語」の芸術性や楽しさ、エンタメ性の高さと言ったものを世の中に広めたいと考えています。
ただ、そもそもゲームブックってやはり時代にそぐわないのかなあとも最近思ってきました。
どうしても流れというものはあって、ゲームブックと言うと下記の呪縛から逃れられないのです。
- 80年代に流行ったもの
- 紙媒体でページをめくるもの
- 主人公はあなた
- ファンタジーの世界観
- RPGでのバトルシステム付随
- 紙と鉛筆とサイコロ必須
- ステータスやバトルの経緯を冒険記録シートにもれなく記載
- バトルのズルや指セーブをしても良い
- 懐かしい…
筆者は上記どれを否定はしませんが、逆にどれにも当てはまらないものでもゲームブックと称して良いという立場です。
無論上記条件に当てはまらない売れたゲームブックも存在するのですが、大多数の世論は上記に挙げたものに帰着するのですよね。
それだとゲームブックは発展しない。
素晴らしいものなのにもったいない、と考えました。
再定義したい
端的に言うと、「ゲームブックの再定義」をしたかったのです。
紙をペラペラめくってサイコロ転がして読者が自分で条件判断してシートにメモして読みすすめる…。
楽しむ前に煩わしさが邪魔をするよね、と。
だから令和の時代にあったフォーマットで広めたいな。
それがTwineに代表されるツールで提供されるeゲームブックだと。
でもその「ゲームブックの再定義」は叶わなかったというのが実感です。
ゲームブックの紙媒体からコンピュータのノベルゲームに昇華を遂げたと言う意見もありますね。
それも否定しません。
でもあの電子紙芝居的なUIも現代のスマホ中心の媒体にはマッチしきれていないなというのが筆者の実感なんですよね。
ノベルゲームはどうしても音楽や演出必須なので、ユーザーの好みで物語のスピード調整ができないと言う弱点を抱えています。
場合により何度も同じ場面に出くわしたりしますが、それをスキップする、短時間でやり過ごすというUIになっていない。
もとより、会話の演出なのか、文字が一つずつタイプして表示されるあのゆっくりしたメッセージ表記。
LINEとかでそういう演出は皆無なので、現代社会のユーザーはそんなUI求めてないんじゃないかなと思っています。
Twineいいのに
選択肢を含む物語、インタラクティブフィクションを制作するためのツールは世界で140個以上リリースされています。
とりわけTwineと言うツールは、パラグラフ遷移が見える化されていて、とても扱いやすいツールだと認識しています。
クリックひとつで場面が切り替わるので、スマホ片手に読みすすめる場合、UIとしてはいい感じだと思います。
それでもTwineが日本であまり人気がないのは、実のところ日本語に対応していないからかなあと思うようになりました。
中学・高校と最低6年は日本人なら勉強している方が多いと思います。
でもいざ英語が出てくると離れてしまう。
Google翻訳やらポケトークがあるのに。
それでとりあえずeゲームブックの売買サイトを閉じて、Twineの日本語化をお手伝いしてみようかと。
Github
Twineはオープンソースです。
Githubにソースコードが載っております。
筆者もプログラマーではないので、今ひとつどう扱っていいのかわかりませんでした。
でもまあ、適当にやってるとどうやら英語以外の言語翻訳者の協力を仰いでいるのでそのとおりにやってみました。
- とあるファイルに日本語翻訳文章を追記
- 日本の国旗のSVGファイルを用意
- 所定のフォルダにアップロードする
ところが3のアップロードができないので、その場合別の所定フォルダに保存しておけばいいとも記載があり、そのとおりにして、更に作者のTwitterにお知らせもしておきました。
さてこれで本当にTwineに日本語が反映されるようになるのでしょうか。
今後に期待
Twineが日本語対応になれば使ってみるというユーザーも出てくるんじゃないかなと。
そうなれば一度閉めた売買サイトも形を変えて再リリースしようかなと考えています。
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