脱出ゲームブック「人狼村からの脱出…」をプレイしてみた。

最近のゲームブックは謎解き系が多いのですが、その契機となった作品を紹介しましょう。

  こちらのゲームブックの特徴は

「実際に読者が謎を解きながら選択肢を選んで物語を進めるアドベンチャーゲーム要素を含んだ小説」

と言うことです。

「人狼」と言う堀江貴文も今夢中になっているイベントゲームを取り扱っている上、既存のゲームブックにパズルや謎解きを盛り込んでおり、大人気の商品となっております。

Amazonのレビューも大絶賛です。

では、早速作品を見て行きましょう……。

付録が盛りだくさん!

 Kindle版はなし。書籍版のみの媒体となっとりますが

付録が沢山ついています。

↑物語は日付が重要な要素となっており、読者は探偵として人狼村に乗り込みます。

その捜査シート5日分です。

指示があり次第開いて読みます。

↑捜査シートはこんな感じ。

途中ゲームオーバーになって最初からやり直す場合も踏まえ、コピーやパソコンのエクセルなどを利用すると良いでしょう。

↑捜査シートを裏返すとその日の新聞となっています。

貴重な情報が盛り込まれており、謎解きに重要な手がかりとなります。

↑はい、字が小さくて見えないですが物語の舞台となる人狼村「ウクメル村」のマップです。

建物や施設や場所に番号が割り当てられており、読者はその番号のページを読めばその場所に行って捜査ができるような仕組みになっています。

この工夫は今までのゲームブックにはなかった発想で私は大変に感服しました。

↑マップを裏返すと容疑者リスト。

この16人の中から一人、人狼を推理して見つけ出すのがこのゲームのゴールです。

↑巻末に袋とじで「昔の新聞」が!

指示があるまで読むことは許されませんがこの情報が物語の謎を解く鍵になることは間違いないでしょう。

このように付録がたくさんついており、読者はメモをしたり推理をしたり、新聞や聞き込み調査をする上でかなり煩雑な作業を伴うのですがこれがまたおもしろい!

何か推理小説を自分の考えで読み進めていき、手がかりを集めて謎が少しずつ解けていく展開が今までにない爽快感があります。

ゾクゾクしますよ。

やってみた感想

世界観が素晴らしい

考古学者からの手紙での依頼を受け、「名探偵」である読者は人狼村に乗り込み、捜査にあたります。文章も小説の様に情景描写がなされていますがしつこくなくサクサク読み進められます。

パズルが難解

パズル制作に8名の方が関わっているようでとても練りに練られた謎解きが幾重にも待ち受けています。
これがなかなか大変ですが、乗り越えられた時の喜びはひとしおでしょう。
Amazonのレビューを見ても「解くのに2年かかった」と言う方もおり、じっくりと取り組むのが良さそうです。

ゲームブックシステムが斬新

マップが与えられており、その番号へ赴く事ができ、

さらには矢印マークで直前の番号(パラグラフ)まで戻るのが用意となっています。

既存のゲームブックは選択肢をひたすら選んで元に戻るということが稀なので(一部ダンジョンを放浪する場合などを除く)推理小説・捜査を容易にしています。

まさにエポックメイキングな作品でゲームブックのイノベーションと言えるでしょう。

で、クリアできたの?

スミマセン。筆者は2日目に行くことすら出来ていません。

でも、のんびりと気が向いた時にプレイを楽しもうと思っています。

クリアできなくて悩んでいても、別の日に「あ! もしかして!」と気づくことがあることでしょう。

そうやって地道にクリアするのがこの難しいゲームブックを楽しむ醍醐味であると思います。

www.rittor-music.co.jp

↑見事5日目まで物語を進め、「コイツが人狼だァ!」と推理が出来た時には上記サイトへアクセスして捜査シートに記入した数字を指示通りに入力し、推理があっていればゲームクリアでエンディングを見ることができるそうです。

みなさんもプレイしてみてくださいね。

pixivで盛況のゲームブック「神隠しから逃げるだけ。」をプレイ。刀剣乱舞を知らないと楽しめないけど女性に大人気の快挙

こんにちは。ゲームブック投稿サイトをリニューアル中の管理者です。

その立場上、他の投稿サイトは脅威なんですけど、そんな事言っていてはゲームブックの盛り上がりに水を差すというもの。

なのであえて今回はpixivさんで大評判だったゲームブックを紹介します。

もとより実は、pixivさんの投稿システムはページ単位でリンクが張れるので、ゲームブック投稿には適したシステムなんですよ。(多少改良の余地があるとは言えますけど)

よほどKindleより向いているとさえ思います。

まー、システムがあってもゲームブックのサイトとしては多くの方に認識されないので折角の作品も埋もれてしまう傾向はあるかもしれませんね。

そもそもブログと言うものがゲームブックを展開するのに十分なシステムを持ってるんですけど、そういう使われ方をされないのと似ています。

さて、戯言はこれくらいにして、作品を紹介致します。

www.pixiv.net

↑こちらの作品です。

どのようないきさつでこの作品にたどり着いたかといえば、

↑こちらのTweetです。

ゲームブックでTwitterを検索していてたどり着きました。

凄い。

昔懐かしのゲームブック!?

この方ゲームブックをご存知なんですね!

さらにこのエントリ執筆時点で103リツイート、133いいねとなっています。

結構反響がありますね。これはやらない訳にはいかない!

のでやってみました。

刀剣乱舞って……

名前だけは知っていたのですが、女性向けオンラインゲームですよね。

なので何と言うか……独自の世界観があるというか、オッサンが一番手を出してはいけないゲームなような気がします。

何だかエ〇本を買う時以上に背徳感や抵抗感があるんですけど、これでもゲームブック評論家の端くれ、勇気を振り絞ってやってみました。

それでまた、紹介文も

 92ページあるのでかなり重いです!
愛を込めた結果です、申し訳ありません。

とか、

 続編できました、お納めください!

と言う独自の表現で参りますねえ。

早くもついていけなさそうなところがまたいいです。

頑張ってページをめくってみます。

世界観わかんねえ

なるほど。ラノベを楽しむような感覚で読み進めるのがいいですね。

バトルや謎解きはなく、CYOA(きみならどうする?)の様に選択肢を選んで読み進めるのみのシンプルなゲームになっています。

それほどゲームの難易度が高くはありません。感想コメントも一発クリアと言う方も多く散見されました。

そう言う割に筆者は5回位バッドエンドを向かえましたかねえ。数えてませんよ。

ただちょっと、ハンデを下さい。

この文章、情景描写や心理描写が卓越なんですけど、

何を言っているのか分かんないんですよ!

刀剣乱舞をやった人じゃないと読み進めちゃダメですね。

出てくる名称が人を指すのか武器を指すのかも分からない始末。

もう、ほとんど右脳だけでプレイしてましたね。

すべて運試しって感じでしたよ。

二次創作と言う点

創作では必ず論点になるのが、二次創作の問題。

クリエイターの事を考えれば著作権を順守したり、違反しないよう注意すべきです。

ただ、ものまね名人のコロッケさんが瀕死の状態の美川憲一さんを再度浮上させた例にもあるように、互いに高め合う関係にあるのもまた事実だと思います。

そして、かなり自由に二次創作を認めた結果、世界的な人気にまで成長したのが、我らが道産子初音ミクです。

ここで、問題のある二次創作と、そうでないものの差は、陳腐な表現ですが「コンテンツ愛がある」かどうかだと思います。

今回の「神隠しから逃げるだけ。」も、文章のいたるところからコンテンツ愛が溢れています。

伊達に愛を込めた結果ですとは言っていませんね。

こういう作品であれば、原作といい関係になり、互いにファンからの指示を得られるようになるのではないでしょうか。

ぜひとも訴えないようにして頂きたいものです。

女性用ゲームブック

あくまで筆者の感覚ですけどゲームブックは男性が好む場合が多いと思います。

そのなかで刀剣乱舞は女性に人気のコンテンツ。

そういった意味で、「神隠しから逃げるだけ。」は、女性が楽しめるゲームブックとして非情に価値のあるものです。

2016年1月9日には[小説]ウィークリーランキング1位になったようで、素晴らしい快挙ですね。

DMMさんに期待

感想に

 本当にゲーム化or書籍化(小説)化して欲しいくらい大好きです。

と言うコメントがありました。

刀剣乱舞は人気があり大変素晴らしいコンテンツですが、その世界観を損なうこと無く、文章と選択肢を紡いで作成した「神隠しから逃げるだけ。」をこのままで終わらせるのは大変もったいないと思います。

pixivさんは小説やゲームブックも投稿できますが、一番はやはりイラストでしょう。

なのでいっそpixivさんに投稿されている刀剣乱舞のイラストと組み合わせてまずは電子書籍のゲームブックをリリースするのはどうでしょう?

盛況であればクラウドファンディングを利用してコアなファン向けの紙媒体の豪華本を計画するのもいいと思います。

実際昔のゲームブックの書籍版豪華本を作る動きは、英語圏でKickstarterでかなり成功事例があります。

そうなれば不況が叫ばれる出版業界にも光明が見えてくると思うのですが。

ゲームブック業界としても喜ばしい限りです。

ファンも、DMMさんも、出版業界も、そしてゲームブックファンにも朗報になると思うんですけどね……。

ま、見果てぬ夢かも。

Lifelineシリーズ「Crisis Line(クライシスライン)」のレビューや感想。推理小説とSFファンタジーを同時に楽しめる没頭感ですよ。

こんにちは。

いろいろサイトを管理している者です。

3 Minute Gamesの人気デジタルゲームブックシリーズLifelineに「クライシス・ライン」という作品があります。

もうこの会社はないようですし、新たなライフ・ラインシリーズの作品は期待薄ですが、いろいろ作品があるのと、現状ではまだ楽しめるのでご紹介します。

Lifeline:クライシス・ライン

Lifeline:クライシス・ライン

  • 3 Minute Games, LLC
  • ゲーム
  • ¥360
play.google.com 

Lifeline:クライシス・ライン

Lifeline:クライシス・ライン

  • 出版社/メーカー: 3 Minute Games, LLC
  • 発売日: 2016/08/20
  • メディア: アプリ

なかなか難易度が高く、筆者はバッドエンドばかり迎えていますが、とてもおもしろいのでレビューを書いてみたいと思います。

Lifelineシリーズ

Lifelineは主人公とユーザーがSNSの様なインターフェースでやり取りをして、主人公の危機的な情報を頼りに二択で冒険を進め、主人公を生死の分かれ目から救い出すという人気シリーズです。

会話のやり取りだけでグラフィクスはないのですが、主人公が取り込み中の時は返信に時間がかかるなど、実在する人物のような演出に優れているため、のめり込むファンが世界中にいます。

↑敵はこんなやつですよ。

めっちゃ怖! 

相棒は刑事アレックス

今回の主人公は殺人課の刑事「アレックス」

あなたは困った人の相談をSNSでサポートする「ヘルプテキスト」と言うサービスに登録してアプリを活用していました。

↑このようにあなたは名前を登録できます。

以後アレックスからはその名前で呼ばれますので、変な名前は入力しないこと!

そのアプリの人工知能「ヘルプボット」がアレックスの悩みにはあなたが適切と判断して紹介します。

あなたはアレックスの抱える重たい悩みに愕然とすることでしょう。

↑アレックスが「人を殺した」事を告白します。

これは身内や友人にもなかなか言えない悩みです。

もっとも本当に彼は「人を殺した」のか?

それは物語をよく読んでみないと分からない一つのテーマです。

ネタバレですがAppStoreでスクショに同様のものが有りますのでご了承下さい。

信頼関係が大事

このLifelineでかなり重要な位置をしめるのが主人公アレックスとあなたとの信頼関係です。

アレックスからの信頼を失ってしまうと

↑ヘルプボットから注意を受けます。

今まで皮肉を言い合うのがLifelineの醍醐味だったのにね。

↑限度を越えるとアレックスから嫌われ、途中でチャットが切断されます。

思いやりスコアも低い評価となり、ゲームオーバーです。

注意して下さい。

↑そしてたまにチャットボットから適応度がチェックされます。

この場合は中。

なかなか高スコアを獲得するのは難しいですよ。

アレックスが悩み事を吐露するシーンもかなり有ります。

良い相談相手になってあげて下さい。

推理小説を読むみたい

Lifelineシリーズをよくご存じの方は敵がどういった存在かある程度予測がつくでしょう。(グリーンズ・シリーズって書いてありますもんね)

今回はアメリカテキサス州オースティンの殺人事件の犯人を探し当てるという等身大の推理小説を読むような楽しさに加えて、SF的なファンタジーが随所に盛り込まれています。

つまり

今までのLifeline+推理小説

と言う豪華な組み合わせで双方を同時に楽しめるのです。

ほんとにもう……

ジェイソン・レダーを殺ったのは誰なんでしょうね?

そのため色々な登場人物への聞き込み調査が欠かせません。

これがすごい膨大な作業になることでしょう。

その間にも敵は容赦なしに襲いかかってきます。

下手をすると即ゲームオーバーと言う展開もあり、気が抜けません。

難易度高いけどコンティニューで

物語の流れに沿わない選択肢を選ぶとアレックスに拒絶されたり、敵に襲われてアレックスが死んでしまう展開がよくあります。

ゲームオーバーになると、物語をもどしてコンティニューできます。

まず戻し方の方法はこんな感じ。

↑過去に選んだ選択肢の左横にある二重の三角を押すと

↑このようにストーリーをその時点に戻せることが判明しました。

過去の好きな場所からやりたい方はこの方法をお試し下さい。

まとめ

前述の通り、推理小説のようなLifelineなのでめちゃくちゃ楽しいゲームです。

アレックスとのやりとりや、登場人物とのやり取りにアレックスへ助言したり、アレックスに頼まれてネットで調べ物をしたり。

そして強敵との駆け引きや、誰が犯人なのかを探し当てる推理小説を自分で読み進めるという没頭感……。

チャットボットもひょうひょうとしていて面白いです。

アレックスが本当に実在の人物で、あなたも事件に巻き込まれ、まるで自分がそれを解決しようと知恵をかす勇者のように思えてくると思いますよ。

ぜひプレイしてみてください。 

『14へ行け』で有名な『グレイルクエスト・暗黒城の魔術師』(ハービー・ブレナン著)のレビューを書きます!

今回ご紹介するのはゲームブックの王道『火吹山の魔法使い』をはじめとするファイティング・ファンタジーシリーズと双璧をなす名作、ハービー・ブレナン著の『グレイルクエスト』シリーズ、その第一弾作品です。

名作って謳われてる割に筆者はその存在を2015年にゲームブック投稿サイトを立ち上げるまでは全く知らず、いろいろ情報を集めているうちに凄い名作だと言う事がわかり、ゲームオーバーの代名詞『14へ行け』と言うフレーズを知ったのもその時になってからです。(おいおい……)

 Amazonのレビューも評価が高く、気持ちを高ぶらせながら『暗黒城の魔術師』をポチして読んでみました。僭越ながらレビューを書かせて頂きます。

↑ページをめくってみるとこんな感じです。

  • 長文パラグラフが多く文章そのものが楽しく読める
  • 世界観や人物の設定、クエストがしっかりしている
  • 語り部がユーモアを交えて冒険を盛り上げてくれる
  • ゲームオーバーが必然で楽しい

はい、順をおって説明していきます。

長文パラグラフがが多く文章そのものが楽しく読める

冒頭は主人公の師匠とも呼ぶべき魔術師『マーリン』の囁きから始まります。かなり長く10ページも割いています。でも読者に語りかけるように書かれているのですんなりと物語に引き込まれます。

これが世界観やゲームのルール説明の役割を担っています。無味乾燥な説明書とは無縁で本当に楽しく読み進めることができます。この、マーリンと言う魔術師の性格・人柄がなかなか難癖がある割には実力も頼りがいもあり、とても親しみやすい存在で、アバロンの王、アーサーの全幅の信頼を得ているというのも頷けます。

ようやく冒険に旅だったと思ったら、今度はプロローグが6ページも続きます。ここで主人公の人となりやゲームのミッションが読者にグイグイ伝わってきます。

それにしても語り部はおしゃべり上手。読み進めるのが本当に楽しいです。

さあ、いよいよ最初の選択肢。これはサイコロによって決められます。(まあ、正直筆者はそれなしで有利に物語を読み進めましたが、時間が許すなら実際にやってみたほうが面白いことでしょう。)

物語序盤は実質世界観やミッションとゲームルールの説明となっており、挿絵も含めると実に35ページにも及びます。

ここまで読者を楽しませながら本来退屈な説明部分を読み進めさせる文章技術はブレナンのなせる技なのでしょう。これは執筆する方となると大変な労力や才能といったものが必要なのだと思います。

火吹山の魔法使いなどのファイティング・ファンタジーの影響を受けた作品が多数を占める中で、グレイルクエストのような語り部がユーモアに富んだ口調で語りかけてくる作品がほとんど見受けられないのは、そのためなのかも知れません。

世界観や人物の設定、クエストがしっかりしている

主人公はピップと呼ばれる、ファンタジーの世界では養父・養母に育てられた冴えない農家の若者。読者は魂だけマーリンによって、今読者のいる世界から本の世界へ魔法で召喚され、ピップの体に宿された存在です。

読者はピップと一体となり、マーリンから授かった剣「エクスカリバー・ジュニア」と数々のアイテム、魔術などを携えて冒険に旅立ちます。

目的は悪徳魔術師を倒し拐われた王女を救い出す事。ダンジョンのような暗黒城を彷徨うわけですが、行く手には様々なトラップが待ち受けています。

ゲームブックと言う特性もあり、ピップは冒険の途中で何度も死ぬんですよ。

まるでピップ”PIP”の名前は”RIP – Rest In Peace(安らかに眠れ)”の捩りなんじゃないかと思えるほどです。

そして武器である「エクスカリバー・ジュニア」が相棒とも言うべき面白い立ち位置で、実はピップと意思疎通ができるんです。

しかも武器だというのに敵によっては戦いを拒絶する描写もあったりで……ぶっ飛んだ発想です。

語り部がユーモアを交えて冒険を盛り上げてくれる

これがこの作品の一番の目玉でしょうね。語り部が面白楽しい口調で物語を進めてくれるのですが、時折悪戯をするんですよね。

いや、どんな悪戯か具体的に説明しちゃうとネタバレになりますのでちょっと抽象的に一例を言うと「どの選択肢でも同じだろ」と言うもの。

また手の込んだ演出で「選んでもらおうか?」などと言ってきますので当然読者は一生懸命考えるんですけど、選んで読み進めて「選択する意味ないやん! やられたー」とウケルこと必至です。本当に筆者は笑いましたよ。

こう言う感じのユーモアは筆者が本当に取り組んでみたいことなんですよね。ま、筆者も実際ちょっとだけ自作ゲームブックに盛り込んだりもしてますけどね。

ゲームオーバーが必然で楽しい

読者は何度もバッドエンドにたどり着きますが、かつてここまで楽しいゲームオーバーがあったでしょうか。

荒いモザイク掛けさせてもらいましたがこれがあの有名な「14へ行け」のセクション14です。

読者は何度もここに来るのが大前提なんですよ。そして死んでも読者はまた良好に冒険をやり直せるのです。

凄いのは

  • 既に戦った相手はもういないものとして扱う
  • 使ったアイテムは使用不可
  • 生命点は再度決め直す

と言うように、完全なやり直しではなく、ゲームクリアが近づく設定でコンティニューができる点です。

これは当時画期的だったことでしょうね。正直筆者はバトルや運試しを「都合の良い目が出た」想定で読み進めてしまいますが、真面目な方はこのブレナンの粋な計らいに歓喜したことでしょう。

「14へ行け」がゲームブック愛好家で「ゲームオーバー」の代名詞として使われるようになったのも頷けます。

これ以上のゲームオーバーは今後いかなるゲームでも出てこないかもしれませんね。

しまいには語り部も「○○と言うトラブルが起きた。どうなるか分かるだろう? そうだ14へ行け」と言うようになってくるし。

おまけ

付録ページもなかなか凝っています。

冒険日誌。いわゆるアドベンチャーシートです。これは普通ですけど……、

禁断の書』なんてのもあるんです。しかも「見・る・な!」って。

さらに『「見るな!」といわれれば、見たくなるのが哀れな人間の習性』とまで書いてくれているのですから、至れり尽くせりです。

ホント、笑ってしまいます。

でもこれどう活用したらいいのか最初は当惑します。

まあ、読者が自由に使っていいのではないでしょうか。筆者は冒険を終えたので見てみましたが、冒険のヒントとなる事でしょう。

なので、「どうしても解けないよ~」と悩んだ時に見ちゃえばいいんじゃないですかね?

だって、クリアした後だと、あんまり必要性が無くなってしまいますものね。

もちろん、「あ、そうなってんの?」と頷くことも一興と言えますけどね。

終わりに

以上、いかがでしたでしょうか?

まだ読んでいない方は強くおすすめします。こんな楽しいゲームブックがあったのかと驚かされることでしょう。

マップ自体もそんなに難しくはないと思います。困ったら禁断の書が有りますし。サイコロ転がす手間が煩わしければ頭のなかで都合のいい目を思い浮かべてもいいと思いますよ。

とにかく、読者が楽しめることが一番ですからね。

この作品を読了した筆者が得た教訓は「天狗にならないこと」です。

うーん深い! 大変勉強になりました。

ゲームブックはなんで廃れたのか…? そんな事ありませんよ?皆さん頑張ってます!

皆様こんにちは。

いろいろなサイトを運営している者です。

ゲームブック投稿サイトもリニューアル開発中、今しばらくお待ち下さい。

アーカイブサイトはこちら。

さて、ゲームブックと言う単語を聞くと、どうしても懐かしいとか、オワコン(オワコンという言葉自体オワコンですが)と言われる向きが多いんですよね。

しかしながら、最近は過去の名作を電子書籍版で再出版したりとか。

数は少ないですが完全な新作がリリースされたりとかしてますので、ぜひご注目下さい。

今回はそのへんのことについて書きたいと思います。

謎解き系

今日本市場で流行っているのはこの謎解き系のゲームブックです。

ここ最近は、下記の謎解きゲームブックがリリースされています。

SCRAPさんではないけれど、謎解きゲームブックは割とリリースされています。

あと、現物見てないので、どんな謎解きゲームブックなのかよく分かりませんが、ドラえもんの謎解きゲームブックもあります。

謎解きじゃないけど『アリス・イン・ワンダーランド』のゲームブックや 

カナダの子供用ゲームブックを翻訳して日本でリリースもされています。

アプリ系ゲームブック

数年前まで3Minutes GamesというディベロッパーがLifeline…シリーズと言う大人気のアプリをリリースしたのですが、諸事情で現在はこの版元から新作のリリースは難しい状況。

でもGoogle PlayとApp Storeから過去作品はリリースされており、今でも問題なく遊べます。

シリーズ化されており、7,8作くらい出ていますよ。

Google Play

App Store

旧作をKindleで再出版

最近は実にこの傾向が強いですね。

にゃんたんのゲームブックは7月3日にいろいろな電子書籍フォーマットでリリースされたばかりです。

あと幻想迷宮書店さんも力を入れています。

幻想迷宮書店さんは優秀な敏腕編集者がそろっているので着実に作品リリースをしていますのでぜひチェックをして下さい。

インディーズ系

FT書房さんは常に新刊をリリースしています。

ものすごく熱心にゲームブック新作リリースに取り組んでいらっしゃる精鋭部隊とも言うべき出版社なので、ぜひチェックを!

ちなみに、FTとはFighting Trollのことだそうです。

ファイティングファンタジーをオマージュしているのでしょうか。

ゲームブック投稿サイト

はい……。申し訳ありません。

2015年から2019年までGameBook.xyzというサイトを運営していましたが諸事情で現在はアーカイブサイトにて運営し、新たなサイトは現在構築中です。

出来上がりましたらこのブログで告知させて頂きますのでよろしくお願い致します。

ちなみに、関係ないですけど漫画投稿サイトも最近作りましたので見てやって下さい。

【初心者向け】どんなゲームブックがオススメなの? 筆者の勧める10選。

こんにちは。ゲームブック投稿サイトを運営してるものです。

筆者はゲームブックの啓蒙活動に取り組んでおります。

今回は初心者向けにオススメのゲームブックを紹介したいと思います。

1.幻術剣闘士

地下剣闘場に売られた力なき剣士であるあなたは、「死神」と呼ばれる剣闘士と戦うこととなる。パトロン、毒薬、スパイ……。いかなる手を使ってでも、生き延びねばならない! 

こちらの作品は筆者がゲームブック投稿サイトを立ち上げるモチベーションの一つともなった名作。

パラグラフ数が21しかないのに世界観、ゲーム性、物語性、すべてが盛り込まれているのです。

PDF版とEPUB版が選べ、リンクも付いているので楽ですよ。 無料で楽しめます。

2.パーフェクトチャイルド

Twitterの引用リツイート機能を利用して制作されたゲームブック。

アカウントがなくとも楽しむことが出来ます。筆記具や、サイコロ、或いはそれに変わるアプリなどが必要となります。

ゲームの難易度は上手くバランスが取られており、世界観や登場人物や敵モンスターの描写が優れている上挿絵の完成度も高いので、のめり込むこと間違いなし。

更にはお試しゲームやチュートリアルが充実しているという至れり尽くせりの内容。

それでいて無料で出来るのですから驚愕です。

3.Lifeline…

発売当時は大人気だったアプリ版デジタルゲームブック。

こちらは有料ですがわずか120円で課金・広告無しです。ネット接続も不要。

昨年はAppStore有料アプリNo.1にも輝いたという人気作品。

遭難した宇宙訓練生タイラーと交信し、二択でユーザーは物語を進めます。

極限状況で孤独にもがくタイラーを無事生還させることが出来るか?

まるでタイラーが実際に生存し、行動しているかのような演出もあって、Twitterのタイムラインにはタイラーの想像図が溢れています。

(ゲーム途中でイラストは一切なし) 

Google Play

App Store

4.にゃんたんのゲームブック

こちらも当時は大人気だった児童用漫画ゲームブック。

今では電子書籍版として再出版されました。

子供の頃楽しんだ方がおとなになって、お子さんと一緒に遊ぶのとかいいでしょうね。

唯一の難点は、電子書籍だけどリンクが張られておらず、パラグラフ移動は手動というところ。

Amazon以外の大手の電子書籍形式で、このエントリ執筆時点で9作リリースされています。

5.七つの大罪 迷いの森の冒険 

やっぱり紙で読みたい! という方にはこちら。

人気コンテンツ「七つの大罪」のゲームブックがあります。

特徴としてはオリジナルストーリーのため、「七つの大罪」を知らない方はもちろん、知っている方も存分に楽しめる内容となっています。

また謎解き要素もありますが、解けなくとも一つのグッドエンドにはたどり着けるようになっています。

トラップも手の込んだ物があり、謎解きも難解なものがあり、真のエンディングまでの到達は読者を悩ませることでしょう。

イラストも鈴木央先生の書きおろし。オリコン週間ランク6位にも輝いた名作です。

6.バンカーズクエスト

銀行員の人生という異色の大人のゲームブック。

物凄く緻密な背景があり、様々な登場人物がそれぞれの人生を歩んでおり、それが交錯する様を体感出来るのが最大の特徴。

人物描写が卓越です。本当に生きているかのような息吹を感じます。

読者は選択肢を選んで読み進め、戦闘や謎解きはありません。

そしてパラグラフ総数は166と少なめなのですが、一つのパラグラフの文章が長文で、実に多彩な展開を可能にしているのです。

読者はバンカーとして絵に描いたような理想的な人生を歩むコースもあれば、アウトローとして非情な道に進むこともできます。

初版はミスが有りますが、出版社の訂正を見ればプレイできます。

そんなミスが気にならないほど優れた作品です。

もっともっと評価されていい、隠れた名作と言えるでしょう。 

7.シャムタンティの丘を越えて

往年のゲームブックの名作に触れたければ、現在でも入手可能なのがこちら。

ゲームブックブームに火をつけた立役者の一人、スティーブ・ジャクソン(英) 氏の不屈の名作です。

全ソーサリーシリーズ4作のうちの、第一弾です。これ一つだけでも楽しめますが、のめり込んだら続編に手を出すのもいいでしょう。

RPGを書籍でプレイできる! 当時スマホは愚かゲーム機やPCですら普及していなかった時代には革命的な出来事でした。

ファンタジーの世界観、主人公あなたは剣を持って冒険に旅立ちます。

魔法を使う事もできるし、様々なアイテムや、途中助っ人も(厄介者も?)現れることでしょう。 

8.暗黒城の魔術師(グレイルクエスト)

こちらはスティーブ・ジャクソン(英) 氏の作品と人気を二分する名作、グレイルクエストシリーズの第一弾です。

ゲームブックではしばしば「14へ行け」というフレーズがゲームオーバーを意味しますが、その元となった作品がこちらなのです。

主人公PIPは何度「14へ行って」も復活し、冒険に旅立つ不屈の精神です。

そもそも14に行くことがほぼ大前提になっているともいえます。

主人公には味方がいます。一つはマーリンと呼ばれる主人公の師匠。この魔術師があなたに魔法を掛けて異世界へと召喚しているのです。常にあなたに語りかけて物語を盛り上げてくれますよ。

そして、自らの意思を持った武器「エクスカリバー・ジュニア」

ここまで冒険が楽しい作品も珍しいですよ。

9.隙間男シリーズ

動画版のゲームブックもあります。

YouTubeで活躍する劇団スカッシュさんの作品です。

動画の終盤に視聴者が二択を選びます。

マズイ選択肢を選ぶとゲームオーバーになりますが、巻き戻されて正しい選択肢へと導かれるので、ある意味その方がより楽しめる仕様となっています。

再生回数でお分かりと思いますが、大変人気のある作品ですよ。

10.note.GameBook.xyz

はい。最後宣伝です。

筆者の立ち上げたゲームブック投稿サイト(アーカイブサイト)です。

https://note.gamebook.xyz/

現在新規投稿は受け付けておりませんが、いろいろな作家さんに作品投稿して頂きました。

すべて無料で楽しめますので、ぜひお立ち寄り下さい。

現在ゲームブック投稿サイトはリニューアルして、新規公開予定です。

ゲームブックって何? どんなものがあるの?

こんにちは。

ゲームブック投稿サイトを運営してるものです。

ゲームブックをご存じない方のためにこのエントリを認めたいと思います。

作品の具体例についてはこちらのサイトもご参照下さい。

https://note.gamebook.xyz/

Wikipediaによると、

ゲームブック (Gamebook) は、読者の選択によってストーリーの展開と結末が変わるように作られ、ゲームとして遊ばれることを目的としている本である

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF

とあるのですが、現在では「本」以外にもアプリ、動画、音媒体ですらあります。

共通するのはアドベンチャーゲームの一種であり、ユーザーには状況説明が与えらたワンシーンに遭遇します。(それをパラグラフやセクションと呼んでいます)

そして、選択肢が提示されます。

ユーザーはそれを選び、番号をふられた次のシーン(パラグラフ)へと進みます。

選択如何で状況が悪化したり、好転します。悪い選択肢ばかりを選び続けると、予想もしない展開になり、ゲームオーバーを迎えることもあります。

やり直して別の選択肢を選ぶなどして試行錯誤を繰り返せば、グッドエンドを迎えることが出来ると言う感じになっています。

順にそれらの概要について説明していきたいと思います。

1.紙媒体:CYOA

日本で初出のゲームブックは諸説あれどアメリカで生まれた”Choose Your Own Adventure”、略して”CYOA”だと言われています。

日本語版は「きみならどうする?」と言う名で学研(現・学研ホールディングス)から出版されました。 

Wikipediaから引用しますと

『きみならどうする?』では、各パラグラフで状況を説明する文章の後に、物語をどう進めるかについての選択肢が提示される。
例えば、
家から出発するなら、4ページへ進め
待ってみることにするなら、5ページへ進め
といった具合である。読者の選択により物語は異なった展開を示し、最後には違った結末に辿り着くことになる。

と言う様になっており、このシリーズの多くは15種類以上の違った結末がそれぞれ待っているそうです。

2.紙媒体:TRPG

現在スマホゲームでもRPGが主流ですね。グラブルやモンスト、パズドラもRPGです。

そのRPGの原型がTRPGです。”Table talk Role Playing Game”の略です。

これはゲームを取り仕切るゲームマスター(GMと呼ばれる)が一人必要で、プレイヤーが数名参加し、ルールブックに基いて会話をしながら紙や鉛筆、サイコロを使ってゲームを進めるものです。

日本でRPGと言えば 

  • コンピュータ(PC、ゲーム機、スマホ等)限定
  • ファンタジーの世界観
  • キャラクターが成長していく
  • 冒険してクエストを達成させる

などと言った特徴がありますが、諸外国ではRPGはTRPGを含め、広義の意味を指します。

ここではその詳細は割愛するとして、TRPGは上記に述べたように一人では遊べません。

そこでイギリスのTRPG好きの二人、スティーブ・ジャクソン氏とイアン・リビングストン氏は

  • 一人でもTRPGを楽しめるように出来ないか?
  • TRPGの楽しさを広められないか?

と言うことを考えた末に制作したのがこのゲームブック界の金字塔、「火吹山の魔法使い」です。 

上記CYOAにTRPG要素を加え、ダンジョン散策が出来るようにしました。

ダンジョンの例を示しましょう。

↑例えば、このようなマップ原案に対し、次の文章が読者に提示されます。 

【1】

君は入口に立っている。真っ暗な洞窟だ。ランタンに火を灯そう。どうやら北に進めるようだ。北に進むなら →【2】へ行け

【2】

君は十字路に立っている。東からは何やら物音が聞こえる。誰か居るのかもしれない。

さてどうするか?

東へ進む →【4】

西へ進む →【3】

南へ進む →【1】

北へ進む →【5】

【3】

君はL字型の交差点に居る。静寂が君を包む。早くここから出たいものだ。さあ、動こう。

東へ進む →【2】

北へ進む →【7】

【4】

君が歩を進めると、何やら只ならぬ気配を感じる。「ウオォォォォ!」獣が吠える! うわっ! キマイラだ! 君は慌てて剣に手をかけるもヤツの一撃を交わすのが遅れる……。残念だ。君は死んでしまった。最初からやり直すこと。 →【1】

【5】

君はL字型の交差点に居る。足元が湿気を帯びており、石畳の上を歩くのは滑りそうだ。気をつけて進め。

西へ進む →【6】

南へ進む →【2】

【6】

君はL字型の交差点に居る。バサバサッ! うわっ。突然の音と若干の風圧に君は驚く。何だ蝙蝠か。彼らは君の来訪に警戒して立ち去っただけのようだ。さあ、気を取り直して歩こう。

東へ進む →【5】

南へ進む →【7】

【7】

君はT字路に立っている。いつまでこの散策を続ければよいのだろう……。打ちひしがれる君は足元に清流が流れていることに気づく。君はしゃがみ込み、手ですくって一口飲む。「ほう」と短い溜息が出た。歩ける。行こう。(走れメロスのパクリです)

西へ進む →【8】 

南へ進む →【3】

北へ進む →【6】

【8】

君はL字型の通路にやってきた。北の方は何か明るく光っている。怪しい魔法使いでもいなければいいのだが。

東へ進む →【7】

北へ進む →【9】

【9】

君は慎重に歩を進める。するとどうだ。目の前が眩しい。暫く君は目を閉じる。そう。幻ではない。待ち望んでいた外界だ! おめでとう。君は無事にこのダンジョンを制覇することが出来たのだ。ハッピーエンド。

ま、こんな感じです。

読者は選択肢を間違えばずっと【2】→【5】→【6】→【7】→【3】→【2】……と永遠にダンジョン内を彷徨うことになります。

そしてその選択肢を選んじゃうように文章を書き添えるのがゲームブック作家の腕の見せ所なんですね。

読者にはマップは普通与えられておらず、自分で方眼紙などに書いていく事が勧められています。

この作者と読者とのゲームブックを通じてのやりとりがTRPGのGMとプレイヤーのやりとりの様で大変面白かったんです。

では次に戦闘についても触れましょう。

上記では【4】でキマイラに出会うと死ぬようになっていますが、実際のゲームブックでは敵との戦闘シーンへと移ります。RPGと同じような要領で、すべてアナログ・マニュアルで行います。ここでは単純にサイコロ一つだけで遊べるようにします。

【戦闘】

キマイラが現れた! 剣を抜いて戦え。

キマイラ 体力点10 技術点10

君 体力点15 技術点13

【ルール】  

(1)

まずは君の攻撃の番だ。

サイコロを振れ。出目と君の技術点を加算せよ。それをAとする。

(2)

次はキマイラの攻撃。サイコロを振れ。

出目とキマイラの技術点を加算し、それをBとせよ。

(3)

A>Bなら君の攻撃が成功。キマイラの体力点を二つ減らせ。

A<Bならキマイラの攻撃が成功。君の体力点を二つ減らせ。

A=Bなら互いの攻撃は交わされた。両者体力点はそのまま。

(4)

どちらかの体力点が0になるまで死闘は続けられる。

キマイラの体力点が0になったら晴れて君の勝ちだ。冒険を続けよ。

君の体力が0になったらここでゲームオーバーだ。冒険を最初からやり直せ。

 コンピュータが普及していなかった時代。書籍でRPGができる!

この画期的なイノベーションは世界中で流行しました。

3.紙媒体:漫画版

ゲームブックで物語を展開するのは何も文章である必要はありません。

その事を世に知らしめたのは「にゃんたんのゲームブック」シリーズ。

↑こんな感じで物語が進められ、途中迷路やなぞなぞが待ち受けています。

子どもたちの間で人気を博し、本シリーズは25作程あるようです。

(※このエントリ執筆時点で9作品が電子書籍として再出版されています)

あと、漫画界の巨匠、ゴルゴ13シリーズで名高いさいとう・たかを先生が携わった漫画のゲームブックも存在します。 

巨大地震に襲われた街で、あなたは生き残ることが出来るだろうか?

行く手を阻む様々なトラップ。それには本当に震災にあった時に有効とされる手段も提示され、正しい選択肢を選ぶことで知識も学べるという素晴らしい作品です。

ゲームブックはクイズ形式で選択肢を提示することで教育的価値を持たせることもできると言う好例です。

4.電子書籍版

ご周知のようにパラグラフへの移動は「リンクがあれば楽」ということもあり、電子書籍と相性がいいのではないかという考え方もあります。

またKDP、Kindle Direct Publishingと言う個人でも書籍出版が容易に出来る環境も整っています。

そのため同人グループや個人(筆者を含む)でもかなり作品がリリースされており、近年では講談社など大手も参入しています。

過去に紙媒体で出版されたものを電子版で出版するという試みもなされています。(※先程挙げたにゃんたんのゲームブックなど)  

筆者の見解では現状の電子書籍は紙媒体の呪縛をどうしても引きずりがちなので、本来ユーザーにとって閲覧しやすい環境が提供されているとは言えません。

また、紙媒体と電子媒体では表現方法が違うので、単純に紙で出版されたものを電子で再出版と言うのも簡単には行かないようです。

自分でも数冊出版したからこそ気づいたのですが、これはなにもゲームブックにも限らず、小説や漫画でも電子書籍フォーマットへの転換は簡単ではないようです。

電子書籍のフォーマットの見直しが求められています。

5.動画版

物語と分岐の組み合わせさえできれば、媒体は原則何でもいいのがゲームブックです。

日本で人気のある動画型のゲームブックはこちらです。

特別に「ゲームブック」と言う表現はありませんが、この類の動画はゲームブックに分類して差し支え無いと思います。

↑ご覧のように「ムービーゲームブック」と言う表現を使っています。こちらの作品は先の「隙間男2」と同じシステムを取り入れています。

こちらの作品の影響を受けて隙間男が制作された訳ではないようですが、このように動画の最後にユーザーへ二択が提示され、選択して次の動画へ移動すると言うタイプのものはゲームブックの一種です。

6.Twitter版

Twitterでアンケート機能が盛り込まれたので、

「それを使ったゲームブックが出来るんじゃないか?」

と言うTweetを、導入当時よく見かけました。

個人的には回答は24時間後じゃないと確定しない上、リンクを貼ることも出来ず次のパラグラフ遷移が難しいため、あまり実用的ではありません。

寧ろパラグラフ数分アカウントを用意するか、引用ツイート機能を利用するかがより現実的なゲームブックです。

現にあります。

↑まずこちらが23ものTwitterアカウントを無駄遣いして利用して制作された黎明期のTwitterのゲームブックです。

面白いかどうかは別として、「Twitterでゲームブックが出来るのか?」と話題になりました。

まともなゲームブックはこちらです。

↑引用RTを利用して選択肢を選ぶシステム。練られたストーリーやゲームシステム、挿入イラスト、お試しゲームやチュートリアルの用意など、大変にUIとUXが素晴らしく仕上がっています。お勧めのゲームブックです。

↑ドットキャラのGIFアニメで楽しいショートゲームブック。英語の勉強がてら、こちらもお勧め。

7.スマホアプリ版

世界中でスマホ全盛期ですから、ゲームブックをスマホでやろうと言う取り組みもあります。

今はサービスが終了しましたが、iGameBookと言うサイトは往年の名作ゲームブックをスマホアプリにリメイクしてリリースをしていました。

しかし収益に結びつけることが困難だったようで、昨年3月にサービス終了となっています。

それとは全く別の流れで、SNSの様な感覚のゲームブックが現れました。 

Google Play

App Store

「Lifeline…」です。 こちらのシリーズは本作を含め何作もリリースされており、日本と中国で人気を博しています。

開発ペースも早く、2015年の一年間で3作ですから4ヶ月に1作のペースです。

著者も筆者の問い合わせに「(主人公)タイラーの最期を君は見ることはない。誓ってもいい。期待しててくれ!」

と、返答してくれたので、今後も続編が発表されると思っていたのですが……💦

残念ながらソフトウェアメーカーが吸収合併してしまったようで、さらに親元会社はスマホアプリは今後開発する予定がないと筆者の問い合わせに答えました。

今後の続編のリリースはかなり厳しいことでしょう。

8.音源版

筆者は入手していないのでネットの情報からの推測でしかないのですが、この作品が一番優れた「音だけのゲームブック」なのではないかなと思っています。

噂によると、画面が真っ黒で何も表示されずに物語が進んでいきます。

つまり音声・音響だけしかユーザーは情報を得られません。

物語の展開でここぞというところで選択肢を選べるそうです。

そしてこの声優陣の起用が超豪華メンバーです。

柏原崇、菅野美穂、篠原涼子、裕木奈江、末広透、前田愛……。凄いですね💦

この作品をゲームブックとして定義するなら、それこそ目に不自由な方も晴眼者と同じ感覚で楽しめるゲームなのではないかと思います。

eスポーツが流行る令和の時代であっても、視覚障害者がゲームに興じることもありますが、完全に同じように遊べるのがこのゲーム最大の価値なんじゃないかなと筆者は思います。

9.まとめ

以上のようにゲームブックはいろいろなコンテンツとの親和性が非常に高いので、これからもいろいろ発展していくことでしょう。

オワコンと言われる向きも多いのですが、可能性や面白さや感動といったものを表現する、懐かしくて斬新な媒体です。

筆者もネットを散策したり、いろいろなニュースを見聞きして気づいたことがあれば追記していきたいと思います。

スマホで履歴書や職務経歴書を作成するにはリクルートの「レジュメ」アプリが最適! Facebook連携で入力も楽ちんです。

こんにちは。

いろいろなサイトを管理している者です。

今回はスマホでの履歴書作成アプリで便利なものがあったのでご紹介します。

職務経歴書も作成できますし、Facebookの連携が抜群のすぐれものですよ。

入力が楽

アプリを起動するとこのような画面が表示されます。

最下段のアイコン表示で「編集モード」であることがうかがえます。

ここで新規作成をタップ。

履歴書と職務経歴書を選べます。

過去に作成した書類があればそれをコピーして修復して使いまわすこともできます。

新規で履歴書作成を選択すると、このように

  • Facebook連携から簡単に入力する
  • アドレス帳から簡単に入力する

を選ぶことができます。

すでにどちらかにある程度自分の個人情報を入力しているのであれば、利用するととても楽ですよ。

もちろん地道に新たに入力することもできます。

プロフィール写真の項目をタップすると

  • 撮影する
  • 既存の写真を選択

を選ぶことができます。

印刷が楽

学歴や職歴、資格や志望動機など、一通りの項目を入力し終えると、このようにプレビュー画面を見ることができます。

さらに履歴書のタイプも

  • 資格重視用
  • バイト用
  • 自己PR用

の三タイプを選ぶことができます。用途で選びましょう。

「印刷する」ボタンをタップすると、確認画面が出ます。

一度キャンセルをタップして、この場で最終確認ができます。

印刷方法も

  • セブンイレブンで印刷
  • ファミリーマート・ローソンで印刷
  • メールでPDFを送る

の三種類を選ぶことができます。

おすすめはコンビニでの印刷。

マルチコピー機での仕上がりがきれいですからね。

セブンイレブンで印刷を選ぶと、このようにデータをセブンイレブンのサーバーにアップロードしてくれます。

そして予約番号が確認できるので、セブンイレブンでその番号を入力すれば印字ができます。

なお、一度アップロードしてしまうと、削除することができないようなのでご留意ください。

おそらく一定期間(一週間ほど)経過すると自動的に削除されるようですが、筆者もこのエントリ執筆時点では確認しておりませんので自己責任でお願いします。

まとめ

以上のようにスマホでも非常に入力や印刷が簡単になっています。

それでいてコンビニで印字すれば抜群に綺麗な履歴書が印字されます。

職務経歴書も同様に作成できますし、入力した後にリクルートのサイトとの連動もかなりスムーズになっています。

就活・転職活動をしているけど履歴書書いている暇がないとお嘆きの方、移動中でもスマホなら作成を可能にしてくれますよ。

大変便利なので利用してみてください。無料です。 

各地の災害で支援物資を贈る前に考えて頂きたいこと。受け取る側の気持ちになって募金にした方が良いと思いますよ。

こんにちは。

日本各地での災害が一日でも早く収まることを願っております。

全国の皆さんは、困っている被災地の方へ救援物資を贈ろうとお考えの方もいらっしゃると思います。

筆者はその尊い行為に敢えて「待った」をさせて頂きたいと思います。

その理由をまとめると、下記のとおりです。

  • モノは確保するスペースが必要、大量だと保管場所に困る
  • 何が必要か一方的に聞かれずに送られても扱いきれなくて困る
  • 必要だと言っても全国から重複して贈られると過剰になる
  • 一斉に全国から問い合わせがあっても答えきれない

せっかくの皆様の温かい気持ちがありがた迷惑に変貌してしまう可能性が非情に大きいのです。

一番無難なのはお金なんです。

勿論分配方法などでお金も万全ではありませんが、少なくとも保管には金融機関を利用すれば困りません。

3.11、そして1.17での反省を今度こそ活かしていただきたいと思います。

もう一度強調します。

支援はモノではなくお金で。

募金でしたらYahooが便利かと思います。

https://donation.yahoo.co.jp/

筆者もTポイントを寄付に活用しています。

「にゃんたんのゲームブック」が届いたのでプレイしてみたレビュー・感想

皆様こんばんは。こちらが届きました。 

想像以上に素晴らしい出来でした。

かなり昔に発行されたゲームブックですが今でも十分児童書としてベストセラーになりうるほどのレベルです。

とにかく完成度が高い……。素晴らしい作品ですよ。

ゲームをしていたにゃんたん。

画面上のピーチ姫みたいなプリンセスがクッパ大王みたいなキャラにさらわれ、「助けて」とにゃんたんに依頼をし、にゃんたんが画面に入っていけるところが面白いです。

パラグラフは55で、ほぼ2択で進んでいくんですけど、いわゆるバトルの代わりに迷路をたどることになっています。

で、迷路のゴールが2択の分岐となっており、また途中の迷路で拾わなければならないアイテムもあったり、避けなければいけないモンスターがいたり、かなり頭を使います。

それでいて、ゲームオーバーになってもいわゆるコンティニューが出来ます。

若干物語を戻されますが、最初からではないのでかなり良心的な作りとなっています。

選択肢によってはいつの間にか戻っている場合もあり、54パラグラフの量にしてはゴールまで解くのに十分楽しめる構成になっています。

作中、物語はすべて漫画で進み、文章を読むということはありませんが物語は空、海、宇宙など…舞台があらゆるところに及んでいるので大変に楽しめます。

児童用の謎解きも散りばめられ、これなら子供が夢中になるのは無理もありません。

大人がプレイしても十分楽しめるほどなのです。

にゃんたんはあるものを食べるとパワーアップしたり、逃げたり、その場に設置されている武器をつかったり、スーパーマリオみたいな活躍ができるところが子供が読んでいる時に自己投影できて爽快感を得ることでしょう。

パズルを解くと言う点で、子供の頭の体操になる上に面白いというエンタテイメント教材なので父母、祖父母からの『こどもの日のプレゼント』としてもいいのではないでしょうか。

愛嬌あるキャラクターも沢山登場するので子供は夢中になることでしょう。

アンパンマンみたいなアプローチだと思います。

素晴らしいシステムですね。

漫画+ゲームブックと言う形も今後もっと注目されて良いでしょうね。

※裏表紙はこんな感じです。姫と仲間

にゃんたんのゲームブックのオマージュ作品「ぴょんたんのなぞなぞゲームブック」と言う作品があります。無料で親子で楽しめる作品ですので、ぜひプレイしてみてください。