ゲームブックアプリ「Lifline2」をプレイしました。そのレビュー・感想を書きます。

こんにちは。いろんなサイト運営しているものです。

さてデジタルゲームブックのLifeline…はシリーズもので2番めにリリースされた作品は「BLOOD LINE」と言う副題が与えられています。

文字通り「血」で読者と交信して物語を進めます。(後述します)

今回バッドエンドと、恐らくグッドエンドを迎えられたようなので、レビューを書いてみたいと思います。

このシリーズの特徴は見ず知らずの相手からあなたあてに連絡が来て、それに会話形式で物語を進めていくというもの。

このやり取りがあたかも登場人物とLINEでやり取りをしているような感覚に襲われるのですよ。

前作は宇宙空間、今回はファンタジーの世界なのですが、このやり取りのせいで登場人物が身近に感じられ、思わずのめり込み、その世界観に没頭してしまいます。

本当に主人公が現実に存在し、あたかも読者のスマホを通じて相手とリアルなやり取りをしているかのような錯覚に陥るような……。

とても面白いですよ。

特徴

前回同様、主人公は会話の流れで移動したり、休憩をとったり、様々な動作をするときに「取り込み中」になってしばらく連絡が途絶えます。

これがリアル社会を模しているかのようで、主人公からの連絡が待ち遠しくなります。

主人公がピンチに陥ってしばらく音信不通になると、本当に心配になりますよ。「大丈夫か!」と言いたくなります。

前回に比べ文字のフォントが大きくなり、一つの会話(TwitterのTLを読んでいるかのよう)は一度に出現します。

割りと表示スピードが早いので、筆者などはスクロールしなおして見なおしたりもしました。

この方がいいですね。スピードが遅い演出をしているアドベンチャーゲームなどは、筆者は耐えられませんから。

音楽も凝っていますね。プレイしているとまるでビジュアルのないノベルゲームと言う感じです。場面によってBGMが変わるんですよ。

それが気分を盛り上げる演出となっています。前回LifelineではBGMは代わり映えなかったような気がします。それほど今回は変化に富んでいます。

ゲームシステム

主人公の会話から状況を把握し、選択肢を通じ主人公と相談、質問、励まし、同情、叱責、提案を繰り返しながら主人公の目的を達成させるゲームです。

選択肢は常に二択なんですけど、どちらも同じじゃないかと思えるようなもの、結局どちらを選んでも同じ方へ物語が進むもの、少し違うもの、180度真逆のものなど……。

何というか、選択肢同士の角度がかなり自由です。これは結構悩むと思いますよ。

ネタバレしない程度にお伝えすると、物語は段階がいくつかあります。徐々にそれをクリアして最終目的を達成されるという流れになっています。

そして、バッドエンドでもいいから、とにかく一度物語のエンディングを迎えると、高速モードや、物語を遡って別の選択肢を選び直せるという事もできます。

そしてゲームオーバーになっても最初からではなくある程度途中からやり直すこともできるので、読者にとってやりやすい仕様になっています。

筆者は高速モードでプレイしましたが、アプリでは非推奨とされており、確かに「待ち」の演出があったほうがずっと楽しめると思いますよ。

通知だけでも読み進められる

スマホのいいところは通知。

アプリをわざわざ開かなくとも、通知の画面で選択肢を選べるのです。

忙しい人にも朗報です。

これなら満員電車に乗ったままでもプレイできますね♪

皮肉の感覚に慣れるべし

前回Lifelineでも主人公のタイラーが皮肉屋と評判でしたが、今回もその通りです。

筆者が前回指摘した通り、作者はアメリカ人なので、そういう傾向があります。 

物語の選択肢で、こちらも皮肉をジョークとして選択したほうがいいことも多数あり、
日本人はなかなかこの感覚に慣れていないかと思いますので、そこはポイントです。

例えば、こう言う下りは本編にはありませんが、こう言う感じです。

あたしには危険を侵してまで行かなくちゃいけないところがある。
でも、そこに行くくらいなら死んだほうがマシかも。

と言う主人公の台詞があったとして、選択肢で

  • A それなら行かなくていいんだよ
  • B あの世はいいところだって噂だよ

と言うようなパターンがあったとします。
これ、どちらも主人公を激励しているんです。

どちらも皮肉なんですが、恐らく日本人が慣れている皮肉はAだと思います。
文字通り、危険を慮って、主人公には行く行かないの二択を促してはいますが、どちらかと言えば「行ったほうがいい」と言う背中を押すニュアンスですよね。
一方Bはもっと変化球で、文字通り判断すれば主人公の言うとおり死んでみれば、と言っているわけです。
でも、お互いの関係がありますから、当然読者が主人公に対して死ねなんて言うはずがないんです。
そこは大前提です。その上で、

賢明な君のことだ、死のうなんて思わないでしょ = 危険を侵して前に進みな、大丈夫だよ。

と言うニュアンスを伝えているんです。

もちろんブラック・ユーモアで茶化しているわけですけどね。

逆によっぽどの信頼関係がないとこうは言えないですね。

まあ、偽悪的というか、アメリカ的な激励方法です。

このゲームではこの感覚を磨いておくに越したことはないでしょう。

日本文化半端ねえ

今回英語版と日本語版のリリースがほぼ同時だったんでしょうかね?

英語版は2015年9月22日で日本語版は2015年9月29日になっています。

一週間程度で日本語版が出るとは!

それにしては今回すごいんですよ。何が凄いって日本文化に浸透しすぎです。

  • 主人公が著名な国会議員のマネをしてみたりとか
  • 過去に流行った、今の日本人なら誰もが知ってそうな流行語を言ってみたりとか
  • 楽曲の話題に触れて、そのタイトルが日本の多くの層に知られているものであったりとか。
  • オヤジ世代じゃないと知らないような超マニアックなフィギュアの話題が出てきたり、それに対する主人公の親父ギャが寒かったりとか。

日本にしばらく住んでいる日本人じゃないと出来ない翻訳だと思います。

これ、簡単なようでいて、英語の原文は全く異なるわけですから、アメリカの文化も把握したうえで日本語訳する必要があるのでかなり情報収集したんじゃないですかね。

おそらく日本人に広く知られているアメリカ文化はそのまま表現している様子も見受けられますし。

素晴らしいですね。こんな楽しい日本語訳があるなんて感心します。

前回Lifelineの主人公は男性でしたので、読者は女性を演じる事になっていましたが、今回の主人公は女性なので必然的に男性役を読者は演じます。

あなたが女性であっても男の気持ちにならないと、ダメですからね(?)

いや、そんな恋愛とかそんな感情はアリませけどね。

信頼関係を築くことは出来るでしょう。

物語では前回を彷彿させるキーワードがたくさん出てきますよ。

とある食べ物とか。とある邪魔者(これ凄いわ)とか。

そういう意味で、前回Lifeline…をプレイした方の方がより楽しめると思いますよ。

登場人物の会話もあるよ

前回では主人公と読者の会話にほぼ終始していましたが、今回は多くの登場人物の会話も覗けるようなシステムになっています。

これ、よく出来ていますよ。フォントの色が人物によって異なるんですよ。そしていい色使いですよ。

最後に出会う人物の会話のフォントの色がまたねえ。清々しかったですね。

出てくる人物が主人公にとって敵なのか味方なのか。

最初はまったくわからないところも不気味です。

筆者は「えー!? コイツが?」と何度も驚いたものでした。

まとめ

とても素晴らしい作品でした。

前作Lifelineもそうですが、こちらのLifeline2にも続編を作っていただきたいほどの完成度の高さです。

どちらも続編を作れるような終わり方をしているので、楽しみですね。

大変お勧めのアプリです。是非どうぞ!

Lifeline 2

Lifeline 2

  • 3 Minute Games, LLC
  • ゲーム
  • ¥360

play.google.com

金正恩党委員長もゲームブック好きでイアン・リビングストン先生のファンだと判明

こんにちは。

ネットがあると世界中の情報を入手できますが、今私は青天の霹靂とも言うべき事態にショックを受けております。

実はですね、表題の通り、あの、全体朝鮮人民の最高代表者であり、共和国の最高領導者であらせられる金正恩党委員長が、ゲームブック好きで、しかもイアン・リビングストン先生のファンであるということが判明したのですよ。

先生のTweet

確認のTweetを御覧ください。

お分かりいただけただろうか?

いやだから、この画像なんですけど、英語版なんですけどファイティング・ファンタジーシリーズのゲームブック17冊なんですよ。

そこまできちんと揃えるとは……!

筆者なんてファイティング・ファンタジーシリーズでさえ8冊しか持ってなかったのに。

しかも7巻の”Island of the Lizard King”、日本名「トカゲ王の島」に至っては2冊重複して所有しているじゃないすか……!

もしかしてゲームブックのプレイに興じすぎてボロボロになったから、あるいはその対処のために2冊買っているとか、ですかね……?(ちょっと黄色いのもポイントです)

それで当のイアン・リビングストン先生のTweetは

彼がファンだっただなんて知らなかったぜぇ👍

って絵文字付きで!(筆者の英検2級レベルの学力で意訳)

いやもう、党委員長、それならそうと早く言ってくださいよ!

となればまあ、いろいろな憶測や情報が錯綜していますが、北朝鮮ではゲームブックも党幹部の嗜みとして認められているということでしょう。

ゲームブック再興の日も近い、かな??

これ献本しないと

党委員長がファンだっていうんなら、これを献本してみたいですよね。

イアン・リビングストン先生の名作、Deathtrap Dungeon日本語版です!

原作はこれだったんですが。

どこをどうやったら少女化萌え化しちゃうんだろうかと先生も思わず

Huh???

と嘆いていたのが今でも忘れられずにおります。

まあでも、筆者は3年近く秋葉原に出張で出たり入ったりする生活を送っていたのでこれがデフォルトだとしか、もう思えなくてですね。

別にいいじゃん、とさえ思っていますよごめんなさい。

大変失礼しました。

お子様向けのゲームブックでおすすめのものをご紹介しますッ!!

こんにちは。

ゲームブック投稿サイトリニューアル中です。

投稿サイトの過去作品がこちらでご覧いただけます

さて、筆者のこのブログにはゲームブックの事を書き綴っているので、検索ワードでゲームブック関連のものが割りとあります。

正確に言うと、今このブログWordPressってのを利用してまして、以前ははてなブログを利用してたのでその時の管理画面です。

なるほどですね。

ゲームブック世代の方々もおとなになり、子育て世代にもなっていますからね。

現に筆者にも二人いますし。

ゲームブックのいいところはゲームでもあるんだけど、きちんと書籍の役割も果たしてくれるんですよね。

読書感想文としての題材に選べるかは微妙でしょうけど、文章を読むという点では教育的にナイスかなと。

それではお子様にオススメのゲームブックをご紹介していこうと思います。

たったひとりのサバイバル・ゲーム!シリーズ

なかなか好評と思われるこの作品。

小学生低学年から高学年でも行けそうですよ。

なぜか目覚めると少年は過酷な環境にたった一人で取り残されています。

黙っていたら命が危ない!

さあ、知恵と勇気を振り絞って選択肢を選び続け、過酷な環境を生き延び、生還を目指せ!

このシリーズには謎解きやバトルシステムはありませんが、実用的なサバイバル知識が必要です。

試行錯誤を繰り返すうちに、ベターな選択肢が自ずと見つかっていき、誰でもクリアできる仕様になっているのがいいです。

ゲームをクリアするころにはいろいろな見識が広まることでしょう。

もちろん、完全に正しいとか、ゲームブック通りに行えば現実でサバイバル出来るというわけではありませんが、かなりリアルに迫っています。

ミラクル・タイム・アドベンチャーシリーズ

済みません。

筆者は未プレイですが、こちらの作品も完成度が高く、面白いと評判です。 

Amazonのレビューを引用します。

四六版39文字×13行でパラグラフ僅か120とかなりコンパクトな内容ですが、挿絵を見ながらの調査、謎解きと計算による隠しパラグラフ遷移、死の14番……としっかりツボを押さえた作りになっています。しかもこの分量でマルチエンディング。

タイトル/扉絵からして些かネタバレな感がありますが、そこはまあ入門用ということで敢えて難易度を抑えてあるのでしょうか。同時刊行された2巻の方はやや手応えある作りですので、是非一緒にどうぞ。

謎解きや計算などが盛り込まれているようですね。

後述する「にゃんたんのゲームブック」の少し年齢の大きい、前述したひとりぼっちよりは小さなお友だち用と言えそうですね。

少年マガジン漫画ゲームブック

まあ、男の子向けになるでしょうけども、このシリーズも子供には喜ばれると思います。

「七つの大罪」と「進撃の巨人」、それぞれ2巻ずつ出てます。

人気キャラクターたちの中に入り込んで一緒に冒険できる感がセールスポイントですね。

このシリーズ、別の作品でもリリースされていくといいんですけどね……。

対抗して少年ジャンプがリリースしてもオモロイす。

もう、この手の雑誌、おっさんでも読んでいるのだから過去の名作をゲームブックにしてもいいと思うなあ。

特にこち亀なんて秋元先生新しいことに挑戦するの大好きな方なのでぜひ出して欲しいところです。

都会のトム&ソーヤ ゲームブック

こちらは人気児童推理小説の「都会のトム&ソーヤ」のスピンオフ企画です。

作者のはやみねかおる先生も、少年時代にゲームブックを嗜んだそうで、それでこの企画が実現したそうです。

こちらも2作品出ていますね。

Kindle版でリンク作ってしまいましたので、紙媒体が欲しい方は適時「その他の形式およびエディションを表示」してお選び下さい。

女の子向けゲームブック

男子向けが多い中、女の子向けのも過去にはありましたんですよ。

一応過去にはあったんですけど今でも入手できるかは微妙ですね……。10年ほど前の作品ですんで……。

出版社は恐らく角川の子会社と思われる角川つばさ文庫。

角川つばさ文庫のサイトから「紙の本を買う」ボタンをクリックするとカドカワストアに移動するのですけど

という表示が出るのですよ、2冊とも。

恐らく古本屋やブックオフ、ヤフオクやメルカリで中古を狙うしかないんじゃないかなあ……。

プレゼントとしてはヒジョーにキビシーですね💦

電子書籍版で復活してくれればいいのですがね。

にゃんたんのゲームブックシリーズ

何とですね。

紙媒体は無理なんですけど電子書籍版なら復活したんですよこの人気シリーズ。

随時漫画で物語が進み、途中で迷路やなぞなぞなどいろいろな問題をクリアして行く名作です。

今のパパママ世代の方で幼い頃遊んだという方も多いことでしょう。

スマホじゃちょっと小さいのでiPadなどタブレットでお子様に遊んでもらうのがいいでしょうね。

あと、本当に残念なんですけど、飛び先の番号を押してもその場面まで移動しません。

電子書籍なのにペラペラめくって該当部分まで移動です。

うーん……。

おまけ

ゲームブックと言うより、ちょっとその企画が載っているだけではありますが、念の為。

アニマル横町の16巻に、ゲームブックのページがちょっとあります。

1話限りの分量なんですけど、意外に凝った作りですよ。

ゲームブックのことがよくわかっている方が制作している内容です。

それはすごく感動しました。

まとめ

そんな感じで数は少ないですが、お子様向けのゲームブックがあります。

読書習慣のないお子様でも夢中になれるかもですね!?

是非お試しください。

名作ゲームブック「Sorcery! part1」のiOSアプリをプレイ。英語版ですがあなたの記憶をたどればクリアできますよ!

こんにちは。

ゲームブック投稿サイトリニューアル中の管理者です。

往年の名作ゲームブック「ソーサリーシリーズ」が、App Store版、Google Play版、そしてSteam版でリリースされています。

  1. 魔法使いの丘
  2. 城塞都市カーレ
  3. 七匹の大蛇
  4. 王たちの冠

上記全て出ています。

今回iOS版のPart1(魔法使いの丘)をプレイしましたので、そのレビューや感想をかきたいと思います。

弱点

はい。

のっけから弱点を述べておきます。

冒頭にYouTube動画貼っときました通り、本場イギリス産のため英語版のみです。

日本語版出してくれないかとソフトウェアメーカーinkleのJon Ingold氏にメールで問い合わせたことがあるのですけど、諸事情(いろいろだが主に翻訳などの経費に売上がペイしない)のため残念だけど出来ないと言われました。

日本でソーサリーシリーズが大人気だということもケンブリッジ大卒の彼らは頭がいいので当然のごとくご存知でした。

何とかわかってくれよと切実でしたよ。

うーん仕方ない。

日本語じゃないのが残念ですね。

諦めて英語勉強しましょう。

美しいグラフィクス

まあ、ゲームブックを楽しみながら英語が勉強できると思えば一石二鳥です。

さらにはとても美しいグラフィクスなのですよ!

停止画ではなく、実になめらかに動くアニメーションが施されています。

冒頭の雲の動きなんて感動モノですよ。

そしてバックにさり気なく流れる音楽が雰囲気を盛り上げてくれます。

本当にセンスの良い世界観で、物語に入っていけます。

↑キャラクターを選ぶことができます。

男性キャラ・女性キャラのようですね。

できれば男女差を超えたエルフ的な美しさをもったキャラを選べると面白いんですけどね。

四部作の第一弾

あなたはカクハバードの自然を歩いてきた。

カーレや意地悪なバクランドを通り、はるばるマンパンまで。

あなたはトラップや盗賊やヘビたち、そして執念深い神々から生き延びて来た。

そしていまたどり着いた。

王たちの冠(諸王の冠)だ!

この文言が映画のプロローグのように現れます。

ちなみにソーサリーは4部作です。

今回はシャムタンティと呼ばれる魔法使いの潜む丘を抜けるお話。 

  • カーレ
  • バクランド
  • マンパン

以上はそれぞれ続編の舞台となります。

Part1の本作は「シャムタンティヒルズ」

日本語名では「魔法使いの丘」あるいはそのまま「シャムタンティの丘を越えて」となっています。

ネタバレというか、書籍版の表紙でお察しの通り、ラスボスはマンティコアです。

ライオンが翼を広げ、毒針を蓄えたサソリのような尾を持つ強敵。

どんないきさつでヤツとご対面するのかは実際に冒険に出かけてみてください。

画面構成

画面構成は上図のようになっております。

左上にスタミナ、ゴールド、食料のステータスが表示されます。

「PANTHER」と表示されているところはプレイヤーの精神的な状態を表しているらしく、動物の名称が表示され、刻々と変化します。

それにより冒険の途中で体力を回復できたりします。(まあ、良く分かりません)

歯車のボタンは様々な設定ができます。

下段左からマップ上でプレイヤーがどこにいるか表示するための「Center」ボタン、アイテム表示、一回戻す、魔法の呪文の書、そして「祈り」

これは先程の「PANTHER」と表示されているところと連動しているようです。

それにしても「一回戻す」があるのはいいですね。

マップを見渡せる

シャムタンティの丘はピンチアウトで広域を見ることができます。

どんな地形になっているかおおよそ眺めることができますが、あまり重要ではありませんね。

冒険そのものでヒントなどを得るということには役立ちそうにはありません。

ただ、もの凄くなめらかに3D的に表示されます。

雰囲気を楽しむには非常に素晴らしい演出といえます。

旅立ち

日が昇る。

あなたは服を着て、パンとヤギの乳で朝食をとり、あなたのベッドのそばから荷物をまとめ、剣を手にした。

  • 剣を試す
  • 幸運を祈る
  • 小屋を後にする

以後このような文章と選択肢が現れます。

冒険の最中は常に状況描写と選択肢を選び、キャラクターをマップの上で操り冒険を進めます。

はい。ゲームブックをプレイしたことのある方ならお馴染みの人物が現れます。

「軍曹、おはようございます」(筆者意訳:軍曹に敬礼している状態)

「どけてくれよ」

さあ、あなたはどちらを選びますか。

先ほどの人物との戦闘シーン。

あなたは攻撃力を0からコンマ1単位で決めることができます。

攻撃力決定後、双方の攻撃力が大きい方がそのターンで相手の体力を奪えます。

ただし、互いに無尽蔵に攻撃力があるわけではありません。

使った分消耗し、回復するのにターンを待たねばならないので、そこは敵の攻撃との駆け引きです。

攻撃力を効率よく回復するには「Defend!」を選べばOK。

相手が攻撃していてもダメージは1しか受けません。

文章で相手の様子が伺えるので、

  • 相手がどう出るかを読み
  • 攻撃力をいくつにするか
  • 防御して溜めるか

それらがバトルを有利にすすめる鍵となります。

↑例えばこれだと

  • プレイヤーの攻撃力 6.1
  • 敵の攻撃力 2.4
  • 相手のダメージ 2

となっています。

圧倒的攻撃力で敵のダメージを奪えたのは良いですけど、次のターンでは攻撃力を使いきったので防御に回るしかありません。

できればプレイヤーも今回の攻撃力は3程度にして、残りを温存しておいたほうがその後の戦いでも有利ということです。

ただ、相手の体力が1なので次のターンはありませんけどね。

魔法を唱えよ

Sorceryと言うのは「魔法」「魔術」と言う意味です。

なので冒険の途中、魔法を唱えることも多いですよ。

↑こちらは魔法を唱えるという選択肢を選んだあとのシーンです。

アルファベットが宙に並んでいるんですよ。

これを選ぶUIが幻想的でいいんですね。

↑この魔法は「解錠してドアを開ける」と言うもの。

スタミナを1消耗します。

さあ、唱えよう!

↑マップ上を移動していると、このように青い旗が立っています。

プレイヤーを好みの旗までドラッグするとそこまで移動できます。

それにしても音楽や音響が凝っていますね。

カラスの鳴き声や川の流れる音、町が近づけば人々のざわめきなど。

臨場感を感じることができます。

そして様々なイベント、トラップ、アクシデント、登場人物に出くわしますよ。

↑もちろんこの人にもね。

さあ、めちゃくちゃ強そうなこの戦士。

あなたならどう立ち振る舞いますか?

↑さて、数々の困難をくぐり抜け、ラスボスを倒し、さらに何かをすると見事クリアできます。

ネタバレ防止のためモザイク掛けときましたよ。

筆者は書籍版でクリアしたので懐かしさや新しい仕掛けや、美しい画面・音楽・音響・演出を凄く楽しませてもらいました。

まとめ

すべて英文ですが、かなり平易なので初見の方でも十分楽しめるかと思います。

書籍版を読んだことのある人なら、その事を思い出しながらプレイするとノスタルジーも合わせて楽しさが倍増する事間違いなしですよ。

サイコロ転がしてアドベンチャーシートに書き綴った煩わしさもありませんしね。

画像や音が凝っているので、もはやゲームブックと言うよりノベルゲームに近いかもしれません。

いずれにせよスティーブ・ジャクソン先生の渾身の名作がinkle社の高度な技術と卓越したセンスで見事に蘇っています。 

その世界観を思う存分楽しんで下さい。

Sorcery!

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  • inkle
  • ゲーム
  • ¥120

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Lifeline サイレント・ナイトをクリアしました。レビューや感想を書いてみたいと思います。

こんにちは。ゲームブック投稿サイトを運営している者です。

人気のデジタルゲームブック、Lifelineの続編であるLifeline Silent Night。

Lifeline:サイレント・ナイト

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  • ¥360

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2回ほどのバッドエンドと、恐らくベストエンドを迎えたと思いますのでレビューや感想を書いてみたいと思います。 

Lifelineシリーズでは第3弾、物語としては第一弾の続編となるこの作品。

ネットでも結構話題となっていますのでゲームブック推進派としては大変喜ばしい限りです。

タイラーと再会

Lifeline1作目で宇宙船が難破する事故に遭遇し、異星で孤独な訓練生タイラーは奇跡的にも「あなた」との交信に成功します。

あなたは前作でタイラーに助力し、無事異星から脱出させることに成功させたという展開になっています。

タイラーは救出され「ホワイトスター号」に乗り合わせます。その宇宙船の乗組員は6名。個性豊かなメンバーとともに宇宙旅行をしている最中、あるトラブルに巻き込まれます。

次第にそのトラブルの重大性に気付き、前作同様の「色」に奮闘する事になります。

前作との大きな違いは、前作が異星を散策する内容だったのに対し、今回はホワイトスター号内でのドラマとなります。

船内のマップは常に確認することが出来ます。

でも多分、プレイしている最中はこのマップは然程重要ではなく、必要が無いかもしれません。タイラーの移動も上記マップを意識せずとも動きます。

雰囲気を味合う用途での活用で十分でしょう。筆者も殆ど見ませんでした。

テキストのみの展開

タイトル画面とマップ意外は画像は一切ありません。

このようなテキストのやり取りだけです。

紫色のテキストが、タイラー以外の登場人物の台詞です。

人物によって色が異なります。

厄介な存在の色は、シリーズをご存じの方は容易に想像がつきますね。

タイラーが白い細い文字で、読者は最下段の二択でタイラーに応えます。

女性言葉ですので、女子大生になった気分で望むのがいいでしょう。

Lifelineシリーズ全作に言えるのですが、こちらが応えると、状況によってタイラーからの返信が途絶えます。

実在する人物のように、寝たり着替えたり移動したり、取り込み中は連絡してこなくなります。

実在する人物とLINEやTwitterを交わしているようなリアル感です。

これがLifeline最大の演出の素晴らしさです。

タイラーが成長している

前作はかなり頼りげない言動がある印象でしたが、今回は結構成長が見られますね。

逞しくなったというか、自らの考えで事態への対策を練り、計画を立て、方法を思いつき、実行する様な場面が多いと思います。

無論読者も自分が手助けしなければタイラーが危機から逃れられない、というような演出を感じることも出来るので、その辺のバランスが絶妙と言えそうですね。続編としていい位置付けだと思います。

何気ない選択が運命を決める

選択肢は恐らく意図的だと思うのですが、どちらを選んでも代わり映えしない内容が並ぶこともあります。

全く別の意味の選択肢であっても、結局どちらを選んでも同じ展開になるという場合もあります。

これがゲーム性を高くしているんでしょうね。稀に何気ない二択なんだけど、決定的な違いが生ずる別れ道も散りばめられているんですよ。

読者はついつい良くない選択肢を掴まされてしまうと言う作りになっていますね。

日本語訳も卓越

とりわけLifeline2で印象深かったんですけど、相変わらず日本語翻訳チームが優秀ですよ。

絶対に日本に何年か住んでいないと到底理解できない文化や流行りもののネタが散見されます。

日本人が絶対加わっていますね。

良く出来ていると思いますし、そのことを楽しむのもLifelineの醍醐味の一つになりつつあると思います。

ちなみにタイラーは音痴ですよ。(いや、もちろん歌声を聞けるわけじゃないですけどね)

決死のタイラー

今回はタイラーの男らしさに感銘を受ける人も多いと思います。

結末は決死の覚悟でタイラーは危機を救おうとします。

実際もう生還できないのかと思われる演出もあります。

タイラーの生死は読者にははっきりとは伝わらないんですねえ。

でも恐らくまた次作が制作されるのではないかというのが筆者の推測です。

で、結局タイラーはずうっと宇宙空間を彷徨い、地球に戻ること無く読者の手を借りて危機を乗り越えるというパターンを繰り返すと思います。

安定した面白さです

Lifelineは今回で3作目ですが、常に予想外の展開や、タイラーの人柄に魅了されてしまいます。本当にタイラーが死んじゃうと悲しくなりますよ。

物語は恐らくこれで終わらないと思います。

ゲームバランスや物語の面白さが大変に優れているので、前作同様ヒット間違いないでしょう。

一度ダウンロードしたらネット接続や追加課金は一切ありませんので、オススメのゲームですよ。 

Twitterやネットで評判だったゲームブックアプリ「Lifeline…」のレビュー。

デジタルゲームブックとして人気のLifeline…シリーズの第一弾。

筆者も何度かプレイし、ようやく登場人物タイラーの生還(恐らくベストエンドではない)までこぎつけたのでレビュー・感想・思ったことを述べたいと思います。

ゲーム内容

ある日あなたの元にこんなメッセージが届きました。

突然のメッセージに返信することから物語は始まります。

どうやらメッセージの主は宇宙飛行士研修生で、訓練中に事故に巻き込まれ、仲間うちからたった一人生存したようです。

彼の名はタイラー。

見知らぬ宇宙の星で孤独な彼はあなたのアドバイスを必要としています。

タイラーはリアルタイム(の様な演出)で状況をあなたに報告・連絡・相談(ホウレンソウ)をしてきます。(出来る人みたいですね)

あなたは思慮を働かせ、時にはググってみたりしてタイラーの期待に応え、相談に乗り、時には悩みや愚痴に付き合い、指示を出します。

あなたは想像を絶する極限状態に居るタイラーを見事生還させることが出来るでしょうか

ゲームシステム

タイラーからのメッセージが状況把握の全てです。

彼なりに選択肢を考え、あなたにどちらがいいかを聞いてきます。

場合によりタイラーの提案なしにあなたが返答する場合もありますが、いずれにせよプレーヤーは二択のうち一つを選択することで物語を進めます。

もちろんゲームブックですから、選択肢によってはバッドエンドを迎えます。

ただ、いきなりのバッドエンドはないようで、ほぼ同等の選択肢が並ぶ場合や、とある選択肢を選んでも、結局はもうひとつの選択肢を選ばざるをえないという状況もあります。

純粋に二択の選択肢を選ぶだけで謎解きやTRPG的な要素はありません。

メモも取り立てて必要とは思いません。

そのため物語や世界観の完成度が非情に高く、思わずのめり込んでしまうことでしょう。

物語の演出

先程も少し触れましたが、タイラーはリアルタイム(の様な演出)で行動します。

つまりかなりの距離を歩くとなればしばらく連絡が途絶えますし、タイラーは必要かつ可能なら食事も睡眠も取ります。

通常の人間であればそのために時間を取られるわけで、タイラーがその行動を行っているときは「取り込み中」と言う表示になり、こちらから連絡は出来ず彼からの連絡待ちという状態になります。

これは嘗て流行した「たまごっち」に似ているような気がします。

作品の特徴

割りとネットで評価されているのは

「タイラーが皮肉屋」

ということなんですけど、これは作者がですね~

アメリカ人によるところが大きいと思うんですよね。

例えば日本人ならマンション住まいでお隣さんがうるさいとなれば

「静かにしてもらえませんか」

と直接的な表現でお願いするのに対し、アメリカ人は

「もっとうるさく出来ないのかい?」

皮肉を込めて言うわけです。

もちろんもっとうるさくして欲しくてこう言う表現を使うわけでないのはお分かりですね?

ま、なのでとりわけタイラーが皮肉屋と言う訳でもなく、極普通のアメリカ人気質というところでしょう。

あと日本語版では読者側が女性言葉です。

筆者もよく読者を「あなたは20歳男性!」と強引に設定しますが、何の脈絡も無しに「女性」になっているところが面白いですね。

(まあ、おネエ系と言う可能性もありますネ)

ま、ここは勝手にグラマラスな20代アメリカ人女性を気取ったほうが気分がノリますよ。

こちら側の選択肢も結構皮肉が利いていることも多いので。

総評

タイラーは生きるか死ぬかの極限状態です。

サバイバルゲームを生き延びるためにはかなりの過酷な状況判断を必要とするときがあります。

もちろんゲームの枠を超えていないので、ホラーや恐怖要素を含むとはいえ小学生高学年でも楽しめる設定ですが、とにかく深いですね。

本当にいろいろ考えさせられます。

ゲームブックで終わらせるのが勿体無いくらいです。

(と言うより、ゲームブックが高い可能性を秘めていると考えるべきでしょうね)

読者がまさにタイラーのLifeline(ライフライン)を担います。

ですが彼もなかなか高度な判断をするので負担は半分で済んでいる感じがします。

本当に異星を彷徨う宇宙飛行士の救命に携わっているかのような感覚にとらわれるので夢中になれることでしょう。

物語全体が謎解きとなっていますよ。

一度はゲームオーバーになると、謎が少し解けだして、より良い選択肢を選ぶことができるようになるでしょう。

これはゲームブックとして理想的な形と言えますね。

お勧めですよ!

なかなか選択肢で好みのものが出てこなくて迷うこともありますが……。(それはご愛嬌笑)

ゲームブックを作る身として思うこと

この「Lifeline…」をプレイして痛感したのは面白いゲームブックを作るのには必ずしもゲーム的要素をつけなくてもいいのかも、ということです。

ゲーム的要素とは、TRPG、迷路、謎解きなどのことです。

それぞれ代表格のゲームブックは「火吹山の魔法使い」「にゃんたんのゲームブック」「人狼村からの脱出 狼を見つけないと、殺される (脱出ゲームブック)」です。

それほど今回の「Lifeline…」は上記ゲーム的要素なしの、選択肢を選ぶだけと言うプレーンで尚且つ面白いゲームブックなのです。(※筆者の独自研究です)

更に凄いところは、双方向のダンジョン形式を取っていないというところです。

正直ダンジョン散策って、マップさえ作れば簡単に選択肢が書き上がります。制作者側としてはかなり楽だと言えます。

それなしの選択肢だけでゲーム性を高めるとなるとものすごく創意工夫や世界観の高度さとか物語の深さとか、あらゆることを考えて創りあげなければなりませんから大変です。

 作者の方の力量をまざまざと見せつけられた感じです。

素晴らしいなと思うと同時に、やはり悔しさは隠せませんね。

筆者も負けてられません。

どうしたら良質のゲームブックコンテンツが生み出せるか。

常日頃考えていきたいと思います。

Lifeline...

Lifeline…

  • 3 Minute Games, LLC
  • ゲーム
  • ¥240

play.google.com 

 

脱出ゲームブック「人狼村からの脱出…」をプレイしてみた。

最近のゲームブックは謎解き系が多いのですが、その契機となった作品を紹介しましょう。

  こちらのゲームブックの特徴は

「実際に読者が謎を解きながら選択肢を選んで物語を進めるアドベンチャーゲーム要素を含んだ小説」

と言うことです。

「人狼」と言う堀江貴文も今夢中になっているイベントゲームを取り扱っている上、既存のゲームブックにパズルや謎解きを盛り込んでおり、大人気の商品となっております。

Amazonのレビューも大絶賛です。

では、早速作品を見て行きましょう……。

付録が盛りだくさん!

 Kindle版はなし。書籍版のみの媒体となっとりますが

付録が沢山ついています。

↑物語は日付が重要な要素となっており、読者は探偵として人狼村に乗り込みます。

その捜査シート5日分です。

指示があり次第開いて読みます。

↑捜査シートはこんな感じ。

途中ゲームオーバーになって最初からやり直す場合も踏まえ、コピーやパソコンのエクセルなどを利用すると良いでしょう。

↑捜査シートを裏返すとその日の新聞となっています。

貴重な情報が盛り込まれており、謎解きに重要な手がかりとなります。

↑はい、字が小さくて見えないですが物語の舞台となる人狼村「ウクメル村」のマップです。

建物や施設や場所に番号が割り当てられており、読者はその番号のページを読めばその場所に行って捜査ができるような仕組みになっています。

この工夫は今までのゲームブックにはなかった発想で私は大変に感服しました。

↑マップを裏返すと容疑者リスト。

この16人の中から一人、人狼を推理して見つけ出すのがこのゲームのゴールです。

↑巻末に袋とじで「昔の新聞」が!

指示があるまで読むことは許されませんがこの情報が物語の謎を解く鍵になることは間違いないでしょう。

このように付録がたくさんついており、読者はメモをしたり推理をしたり、新聞や聞き込み調査をする上でかなり煩雑な作業を伴うのですがこれがまたおもしろい!

何か推理小説を自分の考えで読み進めていき、手がかりを集めて謎が少しずつ解けていく展開が今までにない爽快感があります。

ゾクゾクしますよ。

やってみた感想

世界観が素晴らしい

考古学者からの手紙での依頼を受け、「名探偵」である読者は人狼村に乗り込み、捜査にあたります。文章も小説の様に情景描写がなされていますがしつこくなくサクサク読み進められます。

パズルが難解

パズル制作に8名の方が関わっているようでとても練りに練られた謎解きが幾重にも待ち受けています。
これがなかなか大変ですが、乗り越えられた時の喜びはひとしおでしょう。
Amazonのレビューを見ても「解くのに2年かかった」と言う方もおり、じっくりと取り組むのが良さそうです。

ゲームブックシステムが斬新

マップが与えられており、その番号へ赴く事ができ、

さらには矢印マークで直前の番号(パラグラフ)まで戻るのが用意となっています。

既存のゲームブックは選択肢をひたすら選んで元に戻るということが稀なので(一部ダンジョンを放浪する場合などを除く)推理小説・捜査を容易にしています。

まさにエポックメイキングな作品でゲームブックのイノベーションと言えるでしょう。

で、クリアできたの?

スミマセン。筆者は2日目に行くことすら出来ていません。

でも、のんびりと気が向いた時にプレイを楽しもうと思っています。

クリアできなくて悩んでいても、別の日に「あ! もしかして!」と気づくことがあることでしょう。

そうやって地道にクリアするのがこの難しいゲームブックを楽しむ醍醐味であると思います。

www.rittor-music.co.jp

↑見事5日目まで物語を進め、「コイツが人狼だァ!」と推理が出来た時には上記サイトへアクセスして捜査シートに記入した数字を指示通りに入力し、推理があっていればゲームクリアでエンディングを見ることができるそうです。

みなさんもプレイしてみてくださいね。

pixivで盛況のゲームブック「神隠しから逃げるだけ。」をプレイ。刀剣乱舞を知らないと楽しめないけど女性に大人気の快挙

こんにちは。ゲームブック投稿サイトをリニューアル中の管理者です。

その立場上、他の投稿サイトは脅威なんですけど、そんな事言っていてはゲームブックの盛り上がりに水を差すというもの。

なのであえて今回はpixivさんで大評判だったゲームブックを紹介します。

もとより実は、pixivさんの投稿システムはページ単位でリンクが張れるので、ゲームブック投稿には適したシステムなんですよ。(多少改良の余地があるとは言えますけど)

よほどKindleより向いているとさえ思います。

まー、システムがあってもゲームブックのサイトとしては多くの方に認識されないので折角の作品も埋もれてしまう傾向はあるかもしれませんね。

そもそもブログと言うものがゲームブックを展開するのに十分なシステムを持ってるんですけど、そういう使われ方をされないのと似ています。

さて、戯言はこれくらいにして、作品を紹介致します。

www.pixiv.net

↑こちらの作品です。

どのようないきさつでこの作品にたどり着いたかといえば、

↑こちらのTweetです。

ゲームブックでTwitterを検索していてたどり着きました。

凄い。

昔懐かしのゲームブック!?

この方ゲームブックをご存知なんですね!

さらにこのエントリ執筆時点で103リツイート、133いいねとなっています。

結構反響がありますね。これはやらない訳にはいかない!

のでやってみました。

刀剣乱舞って……

名前だけは知っていたのですが、女性向けオンラインゲームですよね。

なので何と言うか……独自の世界観があるというか、オッサンが一番手を出してはいけないゲームなような気がします。

何だかエ〇本を買う時以上に背徳感や抵抗感があるんですけど、これでもゲームブック評論家の端くれ、勇気を振り絞ってやってみました。

それでまた、紹介文も

 92ページあるのでかなり重いです!
愛を込めた結果です、申し訳ありません。

とか、

 続編できました、お納めください!

と言う独自の表現で参りますねえ。

早くもついていけなさそうなところがまたいいです。

頑張ってページをめくってみます。

世界観わかんねえ

なるほど。ラノベを楽しむような感覚で読み進めるのがいいですね。

バトルや謎解きはなく、CYOA(きみならどうする?)の様に選択肢を選んで読み進めるのみのシンプルなゲームになっています。

それほどゲームの難易度が高くはありません。感想コメントも一発クリアと言う方も多く散見されました。

そう言う割に筆者は5回位バッドエンドを向かえましたかねえ。数えてませんよ。

ただちょっと、ハンデを下さい。

この文章、情景描写や心理描写が卓越なんですけど、

何を言っているのか分かんないんですよ!

刀剣乱舞をやった人じゃないと読み進めちゃダメですね。

出てくる名称が人を指すのか武器を指すのかも分からない始末。

もう、ほとんど右脳だけでプレイしてましたね。

すべて運試しって感じでしたよ。

二次創作と言う点

創作では必ず論点になるのが、二次創作の問題。

クリエイターの事を考えれば著作権を順守したり、違反しないよう注意すべきです。

ただ、ものまね名人のコロッケさんが瀕死の状態の美川憲一さんを再度浮上させた例にもあるように、互いに高め合う関係にあるのもまた事実だと思います。

そして、かなり自由に二次創作を認めた結果、世界的な人気にまで成長したのが、我らが道産子初音ミクです。

ここで、問題のある二次創作と、そうでないものの差は、陳腐な表現ですが「コンテンツ愛がある」かどうかだと思います。

今回の「神隠しから逃げるだけ。」も、文章のいたるところからコンテンツ愛が溢れています。

伊達に愛を込めた結果ですとは言っていませんね。

こういう作品であれば、原作といい関係になり、互いにファンからの指示を得られるようになるのではないでしょうか。

ぜひとも訴えないようにして頂きたいものです。

女性用ゲームブック

あくまで筆者の感覚ですけどゲームブックは男性が好む場合が多いと思います。

そのなかで刀剣乱舞は女性に人気のコンテンツ。

そういった意味で、「神隠しから逃げるだけ。」は、女性が楽しめるゲームブックとして非情に価値のあるものです。

2016年1月9日には[小説]ウィークリーランキング1位になったようで、素晴らしい快挙ですね。

DMMさんに期待

感想に

 本当にゲーム化or書籍化(小説)化して欲しいくらい大好きです。

と言うコメントがありました。

刀剣乱舞は人気があり大変素晴らしいコンテンツですが、その世界観を損なうこと無く、文章と選択肢を紡いで作成した「神隠しから逃げるだけ。」をこのままで終わらせるのは大変もったいないと思います。

pixivさんは小説やゲームブックも投稿できますが、一番はやはりイラストでしょう。

なのでいっそpixivさんに投稿されている刀剣乱舞のイラストと組み合わせてまずは電子書籍のゲームブックをリリースするのはどうでしょう?

盛況であればクラウドファンディングを利用してコアなファン向けの紙媒体の豪華本を計画するのもいいと思います。

実際昔のゲームブックの書籍版豪華本を作る動きは、英語圏でKickstarterでかなり成功事例があります。

そうなれば不況が叫ばれる出版業界にも光明が見えてくると思うのですが。

ゲームブック業界としても喜ばしい限りです。

ファンも、DMMさんも、出版業界も、そしてゲームブックファンにも朗報になると思うんですけどね……。

ま、見果てぬ夢かも。

Lifelineシリーズ「Crisis Line(クライシスライン)」のレビューや感想。推理小説とSFファンタジーを同時に楽しめる没頭感ですよ。

こんにちは。

いろいろサイトを管理している者です。

3 Minute Gamesの人気デジタルゲームブックシリーズLifelineに「クライシス・ライン」という作品があります。

もうこの会社はないようですし、新たなライフ・ラインシリーズの作品は期待薄ですが、いろいろ作品があるのと、現状ではまだ楽しめるのでご紹介します。

Lifeline:クライシス・ライン

Lifeline:クライシス・ライン

  • 3 Minute Games, LLC
  • ゲーム
  • ¥360
play.google.com 

Lifeline:クライシス・ライン

Lifeline:クライシス・ライン

  • 出版社/メーカー: 3 Minute Games, LLC
  • 発売日: 2016/08/20
  • メディア: アプリ

なかなか難易度が高く、筆者はバッドエンドばかり迎えていますが、とてもおもしろいのでレビューを書いてみたいと思います。

Lifelineシリーズ

Lifelineは主人公とユーザーがSNSの様なインターフェースでやり取りをして、主人公の危機的な情報を頼りに二択で冒険を進め、主人公を生死の分かれ目から救い出すという人気シリーズです。

会話のやり取りだけでグラフィクスはないのですが、主人公が取り込み中の時は返信に時間がかかるなど、実在する人物のような演出に優れているため、のめり込むファンが世界中にいます。

↑敵はこんなやつですよ。

めっちゃ怖! 

相棒は刑事アレックス

今回の主人公は殺人課の刑事「アレックス」

あなたは困った人の相談をSNSでサポートする「ヘルプテキスト」と言うサービスに登録してアプリを活用していました。

↑このようにあなたは名前を登録できます。

以後アレックスからはその名前で呼ばれますので、変な名前は入力しないこと!

そのアプリの人工知能「ヘルプボット」がアレックスの悩みにはあなたが適切と判断して紹介します。

あなたはアレックスの抱える重たい悩みに愕然とすることでしょう。

↑アレックスが「人を殺した」事を告白します。

これは身内や友人にもなかなか言えない悩みです。

もっとも本当に彼は「人を殺した」のか?

それは物語をよく読んでみないと分からない一つのテーマです。

ネタバレですがAppStoreでスクショに同様のものが有りますのでご了承下さい。

信頼関係が大事

このLifelineでかなり重要な位置をしめるのが主人公アレックスとあなたとの信頼関係です。

アレックスからの信頼を失ってしまうと

↑ヘルプボットから注意を受けます。

今まで皮肉を言い合うのがLifelineの醍醐味だったのにね。

↑限度を越えるとアレックスから嫌われ、途中でチャットが切断されます。

思いやりスコアも低い評価となり、ゲームオーバーです。

注意して下さい。

↑そしてたまにチャットボットから適応度がチェックされます。

この場合は中。

なかなか高スコアを獲得するのは難しいですよ。

アレックスが悩み事を吐露するシーンもかなり有ります。

良い相談相手になってあげて下さい。

推理小説を読むみたい

Lifelineシリーズをよくご存じの方は敵がどういった存在かある程度予測がつくでしょう。(グリーンズ・シリーズって書いてありますもんね)

今回はアメリカテキサス州オースティンの殺人事件の犯人を探し当てるという等身大の推理小説を読むような楽しさに加えて、SF的なファンタジーが随所に盛り込まれています。

つまり

今までのLifeline+推理小説

と言う豪華な組み合わせで双方を同時に楽しめるのです。

ほんとにもう……

ジェイソン・レダーを殺ったのは誰なんでしょうね?

そのため色々な登場人物への聞き込み調査が欠かせません。

これがすごい膨大な作業になることでしょう。

その間にも敵は容赦なしに襲いかかってきます。

下手をすると即ゲームオーバーと言う展開もあり、気が抜けません。

難易度高いけどコンティニューで

物語の流れに沿わない選択肢を選ぶとアレックスに拒絶されたり、敵に襲われてアレックスが死んでしまう展開がよくあります。

ゲームオーバーになると、物語をもどしてコンティニューできます。

まず戻し方の方法はこんな感じ。

↑過去に選んだ選択肢の左横にある二重の三角を押すと

↑このようにストーリーをその時点に戻せることが判明しました。

過去の好きな場所からやりたい方はこの方法をお試し下さい。

まとめ

前述の通り、推理小説のようなLifelineなのでめちゃくちゃ楽しいゲームです。

アレックスとのやりとりや、登場人物とのやり取りにアレックスへ助言したり、アレックスに頼まれてネットで調べ物をしたり。

そして強敵との駆け引きや、誰が犯人なのかを探し当てる推理小説を自分で読み進めるという没頭感……。

チャットボットもひょうひょうとしていて面白いです。

アレックスが本当に実在の人物で、あなたも事件に巻き込まれ、まるで自分がそれを解決しようと知恵をかす勇者のように思えてくると思いますよ。

ぜひプレイしてみてください。 

『14へ行け』で有名な『グレイルクエスト・暗黒城の魔術師』(ハービー・ブレナン著)のレビューを書きます!

今回ご紹介するのはゲームブックの王道『火吹山の魔法使い』をはじめとするファイティング・ファンタジーシリーズと双璧をなす名作、ハービー・ブレナン著の『グレイルクエスト』シリーズ、その第一弾作品です。

名作って謳われてる割に筆者はその存在を2015年にゲームブック投稿サイトを立ち上げるまでは全く知らず、いろいろ情報を集めているうちに凄い名作だと言う事がわかり、ゲームオーバーの代名詞『14へ行け』と言うフレーズを知ったのもその時になってからです。(おいおい……)

 Amazonのレビューも評価が高く、気持ちを高ぶらせながら『暗黒城の魔術師』をポチして読んでみました。僭越ながらレビューを書かせて頂きます。

↑ページをめくってみるとこんな感じです。

  • 長文パラグラフが多く文章そのものが楽しく読める
  • 世界観や人物の設定、クエストがしっかりしている
  • 語り部がユーモアを交えて冒険を盛り上げてくれる
  • ゲームオーバーが必然で楽しい

はい、順をおって説明していきます。

長文パラグラフがが多く文章そのものが楽しく読める

冒頭は主人公の師匠とも呼ぶべき魔術師『マーリン』の囁きから始まります。かなり長く10ページも割いています。でも読者に語りかけるように書かれているのですんなりと物語に引き込まれます。

これが世界観やゲームのルール説明の役割を担っています。無味乾燥な説明書とは無縁で本当に楽しく読み進めることができます。この、マーリンと言う魔術師の性格・人柄がなかなか難癖がある割には実力も頼りがいもあり、とても親しみやすい存在で、アバロンの王、アーサーの全幅の信頼を得ているというのも頷けます。

ようやく冒険に旅だったと思ったら、今度はプロローグが6ページも続きます。ここで主人公の人となりやゲームのミッションが読者にグイグイ伝わってきます。

それにしても語り部はおしゃべり上手。読み進めるのが本当に楽しいです。

さあ、いよいよ最初の選択肢。これはサイコロによって決められます。(まあ、正直筆者はそれなしで有利に物語を読み進めましたが、時間が許すなら実際にやってみたほうが面白いことでしょう。)

物語序盤は実質世界観やミッションとゲームルールの説明となっており、挿絵も含めると実に35ページにも及びます。

ここまで読者を楽しませながら本来退屈な説明部分を読み進めさせる文章技術はブレナンのなせる技なのでしょう。これは執筆する方となると大変な労力や才能といったものが必要なのだと思います。

火吹山の魔法使いなどのファイティング・ファンタジーの影響を受けた作品が多数を占める中で、グレイルクエストのような語り部がユーモアに富んだ口調で語りかけてくる作品がほとんど見受けられないのは、そのためなのかも知れません。

世界観や人物の設定、クエストがしっかりしている

主人公はピップと呼ばれる、ファンタジーの世界では養父・養母に育てられた冴えない農家の若者。読者は魂だけマーリンによって、今読者のいる世界から本の世界へ魔法で召喚され、ピップの体に宿された存在です。

読者はピップと一体となり、マーリンから授かった剣「エクスカリバー・ジュニア」と数々のアイテム、魔術などを携えて冒険に旅立ちます。

目的は悪徳魔術師を倒し拐われた王女を救い出す事。ダンジョンのような暗黒城を彷徨うわけですが、行く手には様々なトラップが待ち受けています。

ゲームブックと言う特性もあり、ピップは冒険の途中で何度も死ぬんですよ。

まるでピップ”PIP”の名前は”RIP – Rest In Peace(安らかに眠れ)”の捩りなんじゃないかと思えるほどです。

そして武器である「エクスカリバー・ジュニア」が相棒とも言うべき面白い立ち位置で、実はピップと意思疎通ができるんです。

しかも武器だというのに敵によっては戦いを拒絶する描写もあったりで……ぶっ飛んだ発想です。

語り部がユーモアを交えて冒険を盛り上げてくれる

これがこの作品の一番の目玉でしょうね。語り部が面白楽しい口調で物語を進めてくれるのですが、時折悪戯をするんですよね。

いや、どんな悪戯か具体的に説明しちゃうとネタバレになりますのでちょっと抽象的に一例を言うと「どの選択肢でも同じだろ」と言うもの。

また手の込んだ演出で「選んでもらおうか?」などと言ってきますので当然読者は一生懸命考えるんですけど、選んで読み進めて「選択する意味ないやん! やられたー」とウケルこと必至です。本当に筆者は笑いましたよ。

こう言う感じのユーモアは筆者が本当に取り組んでみたいことなんですよね。ま、筆者も実際ちょっとだけ自作ゲームブックに盛り込んだりもしてますけどね。

ゲームオーバーが必然で楽しい

読者は何度もバッドエンドにたどり着きますが、かつてここまで楽しいゲームオーバーがあったでしょうか。

荒いモザイク掛けさせてもらいましたがこれがあの有名な「14へ行け」のセクション14です。

読者は何度もここに来るのが大前提なんですよ。そして死んでも読者はまた良好に冒険をやり直せるのです。

凄いのは

  • 既に戦った相手はもういないものとして扱う
  • 使ったアイテムは使用不可
  • 生命点は再度決め直す

と言うように、完全なやり直しではなく、ゲームクリアが近づく設定でコンティニューができる点です。

これは当時画期的だったことでしょうね。正直筆者はバトルや運試しを「都合の良い目が出た」想定で読み進めてしまいますが、真面目な方はこのブレナンの粋な計らいに歓喜したことでしょう。

「14へ行け」がゲームブック愛好家で「ゲームオーバー」の代名詞として使われるようになったのも頷けます。

これ以上のゲームオーバーは今後いかなるゲームでも出てこないかもしれませんね。

しまいには語り部も「○○と言うトラブルが起きた。どうなるか分かるだろう? そうだ14へ行け」と言うようになってくるし。

おまけ

付録ページもなかなか凝っています。

冒険日誌。いわゆるアドベンチャーシートです。これは普通ですけど……、

禁断の書』なんてのもあるんです。しかも「見・る・な!」って。

さらに『「見るな!」といわれれば、見たくなるのが哀れな人間の習性』とまで書いてくれているのですから、至れり尽くせりです。

ホント、笑ってしまいます。

でもこれどう活用したらいいのか最初は当惑します。

まあ、読者が自由に使っていいのではないでしょうか。筆者は冒険を終えたので見てみましたが、冒険のヒントとなる事でしょう。

なので、「どうしても解けないよ~」と悩んだ時に見ちゃえばいいんじゃないですかね?

だって、クリアした後だと、あんまり必要性が無くなってしまいますものね。

もちろん、「あ、そうなってんの?」と頷くことも一興と言えますけどね。

終わりに

以上、いかがでしたでしょうか?

まだ読んでいない方は強くおすすめします。こんな楽しいゲームブックがあったのかと驚かされることでしょう。

マップ自体もそんなに難しくはないと思います。困ったら禁断の書が有りますし。サイコロ転がす手間が煩わしければ頭のなかで都合のいい目を思い浮かべてもいいと思いますよ。

とにかく、読者が楽しめることが一番ですからね。

この作品を読了した筆者が得た教訓は「天狗にならないこと」です。

うーん深い! 大変勉強になりました。